意味の論理構造の哲学at PHILO
意味の論理構造の哲学 - 暇つぶし2ch440:考える名無しさん
22/04/29 10:07:33.55 0.net
私は、ペソアの言説の特徴について、次のように指摘した。
>ペソアの言説は、ほとんどいつも、-i、すなわち、「な(汝/己)」の
「なつかしさ」とは逆の、「な(汝)」に対する「な(己)」の、または
「な(己)」に対する「な(汝)」の「つれなさ」と、-i*i=1に
喩えることのできる人(「ひと」としての自分/他人)の間の関係性に
ついて語っている<
ところで、それでも、ペソアは、しばしば、自らが感じる「なつ(懐)かしさ」
について語る。しかし、その「なつ(懐)かしさ」は、>>426に引用した
>一度も存在しなかったものに対する懐かしさ
という表現にも典型的に見られるとおり、いつでも「な(汝/己)」に
対して裏返っているのである。このため、その「なつ(懐)かしさ」は、
自己が「な(汝)」に対する「な(己)」の関係として捉えられる場合ですら、
決して「な(汝)」と「な(己)」の「縒(よ)り合ひ」をもとにした
「いと(絲)を(惜)しさ」を生じることはなく、
>自分自身に関する感覚は、遠い両岸の間をくっきりと流れてゆく
と表現されるとおり、「な(汝/己)」は、「流れる」/「な(汝/己)か(離)れる」
河(ここでは、「感覚」の働きに喩えられる)の両岸のように並行に分かれる
のである。


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