22/04/20 10:18:27.69 0.net
ここで、>>355に引用した歌に戻ると、
後半の「君が名はあれど吾が名し惜しも」には、その言語表現を表向き
だけで見れば、確かにどう解釈してよいのかとても分かりにくい論理的な
難がある。しかし、フランス語をメタ言語として使用して、この歌に
詠まれている「な(名)」も、その表向きの言葉どおりに「名(な)」/
《renommée》を意味するだけでなく、その裏に「汝/己(な)」/
《mon ami/e》を隠しているとしたらどうなるだろうか。すると、
「君が名はあれど吾が名し惜しも」には、次のようにフランス語の
表現を当てはめることができるように私には思われる。
《vous avez votre renommée(/ton amie) à garder
même si j'ai ma renommée(/mon ami) à regretter》
そして、仮にそのようなフランス語の当てはめが妥当であると
考えることが可能であるとしたなら、この歌の現代語訳は、決して
引用したサイトに提示されているようなものにはならないだろう。