〔宇野弘蔵の学派〕岩田弘、大内力、伊藤誠などat PHILO
〔宇野弘蔵の学派〕岩田弘、大内力、伊藤誠など - 暇つぶし2ch27:考える名無しさん
21/05/22 22:26:12.18 0.net
革命思想と資本論を分離したんだわな。
ただし、恐慌については注意を促していたわけだが

28:考える名無しさん
21/05/23 00:26:12.19 0.net
なんか凄そう

29:考える名無しさん
21/05/23 07:08:48.84 0.net
廣松渉が物象化というところを京大哲学系の牧野広義は物件化と書いているが、
これは戦後すぐからの東大倫理学系の梅本克己の用語法と重なっている。

30:考える名無しさん
21/05/23 07:26:32.17 0.net
マルクスを批判的に継承し、イデオロギーを排した純粋な社会科学として再構築することに心血を注いだ宇野弘蔵
その独創的な着想は、資本主義が行き場のない閉塞感を生みだしつつある昨今、再び衆目を集めている。
マルクスの魅力とその問題点、さらには自らの理論のエッセンスまでも語り尽くした著書
『資本論に学ぶ』

31:考える名無しさん
21/05/23 07:41:55.85 0.net
岩波新書やちくま学芸文庫や岩波文庫に収められているよね。

32:考える名無しさん
21/05/23 08:09:11.18 0.net
「技術進歩に伴って、労働者が要らなくなり、失業者が増える」というのは、昔から言われている
古くは、産業革命期のイギリスで起きた機械打ち壊し、ラッダイト運動。
いまは、「人工知能の発達で消滅する職業」が盛んに取り沙汰されている
技術進歩により生産能力が上がると、資本に対して人口が相対的に過剰になる。
資本主義がどんどん生産方法を改善していくと、過剰人口がどんどんできてくる。
つまり、過剰人口がどんどんできてくると、労働者の生活はますます窮乏化する。
それが資本主義に特有な傾向、かの有名なマルクスの「窮乏化法則」だ。
宇野弘蔵は、これを批判した

33:考える名無しさん
21/05/23 08:11:28.29 0.net
日本のマルクス主義者諸君や、あるいは西洋のマルクス主義者諸君もそうですけれども、この窮乏化法則というものを、マルクスの非常に重要な法則のように考えている人がいるのですが、これは困るのです。
人口法則までは正しいのです。しかし窮乏化法則は、不断に生産方法が改善されていくという前提に立っている。しかし資本は不断に生産方法を改善してはいかないのです。
大きい目で、明治、大正、昭和と時代的な流れを大きく見れば、不断に生産手法を改善してきたと言っていいと思うのです。
しかし少し近寄ってみると、いっぺん資本を投じるとどうしても固定資本があるのです。この固定資本を無視して、新しい方法をどんどん採用していくということは資本主義にはできないのです。
その点が、この窮乏化法則なる議論の落し穴になっているわけで、マルクスはそこをちょっと忘れてしまったんだな。
ぼくのマルクスとは比較にならない小さい根性から言えば、おそらく人口法則を発見したということが非常にうれしかったので、つい勇み足をしたのではないか。
そしてそれがエンゲルスのいわゆる産業予備軍というのと結びついてしまって、窮乏化法則というものになったのではないか、というふうに考えるのです。

34:考える名無しさん
21/05/23 08:13:49.54 0.net
宇野はマルクス主義的な直線的に物事が進歩して行くという思想に疑念を呈した訳だな。
でも、結局は螺旋状に展開して行ってる気がする。

35:考える名無しさん
21/05/23 08:18:14.91 0.net
>>34
そういうことでしょうな
現実には、資本主義には景気循環がある。
好景気なときには人が足りなくなり、不景気なときには人が余る
一方、資本の側には固定資本があり、そんなにすぐには変わらない。
宇野弘蔵によると、「マルクス主義者諸君」はこの点を見落としているのだという

36:考える名無しさん
21/05/23 08:21:03.69 0.net
螺旋階段なんか知らないという世代もいるだろうから、
景気変動の踊り場という表現の方がいいのかもしれない。

37:考える名無しさん
21/05/23 08:24:58.18 0.net
この点では、恐慌論になる重要なポイントをいっぺん発見しながら、マルクスはそれをうまく使えないようにしてしまった。
これは恐慌論に非常に関係があるのです。つまり、恐慌現象というのは、景気の循環の過程の中で、ある時期には労働者がたりなくなる、
ある時期には労働者が余ってくる、たりなくなるときがいわゆる好景気で、余ってくるときがいわゆる不景気なのです。
資本主義はそういう循環過程を繰り返しながら発展してきている。その過程で労働者が余った不況期に、資本は新しい生産方法を採用する。
資本主義はそういうときにとんちんかんな、つまりひっくり返ったことをやるのですね。
不況期で失業者が多くて人口が余っているというときに合理化をやるのです。ちょうど正反対になる。
儲けになるときには、合理化をやらないで、どんどん拡張するという傾向がある。どんどん拡張すると、必ず資本の方がよけい増殖される。
つまり資本の蓄積の方がよけいになって、人間の方がたりない。
好景気に生めよふやせよと言っても、そう生むわけにいかないのです、人間は。生めよふやせよと言って、生んだところで間に合わない。
ナチスでも、それで弱っちゃったのです。生めよふやせよと一生懸命で言ったけれども、生んだ子が労働力になるまで、あるいは兵力になるまでには十何年かかるのですから、そう簡単にふやすわけにはいかない。
逆に、ちょっとおもしろいのですけれども、不景気になって過剰人口ができたときに合理化をやって、もう一つ過剰人口を作ろうとする。
そのかわり、この過剰人口を基礎にして好景気をやろう、という関係ができてくる。これが景気の循環になるのです。
恐慌現象というのは、そういう意味では資本の蓄積が労働人口にマッチしないような過剰の蓄積をやる。そういう関係で恐慌現象が起きるのです。
(宇野弘蔵 「資本論に学ぶ」)

38:考える名無しさん
21/05/23 08:30:11.01 0.net
引用お疲れ様。宇野弘蔵はやっぱり時代を見てきた人だけあるね。

39:考える名無しさん
21/05/23 08:32:31.35 0.net
つまり、宇野弘蔵はマルクス理論をベースにしながら、「景気循環」を説明しようとした
技術が進歩すれば、労働者が今までほど要らなくなって、失業者が増える。
「AIが発達した結果、消滅する職業ランキング」がいい例だ。
その結果、労働者が窮乏化して、貧富の差がますます大きくなる
ここまではいいんだけど、宇野弘蔵によれば、「マルクス主義者諸君」が考えているほど、これが一直線に進むわけではない。
なぜかというと、資本主義には好景気なときもあれば、不景気なときもあるからだ

40:考える名無しさん
21/05/23 08:33:39.05 0.net
>>38
なんか、今の時代にこそ脚光を浴びてもいい考え方のような

41:考える名無しさん
21/05/23 08:36:04.66 0.net
>>40
書かれた当時も今も通用する不朽の古典だということですな。

42:考える名無しさん
21/05/24 23:26:55.31 0.net
誠タヒネ

43:考える名無しさん
21/05/26 18:36:49.14 0.net
>>8
の元東大の伊藤誠が去年出した本を入手した。

44:考える名無しさん
21/06/05 18:19:15.19 0.net
東京大学名誉教授の伊藤誠は学士院の会員だけど、
学士院の関係者が青土社から本を出すのは
異例じゃないかな?

45:考える名無しさん
21/07/25 05:51:49.16 0.net
伊藤誠教授の講義
もっと、ちゃんと聴いておけばよかった

46:考える名無しさん
21/07/25 11:18:05.10 0.net
今地上波でやんないかな~やったら絶対見るわ

47:考える名無しさん
21/07/31 06:59:44.27 0.net
はっきりいって宇野弘蔵の著作はマルクスより難解である。
そこで宇野理論の入門手引き書として『資本論』が参考となる。
奇妙な逆転現象ではある。
しかし、あらゆる古典テキストとはそういうものだ。
                         (憂の弘蔵)
 


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch