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カーネマンは『アンチフラジャイル』でも知られる哲学者N・タレブの影響を受けながら、
「前はこういう風に選んだから、今度はこういう風に選ぼう」と考える思考癖が人間に
はあるけれども、そのような物語的な一貫性を作り出すこともまた非合理である、と言っている。
仏教の開祖ブッダもまた、自分の主観的な記憶から勝手な物語を作り出すことは煩悩のはたらきである、と戒める。
「白鳥ばかりの世界に突然黒い鳥(ブラックスワン)が現れること」を科学者たちが
予期できなかったように、「前がこうだから」といって「次がこうなる」とは限らない。
「一貫性」に気をとられると大事なものを見失うこともあるというのは、社会心理学の
古典『影響力の武器』にも書かれてある通り。実はこのことに数百年も前に先鞭を
つけたのが18世紀イギリス経験論の哲学者デイヴィッド・ヒューム。