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全体性と無限 (上) (岩波文庫)
レヴィナス、 熊野 純彦
しゅてんだる
5つ星のうち4.0 余計なお世話だけれど
2008年3月14日に日本でレビュー済み
現代思想ってやつをとりあえず齧ってみるか、程度の軽い感じで手を出すのならば、
それはただただ無謀な試みなので、やめておいた方がいいと思う。
現象学の用語やら議論の系譜やらを一応把握しておかないことには、レヴィナスがそもそも
何をやっているのか意味がさっぱり分からないだろうし、「実存者から実存へ」という
「近代」あるいはそれ以前からの思想の流れを知らない人には、この『実存から実存者へ』の
書き手の「全体性」概念、「無限」概念なんて分かりようもないだろうから。
そういう前提を欠いていると、おそらくふんわりとしたムードの中で、ぼんやりと胡散臭い
ことを語っているようにしか見えないことだろう。
事実、かつての私がそうだった。
そのころに比べれば少しは賢くなった現在の感想としては、現象学を前提に論理を
組み立てれば、まあそれはそれでありなのかな、そうなるだろうな、とは思う。事実、
少ない前提から議論を組み立てることに関しては、驚くほど厳密にできてはいる。
ただし、その用具立てを承諾する限りで。
率直なところ、全体性マニアの私には耐えられるものではない。
(「全体性マニア」っていったい何なンラジか…
>現象学の用語やら議論の系譜やらを一応把握しておかないことには、レヴィナスがそもそも
>何をやっているのか意味がさっぱり分からない
(現代哲学の難解さラジね…
ここに描くつもりが、シバエリスレに書いてしまったラジ…