20/04/05 10:21:53.35 0.net
つねに表現を問題にする人文系に対して、「表現がどうであれ、現実は変わらない」
というような批判を向ける理系の人々は多い。しかし、物理であれ、数学であれ、
何かの主張は、それが数式を使ってであれ、概念によってであれ、何らかの表現
を通じてしか可能ではない。「表現によって捉えられる現実が変わる」とする
のを「悪しき文化相対主義」と見なすなら、数式がどのように使われようと、
概念がどのように表現されようと、数学的な現実、物理的な現実は同じように
捉えられるはずである。望月新一氏の論文の主張も、数学者は、自らが検証する
取組みさえ怠らないなら、容易にその正否を判定できるはずではないのか。