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哲学とは、権力の思想的プラグマティズムであるダブルバインドから、
言葉によってプラグマティズムを解放することである。
権力の言語の用法は、表向きに表明している主張とはまるで
逆の効果を生じる。自由や平等を唱えながら、実際の効果として
は服従と差別を強化するように。これは権力が、「行為の良し悪し
は、それがもたらす作用/効果から評価される」という
プラグマティズムを理解していないためではない。むしろ、
その逆であり、服従と差別の強化という作用/効果を求めて
自由や平等を唱えることこそが、権力のプラグマティズムの
用法であり、それがダブルバインドと呼ばれる手法である。
権力は、プラグマティズムをダブルバインドにおいて用いる
ことに限定している、つまり、思想的に縛り付けているのである。
だからこそ、プラグマティズムの用法のそのような束縛から
解くように言葉を用いる絶えざる試みが、哲学の営みと
なるのであり、哲学に終わりはないのだ。