19/12/11 17:45:20.73 0.net
浅田
まさにそのとおり。「他者と仲よく共生しよう」っていう道徳も、他者との批判の応酬で互いに傷つきたくないっていうナルシシズムから来る部分が多い。それだと、
ある種のやさしさと残酷さが背中合わせになった関係を超えられない、他者と真っ向から論争することでしか真の関係は築けないってのが弁証法だよね。
『シャルリー・エブド』襲撃事件以後、言論と表現の自由を擁護する意見とともに、過激な風刺で他者を傷つけちゃいけないって意見もよく聞く。
確かに、批判されるとすぐ傷つくひ弱なナルシシストたちの社会では、そういう配慮も必要かもしれない。だけど、風刺されてもかえって面白がれるってのが大人なんで、
大人の社会では原則として何を言ってもいいんだよ。ぼくはやっぱりそれを目指すべきだと思うんで、社会全体が幼児化してきたから言論や表現の自由にも一定の枠をはめるべきだって議論には(くみ)したくない。
しかし、さらに言えば、論争すら成り立たない相手とは、今西錦司的に言えば住み分けるほかないってこともあって、東浩紀はむしろそういうことを強調してたんだけど……。