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「もう元の体には戻らない」
一方で会社の教育体制は十分でなく、年中無休の店舗を繁忙日を除き主に3人で運営した。
女性以外は1人が妊娠中、もう1人は2期後輩で、女性は責任感から業務を背負った。
休憩中も来客に気を使って食事を取れないことがあり、精神的にも不安定に。頭痛や
下痢が続き、そして倒れた。脳梗塞発症から4年が過ぎて労災を申し立てたのは、
医師から「元の体には戻らない」という現実を突き付けられたことが大きい。
31歳になった今も、後遺症のため駆け足やジャンプすることが難しく、階段の上り下り
には支えが必要だ。右手の感覚も鈍く、実家で療養しながら週1回のリハビリに通う。
「なぜ、私だけがこんなことに」。現在は無職。気後れから、親しい友人に会うことも
めっきり減った。
発症までの1カ月で認定された時間外労働は109時間21分。過労死のリスクに直面した
状態だった。女性は思う。「今もどこかに、かつての自分と同じように異常に気付かず、
追い詰められている若者がいるのではないか」。自身の労災認定が立場の弱い労働者の
勇気となり、利益第一の企業への問題提起になればと願っている。