19/03/06 14:17:42.24 0.net
現代ではわかりにくくなっていますが、
近代化はプロテスタントの倫理と一体でした。
たとえば鉄砲と大砲が植民主義から帝国主義へと世界を激変させましたが、
鉄砲、大砲そのものは大した武器ではありません。
重要なことはそれらを使いこなすことです。
日本でも信長の戦法が有名です。
単に兵に鉄砲を持たせても刀の軍には勝てません。
柵を作り、兵整列されて、順に発砲していくという規律化された体制が必要です。
全員がなだれこむなら刀が有利です。
規律、秩序などしらない田舎兵を訓練する。
そもそも時計自体見たことがない。
日が昇れば働き、沈めば寝るような人間を、
秒単位で管理するよう規律訓練することは並大抵ではありません。
フーコーの言う規律訓練。
それが近代に起こったことです。
工場においても機械製造装置に合わせて人が連動して動く必要があります。
近代化とプロテスタントが結びつくのはここです。
規律訓練されるのは行為だけではありません。
精神も規律訓練する必要がある。
農民は真面目に働くでしょうが、近代化て求められるのは集団で生活する上での倫理です。
勤勉、禁欲、従順など、社会生活に適して初めて近代化は可能になるのです。