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ところで、「勢理客(じっちゃく)」には「神アシャギ」と呼ばれるものが存在する。
「あしゃぎ」は、現代の標準の日本語の発音にすれば、「あしあげ」に相当し、
その語源は、「民間語源説」によって以下ように解釈されているとのことである。
URLリンク(yannaki.jp)
>神アサギは地域によってアシャギやハサギと呼んでいる。その呼称から「屋根に
足をつけてあげる」ことに由来するとか、「神にご馳走(アシ)をあげる場所」
だからという。久志の汀間や大浦や瀬嵩などの神アサギはかつて海浜や潮がくる
場所にあったことから「足上げ」だと解しているようである<
言うまでもなく、表現を素直に解釈するなら、「神アシャギ(あしあげ)」の
「あし」も、枕詞の「あしひきの」の「あし」と共通であり、「高く離れた様態」
を表現しており、「あげ」は、そのまま「上(あ)げ」であり、
「神アシャギ(あしあげ)」は、単に「神を高く上げること」つまり、
「神をうやま(敬)/おが(拝)む行為のための場所」を意味している。