岡潔at PHILO
岡潔 - 暇つぶし2ch293:考える名無しさん
14/05/08 22:32:02.78 0.net
これほど研究に対する情熱と自信がほとばしり出ている言葉があるだろうか。
これだけのことを成し遂げたというのに、潔の研究はまだまだ続くのである。

この手紙が書かれた翌年の1948(昭和23)年、潔は第七論文をフランスの学術誌
「Bulletin de la Societe Mathematique de France」に送り、受理された。
これは、新たな研究の端緒を拓いたということを
(高木への手紙にあるように、まだ解明しなければならない点は残っているけれども)
フランスに報告したいという潔の気持ちの表われであろう。
そもそも潔が論文をフランス語で書くというのも、その問題をフランスで発見したからであるが、
その潔がついにその問題を解決してフランスに凱旋したのである
(なお、潔は日本語については、「日本語は物を詳細に述べようとすると不便だが、
簡潔にいい切ろうとすると、世界でこれほどいいことばはない」と言っている)。

こうして、潔が断行した「勤めをやめて研究に専念する」という生活は確実に実を結んだ。
しかし、経済的には完全に行き詰っていた。
もはや(ニート生活のままでは)自活の道はなく、
(パンのために泣きながら)潔はそれまでかたくなに拒んでいた(奈良女子大学教授という)勤めを始めなければならなくなったのである。


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