岡潔at PHILO
岡潔 - 暇つぶし2ch2:考える名無しさん
13/02/12 14:02:06.75 0.net
晩年の主張は超高次元の理想である真善美妙を大切にせよというもので、
真には知、善には意、美には情が対応し、それらを妙が統括し智が対応すると述べた。
一方で日本民族は人類の中でもとりわけ情の民族であるため、根本は情であるべきとも語った。
また日本民族は知が不得手であるため、西洋的なインスピレーションより東洋的な情操・情緒を大切にすることで
分別智と無差別智の働きにより知を身につけるべきと提唱している。
さらに現代日本は自他弁別本能・理性主義・合理主義・物質主義・共産主義などにより
「汚染されている」と警鐘を鳴らし、これらを無明と位置付け、心の彩りを神代調に戻し
生命の喜びを感じることで無限に捨てるべきと述べた。

また画家の坂本繁二郎と対話したのちに、日本人の精神統一法について思考を巡らせている。
繁二郎が「馬」を描いていた若い頃は分別智が途切れる瞬間無差別智の閃光が差し込む
インスピレーションを主とする純西洋型精神統一法を用いていたが、
「月」を描くような年頃になってからは分別智の春雨と無差別智の明かりによる
情操・情緒を主とする日本的西洋型精神統一法を用いていたという。
岡自身も三つの大問題の解決にあたりインスピレーション型(花木型)→梓弓型→情操・情緒型(大木型)と
移行していき、この日本的西洋型精神統一法と無差別智のみの禅型精神統一法を使い分けることで
老後の日常生活を乗り切っていたと語っている。

3:考える名無しさん
13/02/12 14:06:21.56 0.net
晩年は『春宵十話』を皮切りに他人の手を介していくつか随筆が書かれており、
教育者の側面や人格の項で触れたような内容が流麗なタッチで記されている。
ただし初期は『一葉舟』のように非常に将来に対して悲観的であり、日本を憂う発言が多かった。
しかし日本について詳しく調べるうち、やがてそれは自らの手で描く警鐘へと繋がり、
さらに最晩年は活字にはならなかったが日本の将来は安泰だという確信に転じている。
日本史においては神代は矛盾の無い知情意のもと、スサノオに代表される
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」と
雄大な歌を詠めるほど健康的であったが、仏教伝来と同時に氏を表すという悪習(氏姓制度)が入り、
それにより日本民族の心は汚れていったという。
まず西行の「心無き 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」に代表されるように
無明を直視したため美しく弱々しい「たをやめぶり」になってしまい、
さらに武士の世では源実朝の「箱根路を わが越え来れば 伊豆の海や 沖の小島に 波の寄る見ゆ」の
ように無明に呑まれすっかり弱まってしまった。
太平の世であった江戸時代に(知と意は抜けているものの)神代調の情や「個性」を歌った
松尾芭蕉の歌が出た以外は、神代より後の日本は概ね心が弱っているか、
それすら気づかず自他対立に明け暮れているといえよう。
知が暴走しやがて大東亜戦争敗戦という結果を招いた日露戦争以後や、意が暴走し社会が乱れた戦後のように。

また人智の進歩の中で一つのキーワードとなるのが仏教用語でいう「我」で、
氏を表す悪習により日本民族は自他弁別本能に取り憑かれ「小我」になってしまったという。
これに対し日本民族の「準中核」にあたるのが「武士道」や「大和魂」に相当する人物で、
こうした人物は小我から脱しつつあるため、
旧制中学などを利用してこのような人材をまず日本は育てなさいと提言している。
それより上の次元に進むと、日本民族の「中核」である「真我」や「大我」に繋がり、
この次元にまで達すると決して自他対立せず衆善奉行できるという。
仁徳天皇に自らの皇位継承権を譲るために自殺してしまった菟道稚郎子や、
生涯を日本に捧げた先帝陛下たる昭和天皇は典型例であろうと語っている。

4:考える名無しさん
13/02/12 14:08:49.93 0.net
『春雨の曲』第7稿、私家版、1978年9月。- 完成形だが取り下げ、没後出版となった。
金星の娘との出会い、生命と物質の関係、天衆の挨拶、
第一の心である自然科学の顕在識(第一識から第六識)と西洋人に存在する潜在識(無明の入る第七識)、
第二の心である東洋人に存在する悟り識(第八識から第十五識)、
世間智を用いる自他の別、分別智を用いる時空の框、
分別智と無差別智を用いる発見(インスピレーション型発見と梓弓型発見と情操・情緒型発見)、
無差別智(大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智)を用いる純粋直観(知的純粋直観と情的純粋直観と意的純粋直観)、
九識論を上回る日本人に存在する第十識「真情」への到達(情が知や意より先であることの当然性)、
自浄其意による第十一識「時」への到達(道元の別時)、
男女の別を好みと懐かしさで超えることによる第十二識「主宰性」への到達(天照大神の見神)等の最晩年の境地も描かれている。

以上、URLリンク(ja.wikipedia.org)より。

5:考える名無しさん
13/03/06 13:12:09.70 0.net
唯物論を科学者の視点で真っ向から否定した最初で最後のキチガイ数学者

6:考える名無しさん
13/03/07 02:09:17.57 O.net
誰か知ってる奴おらんの?

7:ベアキャットキラー
13/03/25 07:19:56.10 0.net
>>5 軍国主義教育に対する怒りで事件をおこしたのであって
当時キチガイだったのは、別の教育者です。

8:ベアキャットキラー
13/03/25 07:23:12.30 0.net
養老孟司さんだけでなく 岡潔も言っていました
仕事の合間にタバコを吸うと、その煙草の味で体調がよくわかるそうです。

極端な禁煙ファシズムはキチガイがやることです。

泉重千代も100歳くらいまでタバコを吸っていました、100歳を過ぎて
気管支、呼吸がおとろえてきたらタバコを辞めればいいのです。

9:ベアキャットキラー
13/03/25 07:28:23.58 0.net
また岡潔は、小学生時代チョウを追いかけて警察に捜索されたらしいです
「子供時代は警察に捜索されるくらい虫取りをしなくては」とも言ってました

例えば岡が愛した日本画家、横山大観ですが
美しいチョウチョを日が暮れるくらいまで追いかけないと・・
大観「無我」の情緒は分からないでしょうな。

10:考える名無しさん
13/03/25 08:26:33.59 0.net
喫煙者が嫌われるのは健康問題が理由ではない。
喫煙者が家に来ると床や畳や絨毯のどこかを黒く焦がして謝らずに黙って帰ってしまう。
アパートでボヤ騒ぎを起こす多くが喫煙者。
酔っぱらって帰ってきて寝ながら煙草する。大家に黙って黒焦げの畳を取り換えようと
してるのを見つかり追い出される。飲食店のゴミ箱から出火するのも煙草の火の不始末。
社会に迷惑を長年かけ続けて反省しない喫煙者が社会から排除されても同情しない。

11:ベアキャットキラー
13/03/27 08:06:35.18 0.net
>>10 それはその通りですが、タバコは社会に対して十分すぎる貢献もしています
アインシュタインもタバコを吸ってリラックスできたからノーベル賞を
取れたのだと思います


12:。 現在日本は、情報機器を多用する社会ですから 情報機器でやりとりする相手がタバコを吸えなくてイライラして 雑なコミュニケーションになるとますますストレスがたまります。 IT機器でやり取りする相手がたばこスパスパ吸ってもどうでもいいしね。 タレントの太田光君が最近調子悪いのはタバコが原因かもしれませんし。 太田光君がヘンな発言すると何十万人もストレスたまるしね。 あんまりたばこばっかり規制するのはやめましょう。



13:ベアキャットキラー
13/03/27 08:37:45.82 0.net
まぁ私としては、日本人が昔みたいに歩きながら自然を観るのが大事だと思うから
タバコよりも、持ち歩きできる情報端末や、自動車の使いすぎを規制すべき。

14:考える名無しさん
13/03/27 18:25:00.06 0.net
横山大観、坂本繁二郎、熊谷守一などが好きだったらしいねこの人。

15:考える名無しさん
13/03/30 11:38:33.02 0.net
喫煙そのものは悪くないので禁止しちゃいかんけど、吸い方は規制すべき。
日本喫煙安全協会、喫煙マナー向上センター等、
省庁からの天下り団体を作って、喫煙ルール講習の受講を義務化。
5年に1回、喫煙者から講習料を取る。

16:考える名無しさん
13/04/01 14:48:07.05 0.net
誰か数学セミナー「天上の歌を聴いた日」を読んだことのある方いませんか?
13識、14識、15識、4サイクルして60識まで行くと書かれている文献はこれしか無いらしいので。

17:考える名無しさん
13/04/08 19:41:31.97 0.net
岡潔は邪智である世間智は真善美妙の敵だから使うなと言ってたけど
同時に西洋の学問で用いる理性はすべて邪智型平等性智(世間智型意)だとも言ってるね。
この時点で東洋と西洋は話し合いの余地が無いのは自明らしい。

18:考える名無しさん
13/04/09 15:12:57.50 O.net
西洋ってキリスト教的なものはってこと?

19:考える名無しさん
13/04/09 20:02:37.54 0.net
いや、西洋といったら西洋全てだな。
岡は細分化しようと思えばどこまでも細分化する人でね、
一番見下してたのが側頭葉を重視するアメリカや古代ローマ。
次に見下してたのが前頭葉を重視するヨーロッパや古代ギリシャ。
本に収録されていない内容になると頭頂葉の仏教と後頭葉の中国も駄目で、
視覚中枢に真の自分がある日本しか頼れるものはないとまで言い出してる。

キリスト教に関しては、邪智(世間智)を無くすのには有効だけど、
妄智(分別智)は無くならないから、自他対立しなくなっても
文化が一向に育たず、知性の邪魔をして文芸復興開始までの停滞を招いたと言ってる。

20:考える名無しさん
13/04/09 20:04:58.54 0.net
>>18
面白い。興味あります。どの本に書いてありますか。

21:考える名無しさん
13/04/09 20:27:24.22 0.net
残念ながらこの次元になると既刊には載っていない。
>>4の春雨の曲や、講話を録音して書き起こした私的な文集には載ってるが、
これは岡潔思想研究会っていうサイトに出てる関係者に問い合わせないと読めない。
というのも遺族や関係者の間で意見が合わなくて、最晩年の内容は出版を止めてるらしい。
おそらく様子見したいんだろう。岡の名声に傷を付けない程度に世の中がどこまでついてこれるかということでね。

>>3の内容なら97年に出た日本の心や04年に出た日本の国という水槽の水の入れ替え方に載ってる。

22:考える名無しさん
13/04/09 20:58:43.36 0.net
ウィキペディア、第13識「造化」・第14識「帰趣」・第15識「内外」って追加されてるね。

金星の娘に会った時が広島事件の時か。
岡潔が強度の錯乱を起こして家から飛び出し、修道中学の生徒からカバンを盗み出して川沿いで寝てたって事件。
精神病ということで逮捕や起訴は免れたが、広島大学は休職→辞職になった事件。
実は川沿いで寝てた日に宵の明星から来たかわいらしい娘(天照大神の分身)と話し、
自分の行く末についていろいろ聞いてたらしい。
第12識以降はより顕著にそういう方向に岡潔は進んでいったらしいな。男は月読になり、女は天照大神になるとかなんとか。

23:考える名無しさん
13/04/09 22:54:13.58 0.net
>>20
ありがとうございました。参考にさせていただきます。

24:考える名無しさん
13/04/10 20:51:08.97 0.net
第12識になると無明に全く感染しなくなるらしいがどうなるんだろう。

25:考える名無しさん
13/04/11 05:10:24.36 0.net
素粒子や末那識の観点から自然科学を完全否定していたが(もちろん自分も同意)、
クォークやヒッグス粒子やニュートリノといった理論が当時より進歩している今となっては
岡さんはどう絡めて解説してくるか聴いてみたい。

26:考える名無しさん
13/04/14 11:34:14.21 0.net
日本人は学問を教えることだと信じて疑わないために学問恐怖症を催すらしい。

西洋の物真似だけして物質現象しか見ない日本人は知を語る資格が無いってさ。

by岡潔

27:考える名無しさん
13/04/14 12:35:49.34 0.net
いつの時代の話してんの

28:考える名無しさん
13/04/14 12:42:19.52 0.net
俺も最初は何言ってんのと思って反発したが、
この頃になって似たようなことを感じるようになってきた。

29:考える名無しさん
13/04/15 04:09:02.52 0.net
岡の言行は化石どころか時代が経れば経るほどよく世の中に伝わるようになっている

30:考える名無しさん
13/04/16 04:51:17.77 0.net
>>25
逆逆。
学問恐怖症だから学問を教えることだと思い込む。

31:考える名無しさん
13/04/16 05:35:01.83 0.net
ヒトハブネだっけ?ソースは。

32:考える名無しさん
13/04/17 18:31:35.83 0.net
岡の本はちと重複が多くて読むのに困る時があるのよね。
確かに書いた順に読むのが一番と言えば一番なのだが。

「春宵十話」は常識に基づいて書かれたわけだけど、岡としては昔から霊感体質だったもんだから
それを排除して遠回しな言い方をするのに本人は非常に歯がゆさがあったみたい。
それが「風蘭」の教育の手助けの方法論に繋がるが、これもパンチとしては弱い。
絶版になってからは『情緒と創造』や『情緒の教育』で復刻され売り出されてる。
岡潔初心者はこのへんから読む人が多いだろうな。

仕方なくいわゆる最強硬右派的なことも「紫の火花」「春風夏雨」「月影」で書くが、
朝日新聞に拒否られて「紫の火花」は増刷できず、『岡潔 日本の心』で再登場させるはめに。
そうした中で集大成としてまとめられたのが「一葉舟」「昭和への遺書」「日本民族」。
当然絶版。再版は『日本の国という水槽の水の入れ替え方』まで叶わなかった。
この『日本の国という水槽の水の入れ替え方』は晩年前期の内容が本当によくまとまってて(>>2-3)、
岡の思想を掘り下げる入口にはもってこいというか、ベストな本だと思う。>>4も一部は載ってるし。

で、この後は『日本民族の危機 葦牙よ萌え上がれ!』を除き
>>20の理由からか絶版&未出版ばかりになるわけだけど、このへんの内容は本当に驚きの連続。
学生紛争もあって反発・反論も一番凄かった時代。「曙」や「神々の花園」など。
未出版のものなら『葦牙会講話集』『春雨村塾講話集』『京都産業大講義録』と目白押し。

晩年後期になると敵を作るような内容ではなくなるけれど、
次元が高すぎて急速に世の中が無視して忘れ去る時代になる。
この頃は『流露』や『夜雨の声』(『日本の国という水槽の水の入れ替え方』に収録)、
『一滴の涙』(「岡潔講演集」に収録)や「春雨の曲」と、
情緒を水に例えたタイトルが増えてくる。

「春雨の曲」に至っては完全に恋愛物のファンタジーの世界。
「岡潔集」を編纂した保田与重郎に依頼されて書かれたが、歴史や神様の話が常軌を逸したレベル。

※「」は岡の存命当時の本、『』は岡が没したのち新しく編集されて最近出版された本。

33:考える名無しさん
13/04/24 23:31:16.60 0.net
多変数解析函数について

Ⅰ 有理函数に関する凸状域 (1936)pp.11
Ⅱ 正則域 (1937)pp.15
Ⅲ Cousinの第2問題 (1939)pp.13
Ⅳ 正則域と有理凸状域 (1941)pp.5
Ⅴ Cauchyの積分 (1941)pp.9
Ⅵ 擬凸状領域 (1942)pp.38
Ⅶ 或る算術的概念について (1950)pp.35
Ⅷ 基本補題 (1951)pp.31
Ⅸ 内分岐点を持たない有限領域 (1953)pp.77
Ⅹ 擬凸状領域を生成する新しい仕方 (1962)pp.11

34:考える名無しさん
13/04/24 23:48:36.44 0.net
唯識論

第一識  眼(視覚)
第二識  耳(聴覚)
第三識  鼻(嗅覚)
第四識  舌(味覚)
第五識  身     ここまでが五感
第六識  意識    ここまでが顕在識
第七識  末那識   ここまでが潜在識 ここまでが第一の心 ここまでが理解で分かる世界
第八識  阿頼耶識  本当の意 ここまでが八識論
第九識  真如    本当の知 ここまでが九識論
第十識  真情    本当の情
第十一識 時
第十二識 主宰性
第十三識 造化
第十四識 帰趣
第十五識 内外    ここまでが悟り識 ここまでが第二の心 ここまでが真心で分かる世界

35:考える名無しさん
13/04/26 14:24:27.12 0.net
論文Ⅶの不定域イデアルをカルタンが層に置き換えたのを岡は非常に嫌がったらしいな

36:考える名無しさん
13/04/29 01:13:12.76 0.net
世の中はゴールデンウィークだ!オカケツなんて言ってないで働け家族にリップサービスしろ!

37:考える名無しさん
13/04/29 02:37:27.06 0.net
女房とセクロスして家族サービス

38:ジャップ ◆.EDMOUBKE2
13/04/29 19:07:56.33 0.net
数学史にはデカルト・ライプニッツ・パスカルみたいな
哲学者の名前は全く出てこないな。

専門領域では取るに足らない業績なのか?

39:ジャップ ◆.EDMOUBKE2
13/04/29 19:12:18.79 0.net
小林秀雄読んでたら岡の話があったんで。
もともと抽象的な分野だったが、戦後になって
ますます抽象化が進んだと漏らしてたと。

アメリカが学問の中心になったせいだろうが。

40:ジャップ ◆.EDMOUBKE2
13/04/29 19:28:29.07 0.net
解析学の根幹は微積分(calculus=計算主義)ということに
なるわけだな。現代高等数学ってのは、概ね、この計算主
義の上に成り立ってるんだろ?

デカルト・ライプニッツ・パスカル・ニュートンくらいな名前は
数学史にも見えるな。

41:ジャップ ◆.EDMOUBKE2
13/04/29 19:35:42.45 0.net
現代数学の神様のフェルマーはパスカルと共同で
確率論の研究やって、デカルトと文通してた。

数学も根っこを探すと哲学分野になる。

北米アングロサクソンの合理主義プラグマティズムが
見向きもしない問題だが。

42:考える名無しさん
13/04/29 20:00:47.70 0.net
岡の業績は多変数複素関数論で、本人も認めてるように科学よりも芸術だから
人によってはあまり見向きもされない分野らしいですね。
ただし、高く評価する人は本当に数学史中の最高峰と見なしたりもしていたようですが。
私は門外漢なのでコメントは控えます。

哲学についてはデカルトがあってこそのニュートン、
ヘーゲルがあってこそのマルクスと岡は語っています。
なのでヘーゲルに関しては当時からショーペンハウエルが
あんなものは知性ではないと批判していたようですね。

もっとも岡は哲学を重視する一方で、哲学も学問に含まれるために
真に対応する学問、美に対応する芸術のように
善に対応する訳語が西洋には存在しないということを非常に嘆いておりましたが。

43:考える名無しさん
13/04/29 20:32:28.92 0.net
岡潔曰く西洋(特にアメリカ)って極端なめくらだからあんなに学術が物質的に精緻になるらしいね

44:ジャップ ◆.EDMOUBKE2
13/04/29 21:39:34.60 O.net
フェルマーは弁護士で余技で数学をやったのだな。

数学は哲学者より弁護士業界がやる時代か?

45:考える名無しさん
13/04/29 22:07:25.67 0.net
かもね。
岡は数学の抽象化や自然科学の色合いが数学でも強まってきてることを嫌悪していた。
こういう時代になると実業家が数学やる方が認められやすい。

46:ジャップ ◆.EDMOUBKE2
13/04/29 22:52:36.62 O.net
言わば金融形而上学の時代だな。

47:ジャップ ◆.EDMOUBKE2
13/04/29 23:34:22.73 O.net
アメリカ人の脳味噌をハッキングして徹底的に分析してやる。

48:Jesse Oldendorf
13/04/30 12:35:43.44 0.net
力が強い、エネルギーを大量に使うというのは岡潔が嫌ったことであって。
小さな物から悠久の歴史を観ずること。

大木を見て、大木の長さ大きさ硬さを分析して活用するのは西洋。
大木を見て、年輪を観ずれば自ずから・・。が日本の文化。

49:Jesse Oldendorf
13/04/30 12:43:17.04 0.net
もっとも今の日本の古典教育では古典をマークシートでパチンコみたいに
やらせているから、日本人の娯楽のレベルが下がりました。

日本政府の政治家の方も、靖国神社に参拝して中国韓国の怒りを買うよりもっと
やるべきことがあるのではないのか。

それはラバウル島、ガダルカナル島の鉄くずを回収したり
自分自身の言葉、行住坐臥をしっかりと改めることではないのか。

50:考える名無しさん
13/04/30 14:58:45.34 0.net
岡自身が政治・軍事・土木や劣化新興宗教の教祖から距離を置くタイプだったからなんとも言えんが

たぶん岡は靖国以前に中曽根大勲位みたいなタイプの人間を一番批判するだろうなぁ。

大勲位は保守も共産も無く、ただ自分の保身のために行政改革を行った人だったから、
民生が向上しないばかりか、国体面でも著しく弱体化した。
靖国神社参拝に付け入るスキを作ったのもこの人。
先進国間協調でバブルを生み出させ破綻させたのもこの人。
大量に国債を発行し所得


51:税率を下げ消費税を導入しようとし財政状態を極端に悪化させたのもこの人。



52:考える名無しさん
13/05/01 20:12:36.79 0.net
           ,,,,,,,,,,,,、  、 ,
       , -ニ三ニニニヽ`、ミ) ) 、 レ ,
     , z イ三ニ三ヽヾ`、ヾ、 y' 、ソサ、ヽ 、
    ,レィ三フラ三二 ―--ヽ 、ァ≦、ζソシ、
   ス三ンサ三三三ニ三ミ ミY yラ孚ナラジョシ
   ウ三ンサ三三ニニ― `ミ、 ', i ! リ`キ=ニミ
  、ニ三=ニ―-―ニ―-- ヽ ミリ  リi! 、 ヽ、
  、シシ三シル'r―ラーア` '     ノ 、、 、
 三ニ ニリ i) |iリ!' /ノ      /  `、 `ミ
二三 三シ'、リノノシ /  --  '''゛ -― 、 `;
 ヾ三二ノノヾリツ/ ,,, ------―- 、; ,
  `Y `;^ヾ、、リl!'  ,,、ァャ 、  f゛_,,,,、  /; '
   ', リ=リヾ、、 彡>―-、.:.i :...,、--  /i、
    '、ヽ〈 i!l ヾ、、‐-rt;ァ、 .;.| ,、rェァ ;/ヾi!
    ヽ ' |   ヾラ===ャ=ァ===マ'
     ゝ-ァ! :::::::::|! ,r‐''"  ノ i' ヽ   ノ
     ,、iiiill、 :::::: `ゝ- --'゛::  `、‐--‐'
    ,、iiiiillll::::、:::::i /:.:.:::`~- ' `/
   ,、iiiillllllll|:::: 、、 i  、ェェェェ、;;、 /
  ,,iiiilllllllllllll|::::::::、 ヽ 、  ゞア=,` /、
 Iiiiiilllllllllllllllllli:::::::: ヽ、 \  ` ノlliiiii;;::、,,
 llllllllllllllllllllllllllii:::::::::: ::‐-- -‐'イ| llliii.;;.;....、ヽ、
                      岡潔

53:考える名無しさん
13/05/07 14:34:09.77 0.net
この人の憲法観を聴きたい。
たしか破棄論者だったと思うが、、、

54:考える名無しさん
13/05/07 17:16:53.89 0.net
破棄論者ですね。
ただ春雨の曲では、大日本帝国憲法・五箇条の御誓文・教育勅語も否定していますが・・・。

まず前文から見て論外と言ってますね。
>そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、
>その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、
>その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、
>この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
これらは大嘘なんだそうです。小我観そのものだから人類普遍の原理じゃない。
物質主義から来てる考えから、一人ひとりに基本的人権を与えるということなんですが、
そうすると個人主義を生み、また個人主義が利己主義を生むのは避けられない。
自分だけが大事という考えのままでいるのは、魚類と変わらないと岡は言ってますね。
(ちなみに物質主義だと魚類以前のおたまじゃくしだそうです)

55:考える名無しさん
13/05/07 17:34:23.94 0.net
で、憲法制定のいきさつですが、押し付け憲法ではないそうです。
ただし、万世一系の皇統を切るぞと脅されて仕方なく日本人自ら制定したんだそうです。
この後すぐに改正しなかった吉田茂(麻生副総理の祖父)を、
岡は腑抜け、昭和天皇は得体の知れない外交官と評してます。
占領下での憲法作成は出来ないと峻拒した西ドイツと比べても腰抜けなんだそうで。

アメリカの思想が入っている憲法�


56:ネんですが、 その中でも特にジョン・デューイの教育論が入っている。 日本人の当時の知識層に流行ったんだそうです。 プラグマティズム・構造機能主義・コアカリキュラム・問題解決学習といった考えの原点になります。 岡はデューイについてもあれは野獣だと批判してます。 なおその後憲法改正に意欲を燃やした岸信介(安倍首相の祖父)や 福田赳夫(福田康夫元首相の父)は晩年岡の哲学に傾倒していたようです。



57:考える名無しさん
13/05/18 00:45:14.45 O.net
岡潔の外国観

アメリカ
嫌い。但し無茶ばかりする国柄な為にたまに突拍子も無い人物を生む。
岡はこうした人物を「マッハボーイ」と呼ぶ。例えば連続体仮説は肯定できないことを示したコーエンなど。
(ちなみに不完全性定理を証明したオーストリアのゲーデルが連続体仮説は否定できないことを示した)

ロシア
20世紀の悪夢だった共産主義のかつての親玉。
形式論理を磨き上げたトルストイは苦手だが、前半生において逮捕された経験を持つドストエフスキーは好き(特に「白痴」)。
西洋の中で俳句がわかる国はロシアとフランスのみらしい。

58:考える名無しさん
13/05/18 01:08:19.88 O.net
フランス
岡の留学先。ギリシャ神話や北欧神話があまりあてはまらないラテン民族の国。
このため血筋的にも意外と日本に近い民族らしい。
ナポレオンをはじめとしたフランスの栄光の歴史をシャルル・ド・ゴールが非常に重んじた。
民族文化の温かい大河の流れにプカプカ浮いていれば自ずと知性が働く。
岡は図書館でこの流れを感じて生涯の数学の問題を定めている。
しかし高い知性以外はあまり褒められるところは無いらしい。

イギリス
フランスを敵視。ブラックジョークの国。
自分たちが滅びるくらいなら相手も滅ぼすのがイギリス魂。

ドイツ
カントやショーペンハウエルの出身国。
ときどきマルクスやヒトラーといった狂人も輩出する。
最近連邦議会で議席数を増やしている緑の党は左派勢力ではあるものの脱物質主義を掲げているため、
欧州の価値観が近年変わってきていることが伺える。こういう変化に日本は疎く、外国を見て動くフシあり。

59:考える名無しさん
13/05/18 01:29:22.62 O.net
インド
今でこそヒンドゥーとイスラムだが仏教の故郷。
仏教では点を空と言い、線を色と言う。
しかしそれきり発展しないために古代インド文明には斉家治国平天下が生まれなかった。

支那
岡の友人であった胡蘭成曰く、毛沢東は湖南人だから駄目。
支那と日本は民族的に非常に近い関係だが、
このうち満州人や台湾人は特に近い。ネパールやブータンやシンガポールも近い。
支那は知的純粋直観がよく働き、日本は情的純粋直観と意的純粋直観がよく働く。
早く共産主義やめればいいのにと岡は思っている。
かつて日本が支那を侵略したのは事実だが、
南京事件や慰安婦問題は卑怯なでっち上げであり、岡はこの面については非常に毛嫌いしている。

60:考える名無しさん
13/05/18 02:04:59.84 O.net
慰安婦問題を書いたのでついでに性問題の岡の見解を。

一応、国は性問題を放置してはいけない。
3S(セックス・スクリーン・スポーツ)は扱いに気を付けないといけない。
(スクリーンは岡の時代と比べて今は斜陽だし、スポーツは自他弁別本能そのものである根性を使わなければ良い)

しかし、スキンシップと性本能は切っても切れない関係なため、悪質性が低いことも多い。
なのでセックスは気品高く行ってほしいとのこと(笑)子供が下品に生まれてこないためにも。

61:淀屋橋ハニワ
13/05/18 08:16:23.50 0.net
セックスがテーブルマナーみたいになるのかよ?
手づかみ厳金?(あほらし

62:考える名無しさん
13/05/18 12:32:50.73 O.net
手掴み厳禁とは言ってませんよ。昼ドラみたいな手の出し方でもいいわけです。
ただ、あれの問題点は、非常に心が汚れるんですね。それは親となる人物にも良くなく、
生まれてくる子にも良くない。
第15識や親子の繋がりにも関わってくる問題です。

63:考える名無しさん
13/05/19 11:52:47.77 0.net
プラトン 「幾何学を知らざるもの、この門をたたくべからず」

ピタゴラス、エウクレイデス、アルキメデスとか、古代ギリシアの知性は基本が数学なんだよね。
東洋の「思想」と西洋の「哲学」の差も、これに由来するよね。

64:考える名無しさん
13/05/22 19:34:47.78 0.net
明日、医学評論社から評伝岡潔虹の章Ⅰ・Ⅱ発売だね

65:考える名無しさん
13/05/28 17:16:32.26 0.net
岡潔のお孫さん(第12識にいらっしゃるそうです)
URLリンク(news.goo.ne.jp)

66:考える名無しさん
13/05/28 17:18:36.77 0.net
同じく続き
URLリンク(gekkan.bunshun.jp)

67:考える名無しさん
13/05/29 17:42:28.13 0.net
第12識といえば
曹洞宗の開祖である道元は第11識~第14識にいたらしく、第11識についてよく調べ、
早死覚悟で時をいじって岡潔に会いにきたとか。
おかげで岡は知的純粋直観が拓け正法眼蔵がすらすら読めるようになったそうな。
それまでは岡でさえ知的純粋直観がほとんど働かなかったから、
残念ながら日本民族の知はやはりあまり役に立たないらしい。
もっともその後の岡は禅はナンセンスな修行方法だと酷評してたが・・・w

それとフランスのサン=テグジュペリも第11識にいたらしい。
「星の王子さま」がそれ。
星へ落っこちるという表現と、毒蛇に足を噛ませるという表現は
第11識を知らないと書けない表現なんだってさ。
フランス人と日本人はかなり近い関係なのかもしれないね、本当に。

68:考える名無しさん
13/06/04 06:16:02.31 0.net
昭和41年11月25日号の『週間朝日』の連載ルポ「ふるさとを行く」

(明治以降の日本人は)人は死ねばそれきりだと思っている。
皆そう思って、そのつもりで人生の計画を立てている。
本当は僅々七十年位でできることなんか何一つないのだが、
無理に勝手な理屈をつけて、計画が立ったといっているのである......
しかし明治以前の日本人は、死ねばそれきりなどとは思っていなかったのであって、
この一生をながい旅路の一日のごとく思っていたのである。
そして私もそう思っている。

69:考える名無しさん
13/06/10 05:10:26.76 0.net
「岡潔講演集」より 序(松下正寿の解説)

岡潔先生の思想は西洋式の形式論理を超越したユニークなものである。
であるから西洋式の形式論理に当てはめて理解しようとすると難解というよりは理解不可能になる。
ところで問題は我々の常識になっている西洋式形式論理でどの程度まで真理が把握できるかである。
私は極めて小と思う。西洋式形式論理で解る程度の真理は常識で解るのであるから特に論理の必要はない。
わかり切ったことをえらそうに表現するに過ぎない。
ところで岡潔先生の論理は形式論理ではなく、直感の論理である。
だから形式論理で考える習慣を改め直感で考えると先生の言われることがよく解るのである。

70:考える名無しさん
13/06/10 05:15:19.65 0.net
Wikipediaより 松下正寿

京都府生まれ。母方の祖父松下一郎は牧師で、松下家はキリスト教徒の家系であった。
母は亀徳(きとく)しづ。兄は青山学院大学教授の亀徳正臣(1899-1954)。母方の姓を名乗る。
青森県八戸市の八戸聖公会で育つ。旧制八戸中学校(現 青森県立八戸高等学校)を経て1922年に立教大学を卒業。
コロンビア大学でPh.D、カールトン大学で学士号を取得した他、ミネソタ大学やジョンズ・ホプキンス大学にも留学した。
1929年、28歳の若さで母校である立教大学教授に着任する。
第二次世界大戦中は、高木惣吉の提唱により設置された海軍軍務局調査課のブレーンを務め、
各種研究会に所属していた。
戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)では日本側の弁護人を務める。1948年弁護士開業。
1955年、立教大学総長に就任し、在任中は法学部の設立に尽力する。
1957年には岸信介首相の特使として訪英し、
核実験の実施に遺憾の意を示す岸首相の書簡を英国首相ハロルド・マクミランに渡している。
1967年、東京都知事選挙に自民・民社2党推薦で立候補したが、社共推薦の美濃部亮吉東京教育大学教授に惜敗した。
1968年7月の第8回参議院議員通常選挙に民社党公認で東京都選挙区から出馬し、初当選を果たした。
第10回参議院議員通常選挙には出馬せず、1期で引退。1975年に再び東京都知事選挙に民社党推薦で出馬するが、
美濃部亮吉知事、石原慎太郎の後塵を拝し、3位で落選した。1986年死去。

71:考える名無しさん
13/06/12 17:24:02.40 0.net
生後から5歳くらいまでの子の成長(日本の場合)

生後3ヵ月まで→第10識「真情」にいる
3ヵ月から1年11ヵ月まで→第9識「真如」にいる
1年11ヵ月から2年5ヵ月まで→第8識「阿頼耶識」にいる
2年5ヵ月までが童心の季節であり(やはり情が知や意より先)、
以降は第7識~第1識が強まってくる。
4歳で第7識「末那識」において分別智が強まり、
5歳で世間智も強まってくる。
したがって幼稚園教育・保育園教育・ピアノやそろばんの技術偏重教育はもってのほかであり、
ワークシェアリングを推進してでも3歳までは母、3歳から5歳までは父が側にいるべき。
6歳頃の寺子屋教育の復活も方法としては良い(現代ではしまじろう等が代行している)。
なお稀に第12識「主宰性」にいる子もおり、
生後2ヵ月の子の目を観察するとそれかどうか分かるらしい。

72:考える名無しさん
13/06/12 17:44:48.30 0.net
梅原猛さんによると・・詩人になるにはアホでなければならないと。

この点から観るに関西人、特に大阪育ちの人は詩人になれる人はいないだろう、
なぜかって言うと、お笑い好きの大阪人はアホさ加減が直観で分かるから

これについては、森毅。一刀斎最後の戯言でも詠んで。

関西でも和歌山県は別世界なのかのぅ?

73:考える名無しさん
13/06/12 18:16:51.31 0.net
大阪はヤクザだ在日だ左翼だ言われても個人的には好きだけどね。
ユーモアが上手くない日本人の中では珍しい部類の地域。

和歌山・奈良は別世界かもね確かに。
日本文明発祥の地であり、平安や鎌倉でない、神代の文化が栄えた地域。

ただそれでも古事記は支那から文字が入ってからの書物だから、
偉いとかアカンとかそういう内容があって日本神話を伝える本としては
あまり良くないらしいが。天月読命は影がかなり薄くなってるし。
加えてインドから入ってきた仏教も弊害が多かったしね。
聖徳太子が頑張って神道と仏教を融合させようとしたけど失敗した例もあるし。

74:考える名無しさん
13/06/12 18:24:30.97 0.net
それと詩ってね、あまり長くなく簡潔に言い表した方がいいらしいよ。
日本と共通点が多いフランスでさえ100句くらい使わないと認められないらしいし。
その点日本は短歌や俳句っていう最強チート武器があるからね。
直観が利く大阪府民でもいけるでしょ当然。

まぁ向き不向きは確かにあるらしくて、
明治以後も自他対立していない歌を歌えた県民は岩手県民くらいしかいないみたいだけど。

75:考える名無しさん
13/06/14 18:28:09.78 0.net
昭和への遺書 1968年6月

西の子(西洋)の歴史に限って言うと、古代ギリシャ時代400年は昼、古代ローマ時代2000年は夜、
文芸復興から20世紀初頭までの400年が昼、第一次大戦後はまた夜である。
だいたい4時間が昼、20時間が夜という緯度の所にいるらしい。
ローマ時代は真、善、美が分からず、軍事、政治、土木がもっぱら重んじられたのであった。
その頃のローマと今の世界状勢は酷似している。
ローマ時代を知りたければ、眼前の世を見ればよいと言いたい。

私は数学の研究を自分でもし、他にもさせているのであるが、
数学くらいごまかしの利かない所も少なかろうと思う。
この窓から見ると、二度の大戦で光が格子段的に薄くなっていく有様が手に取るようにわかる。
存在意義も見失っており、そこでは自明的な自家撞着にすら気づかないらしい。
第二次大戦後には、これが覚醒時の意識で書かれた論文かというものが数多く出ていて、
私の私設研究室の人たちに手分けして読んでもらって聞いていると、知識のがらくたという気しかしない。

76:考える名無しさん
13/06/14 20:09:46.22 0.net
市民大学講座 1968年11月

もし、本当の教育をすれば、日本の文化は高度に進みます。
そうすれば単に、高い文化を持つというだけで、日本にはちょっと手がつけられなくなる。
こんな小さな資源もない島にとって自衛の手段としてそういうことが考えられる。
それだけでにらみが効きます。核エネルギーだってそれほど悪くはない。
そうするには今の教育は問題です。

日本は工業的生産力が世界第三位だということと
(当時の二位はソ連だが、現代なら支那に置き換えればよい)、
国民性が勤勉であるということ以外何一つうまく行っていない。横隔膜の病気である。
これを船に例えるとね、エンジンだけしっかりしたぼろ船です。
だから日本は今、どっかから水が洩れたらそれをつめ、
又どっかから水が洩れたらそれをつめ、みんな寄って一致協力して精一杯やって、
どうにか向こう岸へ着けなきゃならない、そういう有様です。
でもこれは、仲々働き甲斐のあることで、
共産主義なんていうお祭り騒ぎして騒いでいるよりは、ずっと面白いはずです。

77:考える名無しさん
13/06/15 22:13:09.07 0.net
市民大学東京校 1974年5月

四年前「春雨の曲」と、こういう本を一冊書こうと思った。
その初


78:め二年間は、こんなもの書いたところで、 ここまで来てしまっては所詮日本民族の滅亡は防げないだろうと思ってた。 去年になって少し事態が好転したと思い始めた。 非常に好転したと思い出したのは去年の七月の中頃から。 で、去年の末までにはもう大丈夫、滅びないと思った。 そして今年の三月には、最早人類自滅の危機は去ったと思ってる。 造化には人に生まれることを許可している司命官庁というのが確かにある。 そうして、これから一番大事なのはその司命官庁です。 人類の滅亡をどうして食い止めるか。 簡単に云えば!人口を減らせば良い。 増加の方向に向かってたのを、減少の方向に向け変えたら、それで良い。 ところが、こんなように云った人、一人もないのね。 どれくらいに減らせば良いか。四%くらい。 そうすると今こうすべしと云って、それが姿に現れるのは二百十年後でしょう。 そしたらその時、日本の人口は既に四百万になってるか、四百万を指して減って行ってる筈。 日本人がこのまま餓鬼道でいたらそうなるのは仕方ない。 一億が四百万に減ったら、つまらなかったものが大切になり、大切だったものがつまらなくなるでしょう。 まあともかく、ガラーンとした寒村にすこーしの家しかなかった時の、山村の暮らしのようになるでしょう。 人懐かしくなるでしょう。物質なんかどうでも良くなるでしょう。 それでいい訳なんです。



79:考える名無しさん
13/06/15 22:47:00.07 0.net
age

80:考える名無しさん
13/06/20 17:36:26.73 O.net
太田龍の時事寸評 平成十五年(二〇〇三年)二月十日(月)(第四百八十三回)

岡潔先生は、苗代清太郎先生と同じく、晩年になるにつれてラジカルに成る。
「中国はダメ。佛教はダメ。西洋は救いようがないほどダメ。」(「岡潔先生二十年祭記念・聴雨録-師弟談話集」)と言はれたのでは、
岡先生ご出身の日本の(西洋式)数学者でさえ、立つ瀬がない。
敬遠。封印。無視。忘れ去る。ないことにしてしまふ。
・・・より他ないであらう。これでは、昭和五十三年逝去と同時に急速に、
全日本社会が、岡潔を忘却することに成るのも当然だ。

しかし、これからが本番だ。
岡潔先生は、西暦二〇一〇年(平成二十二年)頃、高天原神国日本の第二次国産みが完了する(「春雨の曲」第七稿)、と予告された。
当寸評は、岡潔説を一から十まで鵜呑みにはしないが、
それにしても、ここに現代日本の最高の思想が表現されて居ることは明らかだ。(了)

81:考える名無しさん
13/06/23 23:00:10.37 O.net
都議選もあったしキナ臭い世界だけど岡の政治観でも書くか。
国政と地方選の争点は一致しないが一応。

・政治は労働者層を雲散霧消させるのを目標にすべき
・かつてのソニー、パナソニックは労働組合が消失するほど経営が上手くいっていた
(ただし商品については今後は>>2からも伺えるように価値観の多様性を踏まえる必要がある)
・かつての自民党は雲散霧消させるのを目標としていなかった
・旧社会党は労働者階級に固執して逆に日本の方を雲散霧消させようとしていた
・したがって新党が必要
(個人的には自民、民主、維新の三大政党制が良い気がする。TPP推進と消費増税は引っ込めてほしいが)
・共産党は左派政策を引っ込めるだけで社民党より遥かにまともな政党になる
・政教分離は必要だが、祭政一致も必要
・餓鬼道や


82:小我のまま投票したり立候補したりしないように



83:考える名無しさん
13/06/27 14:32:36.93 O.net
葦牙会発足 1968年12月

建武の新政が馬鹿な公家によって失敗した際、
楠木正成に兵庫県で足利尊氏の大軍を迎え撃てと、こういう詔勅が下った。
そうすると、正成は幼い正行に時勢と死後を諭して、
湊川で尊氏の大軍を迎え撃ち華々しく戦ってことごとく討ち死にした。
その時に、ななたび(七度)人間に生まれ変わって君国に報いよう、そういって死んだと伝えられています。

84:考える名無しさん
13/06/27 14:47:39.78 O.net
この正成の立派な死に方を見て、敵将の尊氏が深い感銘を受けた。
それで、これを手厚く葬るために河内の楠木邸に送った。
正成の首を見た正行は、毎日毎日一族の遺族達の子弟を集めて、戦ごっこをする。
形見の短刀は、自殺するためでなく、賊の首を切るためだと父に諭されていたから。
そうして大きくなった。やがて敵将の高師直が、吉野朝を大軍で攻めようとした。

85:考える名無しさん
13/06/27 14:53:47.75 O.net
その時、楠木正行は多分結婚して直ぐだったが、ことごとく討ち死にした。
正行の奥さん、勾当内侍(こうとうのないじ)っていったと思いますが、私よく知らない。

それで、多分それに非常によく似た、戦国時代の木村重成の奥さんの話をします。

86:考える名無しさん
13/06/27 15:03:38.36 O.net
大坂の落城が迫ったと聞いて、木村重成はいよいよ最期と覚悟の程を決めて出陣しようとする。
そうすると、その結婚したばかりの若くて美しい奥さんは、
いち早くこれを察して、夫に兜を捧げるんですが、
重成がこれを受け取ってみると名香が炊き込めてある。
それで妻の意を察した重成は、その兜をかぶって、兜の緒をきりりと締めると、
その残った兜の緒を結び目ぎりぎりの所からぷっつりと切った。
これは最早脱がないという決意を示してるんです。
奥さんはそれを見て、静かに夫の出陣を見送ったのち、自分の部屋へ入って、そして先んじて自刃した。
こういう風なんですね。

87:考える名無しさん
13/06/27 15:08:07.57 O.net
日本民族の女性の真の幸福というものはこういう所にある。こういう所にしかむしろ無い。
何も必ずしも死ななくても良い。こういう場合にはいつでも死ねる。
こういう時には死ぬという形に現れ、そうでない時は死なないという形に現れているだけであって、
真の幸福というものはこういう所にあるんです。

88:考える名無しさん
13/06/27 18:41:51.78 O.net
曙 1969年6月

日本は既に破綻が方々に出てるものに真似をして、それを良いと示し、それだけの上にいろいろやろうとする。
日本民族の大多数は実に無知ということです。
日本民族のうちは、中核の一万程に知が非常によく働き、情と意によって一般の人々を感銘させ向上させる。
だけど一般の人々は全然無知です。これは日本史を調べると、ずっとそうなっています。
こういう民族が、多数の言うことを正しいとする決め方、これを民主主義と云ってるんですが、
こんな批判の仕方を長く続けていると、衰退するに決まっていますよ。

大体、明治までの1300年もの間、五尺の体とその機能が自分であるというのは、小我という迷いであって、
この迷いを覚まさなきゃあいけないと習い続けたんです。
それが100年も経たんうちにケロッとそれを忘れて、
五尺の体とその機能が自分であり、自分中心に行為すべきであると憲法・法律に明記し、
それによって社会通念を作り、それによって教育原理を教えてるんですが、
どんなに馬鹿な民族かわかるでしょう!
それがたった100年の一般人です。全然、相容れない。
しかも終戦までは、人の為にする行為が善行で、利己主義は唾棄すべきものとなっていたんです。



89:消極的利己主義も積極的利己主義もね。 その反対をやっている。全然、知が働かない。 中核の言う所に従順に従って来たんでしょう、それを続けるべきです。 正しいことを言う奴が一人もいない!間違ったことばかり言う!



90:考える名無しさん
13/06/27 19:31:10.13 O.net
ここから何時も 1969年8月

バイオリンのあの何処がいいんです。前頭葉の音楽です。西洋のは皆。
意識を通さなきゃあわからん。じかにわかる音楽にすべきです。
もともと前頭葉の心あることしか知らない者の芸術だから、全て前頭葉を通す。
それじゃあいかん。改良してじかにわかるようにすべきです。頭頂葉でわからしたらじかにわかる。
古典音楽までは前頭葉の音楽、ドビュッシー以後は側頭葉の音楽、終戦後は「からだ」の音楽です!
西洋人のやった所を踏み台にして良くして行きゃあいいんだから、
バイオリンをお習いになるのは良いが、これが最上などと思ったら間違い。
意識を通す、あれは。だからつい、俺は音楽の天才だと思う。

創価学会は全体主義そのもの。宗教じゃない!
あれの不安を煽る勧誘に引っ掛かる理由は馬鹿だから!(笑)
大体、仏教ったら小学一年生用なん!法華経、読んで大した勉強になる訳ないん!
それ以上説きようもなかった。
それじゃあ釈尊なんてわかりゃしません。日本民族が解釈しないとわかりません。

91:考える名無しさん
13/06/28 19:20:37.57 O.net
何も知らないのに 1970年5月

大体、日本人が西洋の学問・芸術にすぐ飛びつくのはまだごく子供だから!
「やっとこやっとこ繰り出した。おもちゃのマーチがラッタッタ」です。
大事なこと何もわかってないのに、つまらん事に多弁を弄してる。
それが面白いって言うんでしょう。あんなことするのは馬鹿だ!

大体そんな風が明治以後ですが、終戦後は更に丸で腑抜けです。
ちーとこういう所を反省することから始めたら良い。
何故そんなに真似ばかりしなきゃいかん。また、それが何故良い。
いや、私も欧米人の数学というものをやったということで文化勲章を受けた(1960年に池田勇人内閣から)。
何という馬鹿な!(笑)数学をやる者もやる者だけど、そんな者に文化勲章をくれる者もくれる者!(拍手)
実際、ろくなのおらん!これじゃ日本駄目になるのは当然でしょう。

92:考える名無しさん
13/07/05 NY:AN:NY.AN 0.net
在りし日の岡潔
URLリンク(www.youtube.com)

93:xeo ◆topaTViseQ
13/07/05 NY:AN:NY.AN 0.net
小林秀雄とも対談してるね~岡潔。

しかしまあ、その後、小林は今日出海との対談で、ジャーナリズムが
岡をあっちこっちひっぱりまわして、貴重な才能をもつ岡をくたびれ
させてしまったって批判してるね。今も相づちうって、岡の書くモノは
最近面白くないっていう風にいってたなぁそういえば。

94:考える名無しさん
13/07/06 NY:AN:NY.AN 0.net
69年を境に出さなくなるからね、本を。
正確には出せなくなった、が正解だが。
葦牙会や市民大学講座もあまりやらなくなり、春雨の曲の執筆に専念するようになる。
とりあえず警鐘は乱打したので後は未来の教科書を書こうと思って。

95:考える名無しさん
13/07/08 NY:AN:NY.AN 0.net
岡潔が他人の計算によって考え出した話によると、
日本民族は血縁的には相当濃いらしいね。血による病気には罹りやすいかもしれんが。
人には二人の親があり、三十年で子を生むものとして計算すると、
千八百年で一億の一億倍になる。千八百年前の人口を一千万と仮定すると、
当時の任意の人は今の任意の日本人から見て、十億重に一番古い祖先となる。
計算が合ってるかどうかはともかくとして、血縁が濃いから、仲良く住もうという結論を導き出してる。
天皇無所有の思想もそういう意味合いがあるらしい。岡潔曰く天皇は元首じゃなく家長だと。

96:考える名無しさん
13/07/08 NY:AN:NY.AN 0.net
ってか無所有だから皇室は金銭的にはあまり裕福じゃないらしいね。

97:考える名無しさん
13/07/09 NY:AN:NY.AN 0.net
>>87-88
今の言論人の辿るルートも変わってないよね。
藤原正彦の場合、国家の品格で岡に触れたのち、今は沈黙を貫いてるし。
まぁあの人は、あえて論文書かない人だから周囲に呼びかけるような真似はしたくないと思ってるようだが。
小林よしのりも同じだね。好んで読む人が本当に減った。
岡の場合は、出版社に悉く断られてるし、可哀想だな。そのせいで遺族も本を出したがらないし。

98:考える名無しさん
13/07/09 NY:AN:NY.AN 0.net
日本民族 1968年12月

私は石原慎太郎さんに会おうと思って、氏の著作を読んだ。
あるところにこう書いてある。「力を備えていなければ駄目」である。
またあるところにこう書いてある。「嫌悪感という情操に基づく好意」

私は嫌悪感という情操、という言葉を初めて聞いた。
憎悪になると小我になるが、嫌悪だと情緒の濁りといった感じで、掴み所が無い。
力と嫌悪を組み合わせると信長のイメージ(印象)が浮かび上がる。

氏はまたどこかの新聞小説でこう書いてあった。
「若い男女が一緒に海で泳いだ末、二人だけで裸で立って互いにそこを見合って、淋しそうな目の色」をした。
この「淋しそうな目の色」という言葉はちょっと書けない。

会ったのは京都の料亭、小さな庭があり、季節はまだ夏だが、
もう秋色が感じられて美しかった。私が信長が好きかと聞くと好きだと答えて、
一人でAll or Nothing(全か無か)の一戦をしたいと言っていた。そして私に松蔭になれと言った。

氏は十二神将の一人だと思う。

99:考える名無しさん
13/07/11 NY:AN:NY.AN 0.net
数学者 岡潔思想研究会
URLリンク(www.okakiyoshi-ken.jp)

100:考える名無しさん
13/07/18 NY:AN:NY.AN 0.net
>>93
カウント10000回突破したな。

101:考える名無しさん
13/07/26 NY:AN:NY.AN 0.net
春雨の曲 第4稿 1975年12月

造化(A+T)はみんなが懐かしさと喜びの世界に心を一つにして住めるようにしか生物を作っていない。
男性は皆、懐かしさの象徴である天の月読の尊(T+オリジナルのt1)に帰一せしめ、
女性は喜びの象徴である天照大神(A+オリジナルのa1)に帰一せしめることを目標にしているのである。

諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意により第十一識に行く(但し第十一識の抜き身は使い過ぎると早死にする)。
自浄其意さえ怠らなければ、善良な凡人は段々向上して
第七識から第八識、第八識から第九識、第九識から第十識、第十識から第十一識までは行ける。

102:考える名無しさん
13/07/26 NY:AN:NY.AN 0.net
この次は第十一識から第十二識に行くに自覚しながら行ったのであるが、
わたしは第十一識に入ったのは終戦の第二年(一九四六年)、
第十二識に行けば天照大神を見神できるのであるが、
見神したのは一九七三年の七月十五日頃である。
そうすると、実に二十七年かかっている。これは男女の別を取り去るのに時間がかかったのである。
わたしは男性である。だから男性のことはよくわかる。しかし、女性のことはよくわからない。
わたしは長い間こんな風であった。
こんな風であると云うことは男性と云う私がわたしに残っていたことになる。
それを除るのに二十七年もかかったのである。

つまり天照大神を見神する為には男女を超越しなければならない。これは容易には出来ない。
人はカチノー(カチカチの脳)になってしか天照大神のことを考えないからである。
天照大神を見神するには大神が死ぬほど好きでなければならぬ。
人は中核Kと外包Lとからなっている。
容易に大神が死ぬ程好きになれないのは、外包Lを脱ぎ捨てて中核Kだけになれないからである。
Lがカチカチにさせているのである。
これは男性の人に言ったのであるが、女性の人は天の月読の尊をお念じ申すのがよい。

103:考える名無しさん
13/07/26 NY:AN:NY.AN 0.net
第十二識まで行くことが出来ると男性ならばオリジナルのa1を、女性ならばオリジナルのt1を見神することが出来る。
そうすると、やがて造化の夢殿の初覚の間に入ることが出来る。この後これを認識し、自覚し、確認する。
自覚を確かめるのが確認である。

確認すれば帰趣の宮殿の内に入ることが出来る。
そうすると一応、男性ならば天の月読の尊(T+オリジナルのt1)に、
女性ならば天照大神(A+オリジナルのa1)に帰一したということができたことになる。

外の夢殿に入ると、使命を托されて人に生まれる。親を選ぶのは子である。
その度毎に向上していって、遂に内の夢殿に入り、生命の秘境(両性ある心そのものの世界)に帰趣するのである。

104:考える名無しさん
13/07/26 NY:AN:NY.AN 0.net
わたしの場合をお話しよう。
一九七三年に華厳第七門の見神をした。これについては前に述べた。これは天照大神の遠望である。
その後一年がかりで、うじのわきいらつこの尊の俤(おもかげ)、孝明天皇の俤、
弟橘媛の俤、明恵上人の俤、式子内親王の俤、樋口一葉の俤を見せていただいた。
そして翌一九七四年の七月十五日頃、二度目の見神をした。これは華厳第八門の見神である。
そしてその年の十二月八日に帰趣宮に行き、二尊が無自覚時代終わったことを宣言されるのを聞いた。

無自覚時代が終わったとは、神から人へという方向で諸事象が推移していたのが、
一九七四年の末に自覚時代に人の行くべき道は、人から神への方向であることが確認されたということである。
初度は体験、二度目は認識、三度目は自覚、四度目は自覚の確認即ち自覚の捨であって、ここに到って初めて実践できるのである。
そして(オリジナルt1―オリジナルa1)が四度目を踏み出すことが出来るようになったから、日本民族は自覚時代に入ったのである。

105:考える名無しさん
13/08/01 NY:AN:NY.AN 0.net
秋が来ると紅葉 1969年9月

※文章化したものもこれから書きますが、移動先のサイトの岡の肉声と合わせて読むことを勧めます。
URLリンク(www.youtube.com)

106:考える名無しさん
13/08/01 NY:AN:NY.AN 0.net
秋が来ると紅葉します。それを木の葉が赤くなるから、秋が来たような気がするのである、と思う。
こんな風なのを物質主義というのです。
今の日本は、例えば教育は秋の気分を出そうとして、木に赤インキを注射してるようだと言えば、
本当にそんな風だという気がします。あんまりいろいろとおかしなものを注射すると木が枯れてしもう。
こういうのを物質主義というんです。
至るところ物質主義です。

物質主義は必然、個人主義を生みます。個人主義というのは五尺の体が自分だと思うのです。
物質主義というのは、感覚は厳然たる事実だし、感覚で分からないものは基礎にできないと、
そういう思想ですから。
五尺の体を自分だと思う、これが個人主義です。五尺の体を自分だと思う、�


107:サういう自分を小我という。 小さな我と書く。小我は迷いである。本当の自分を真我と呼ぶ。 小我の迷いを離れて、真我を自分だと悟れというのが仏教の教えです。 日本は明治までの1300年の間、非常にそれを勉強したんです。 それだのに、それから100年も経ちますと、ケロッと忘れてしまった。 日本の新憲法は五尺の体が自分だとなっています。 そんなこと分かり切ってて、いちいち書かなくても良いという書き振りです。 日本に十万も僧侶がいるのですが、「これは間違いである。小我といって迷いである。」という人は一人もいない。



108:考える名無しさん
13/08/01 NY:AN:NY.AN 0.net
個人主義は利己主義を生みます。どーしても利己主義を生む。
利己主義のうちでポジティブなもの、自分中心にしか考えたり行為したりしない人がある。
人の目にも付きますし、自分の目にも付く。
だから、まだ


109:良いのですが、消極的な、ネガティブな利己主義が困る。 自分と自分の周りの人達以外に対しては全く無関心である。それが困る。 今、日本は消極的な利己主義がほとんど行き渡ってしまっています。 だから個人の幸福は考えますが、国家などというものは少しも考えない。



110:考える名無しさん
13/08/01 NY:AN:NY.AN 0.net
ところが実際は、国家というものなしに個人の幸福などというものはあり得ないのです。
こんなこと猿だって知ってる。また世界の各国民は皆知ってる。知らぬは終戦後の日本だけです。
これに似た国民を求めますと、なかなか近いところにはない。
遡って、2000年近く遡りますと、一度ユダヤという国が滅びました。
あの滅亡直前のユダヤ国民が今の日本国民に酷似しています。
だから今の日本国民は民主的だなどと思ったらとんでもない、ユダヤ的というべきです。
個人の幸福あるを知って、国あるを知らんのをユダヤ的というのです。
民主的とは言いません、そんなこと不可能ですから。
ところで、何故、こういう事態に立ち至ったか。それを一番初めから詳しく申しましょう。

※なお、岡は昭和への遺書>>72で、アインシュタインを輩出できたのはユダヤ民族の歴史が古いからである、
 とも述べています。日本民族はそれ以上に歴史が古いわけですから、言わずもがなとなるわけです。

111:考える名無しさん
13/08/01 NY:AN:NY.AN 0.net
人には心が二つあるんです。
心理学が対象としている心を第一の心ということにしますと、この第一の心は前頭葉に宿っている。
この心は私というものを入れなければ全然動かない。
その代わり、いったん私というものを入れると、笑いカワセミのようにうるさい。
私は嬉しい、私は悲しい、私は愛する、私は憎む、私は意欲すると、こういう心。
また、この心は意識を通さなければ分かりません。それからこの心は、心理学者は知らないでしょうが、
前頭葉に宿っているというのは中心が前頭葉にあるという意味で、広がって物質的自然界全体を覆うています。
物質的自然界というのは自然科学が対象にしている自然です。
人は生まれて何時頃からそんな風になるかと言いますと、
第四年目にはそうなり始めて、小学校へ行くまでにはそうなります。
それで自然科学者は、初めに(第七識に)時間空間というものがあって、一切のものはその中にあるとしか思えないのです。
しかし、この心は物質的自然界全体を覆うていますが、それから外には出ていません。
ギリシャ人や欧米人はこの心以外知らないのです。

112:考える名無しさん
13/08/01 NY:AN:NY.AN 0.net
ところが本当は、人には第二の心があります。この心は頭頂葉(唯識論を深く掘り下げると後頭葉)に宿っている。
この心は無私の心です。無私とは私がない。
無私の心であるというのは、私を入れようとしても入れることができない、そういう意味です。
また、この心の分かり方は意識を通しません、じかに分かる。
この心は頭頂葉に宿ってるというのは、中心が頭頂葉だという意味ですが、
広がって肉体の全体に及び、外に出て物質的自然界全体に及び、
更にその外に出て空間の無いところにまで広がっています。
現在、過去、未来を問わず、およそ時のあるところにはこの心がある。
そういう第二の心がある。欧米人はこの心があるということを知らないのです。

こういう話しますと、貴方々、あまり信じられないような気がするでしょう。
それは欧米の思想、何よりも自然科学を過信しているからです。
この自然科学過信をここで打ち破っておかなければ、今のようなこと言っても、それから出発したのでは聞いてもらえない。

113:考える名無しさん
13/08/01 NY:AN:NY.AN 0.net
近頃、物理学者が素粒子を電子顕微鏡で見た。
そうすると素粒子は生まれてきてはすぐにまた消えて行ってる。
これは、物質は生じたり滅したりしないものだという古来の観念を破っています。
古来の観念は既に破れてしまっている。
古来考えてきたように、生じたり滅したりしないような物質というものはないのです。
しかし、それよりも不思議なのは、何しろ物理学者は初めに時間空間というものがあるとして考えて行ってる。
然る


114:に素粒子は生まれてきては消えて行ってる。 素粒子は一体どこから生まれてきて、どこへ消えて行ってるのだろうか。 今、物理学者の先端の人達は茫然自失してるも同じこと。 どうすればごまかせるだろうかと思って、工夫するだろうと思いますが、自然科学は初めから間違っている。 今、その間違いがやっと分かる所まで来たんです。 しかし、間違っているとはなかなか気づかないかもしれません。



115:考える名無しさん
13/08/02 NY:AN:NY.AN 0.net
>>100 感覚は厳然たる事実、これは大事です。

感覚的に感じたことを表現するこれ気持ちいいね。

116:考える名無しさん
13/08/02 NY:AN:NY.AN 0.net
物を観て、その物を用いていた人の経験を観ることこれ大事。

117:考える名無しさん
13/08/03 NY:AN:NY.AN 0.net
ニュートンの「絶対時間」やアインシュタインの「相対時間」は第七識にあるんだよね。
だから今の物理界で盛んに探されているダークマターは第八識にある。幽霊も大体はここにいる。
ベルクソンやサン=テグジュペリ、道元や岡潔が重視した「時」は七、八、九、十を超えて第十一識にある。

もっともほとんど宗教の世界だから、岡の遺族や研究会としては
岡を教祖化させないように非常に警戒して目立たない活動してるよね。

創価学会や統一教会、幸福の科学なんかももう少し全体主義色を薄めればいいんだけどなあ。
物質主義に対抗するための存在としては正論を言ってることも多いんだから。

118:考える名無しさん
13/08/05 NY:AN:NY.AN 0.net
春雨の曲 第8稿 1978年7月(未完で絶筆)

日本民族の旅路については、極く大体の荒筋しかまだ確認出来ていません。
これを詳しく認識的に調べることは、人の「からだ」を身に着けたままでは無理です。
だからこれは来世以後に於て詳しく調べます。
そうすれば兎角論議の種になりがちな「日本歴史」もはっきりわかる筈です。

私が今書いている「春雨の曲」の稿は第八稿です。
これに先立つ七つの原稿は書き上げては反故にし、書き上げては反故にしたのです。
反故を作るために書き上げたようなものですが、そうすることによって、
云わば足台を積み重ねることによって段々上の方に手が届くようにしていったのであって、
認識的に大宇宙の実相を研究するには、私に対しては此の漸近法が一番よい方法だと思っています。

119:考える名無しさん
13/08/05 NY:AN:NY.AN 0.net
春雨の曲 第7稿 1978年9月

そういう日の夕刻、わたしは奈良のまちから帰って来て新薬師寺の角を曲ると、
一見人の世の人のように見える天衆が群れていて、
ある者は隣人のように田の畔に立ってわたしを出迎え、
或るものは旅人のように、すれ違いざま、或は追い抜きざまわたしに無声の声をかけた。
挨拶の言葉のこころはわかっても意味がわからないのは、
或はすれ違っても触れられないのは、
わたしがまだ外の夢殿にいたからである。
わたしとこれらの天衆とは同じ空間にいながら別の世界に住んでいるのである。

120:考える名無しさん
13/08/07 NY:AN:NY.AN 0.net
葦牙会発足 質問編 1968年12月

(岡潔)
あのね、民族にとって、国民にとって一番恐ろしいのは男女問題です。
それ一つだけで十分滅びる。アテネがそう。今のチベットも民族浄化で危ない。
親を選ぶのは子なんです。就中、男女の交わりの時に、その性に合ったところへ行って生まれる。
だから、できるだけ気品の高い交わりをしてもらわないと大変困る。
そうするとね、日本の今の男女の交わりはひどく乱れている。享楽の具と考えている。
これじゃ目茶。それで、生後八ヵ月で立つという子が非常に多い。牛や馬に非常に近い。
私、おじけ震ってる。これは船の底に穴が空いたようなもの。どんどん悪い水が入って来る!
正常には十五ヵ月で立つんですが、それを八ヵ月って半分ですもの。
八ヵ月で立つっていうのに医者は平然としてる。馬鹿は仕様ない。非常に心配なんです。

121:考える名無しさん
13/08/07 NY:AN:NY.AN 0.net
(司会)



122:謫冾烽ナすね、教育の一番の問題はまあ男女の問題であるということを、 岡先生もこの間おっしゃったことを憶えております。 (岡潔) あのう、共産主義者ねえ、どうやって学生や一般大衆を引き入れたかっていうと、 「踊って、歌って、恋をして」っちゅうて引き入れたんです。仕様のない奴等だ! しかも「恋をして」っていうのが尋常一様の恋じゃないんです。 本当にあんなん皆明るみに出して、親達に教えてやらないといかん。 あのねぇ、日本の共産主義は、他国の共産主義よりもずっとひどいですよ! 実にひどいバイキンだ!あんな下等な宗教に感染するくらいなら、滅んだ方がはるかにマシです!知性も何もないもの!!



123:考える名無しさん
13/08/07 NY:AN:NY.AN 0.net
(質問)
今はね、日本はすごく何か、落ち着きがないというんですか、
若い世代がどんどん都会へ行く気持ちである。
それに対する戦後の日本というのは、これは日本ではない、アメリカだと思うんですけど、
そういうことに対してはどうお考えですか。

(岡潔)
ともかく今、都市へ出て行きたがる奴は馬鹿です。(笑)
大体、地方に残ってます。良い日本は。何と思って都市に住みたいのかわからん。
まあ、都市に住まなきゃあ労働できないという人達も出て来てることは確かです。
で、こういう人達が都市で生き甲斐を感じて生きるようにしてあげるにはどうすればよいか、
有識者は考えていかないといけないんです。
それくらい都市に住みながら、生き甲斐を感じて生きるということは難しいのである。
また、子供を地方で育てるのは簡単ですが、都市で良く育てようと思ったらひどく難しいんです。
だから次の代を本当に担う人は、それは地方から出るでしょう。
都市からはひどく出にくい。酒の肴に良いようなのが都市から出るんです。(笑)

ともかく都市で住みたいっていう奴は馬鹿です!
僕の親族の片付いてる家がある。それで、こんな東京なんかで住まないで、
田舎へ行って家建てるかマンションに住むかしなさいっていったら、
都落ちするのが嫌だっていって、到頭東京へ家建ててしまった。(笑)馬鹿な奴!
教育と産業が上手くいってないんですね。

124:考える名無しさん
13/08/07 NY:AN:NY.AN 0.net
嬰児に学ぶ 1969年10月

(司会)
どうもありがとうございます。それでは時間の関係で、もう一問だけお受けいたします。
ただ誤解のないように申し上げますが、青年会議所は本日は先生の個性を、
非常に明日からの我々の為に必要だと思ってお招きした訳でございます。
ですから一般論にうんと時間を費やすということは先生のご健康もありますので、
もう一問で終らせて頂きたいと思います。如何でしょうか。もう一問、お受けいたします。どんな質問でも・・・。

(岡潔)
あのう、今の大学紛争ね。大学が早く潰れてくれたら、本当の大学を作るのになあと思ってる。
西洋の大学は早く潰れてくれたら、日本の本当の大学を作るのになあと思ってる。(拍手)
だから西洋文明の崩壊だと言ってる!

(司会)
はい、最後のご質問があれば受けますが。
それでは一応、時間が参りましたので打ち切らせて頂きます。どうもありがとうございました。(拍手)

125:考える名無しさん
13/08/07 NY:AN:NY.AN 0.net
>>113 春宵十話より、岡は都会の子供より田舎の子供のほうが
動物性がないと書いてありました。

都会のオフィス街ではみんながおんなじように歩かないと
疲れてヨボヨボ歩くと、変な風にあつかわれる・・
こんな世界で育った人間がどんなことをできるのか。

それなら田舎で、地方都市の車出勤の場所でなくて
年よりは年寄りなりにゆっくり稲を刈ったり

若者は若者なりに、・・・
バイクの音や変な花火がうるさいだろうが俗物めが。

126:考える名無しさん
13/08/07 NY:AN:NY.AN 0.net
地震や災害に備えるでも、大事なのは一日一日の歩く息を吸う
それが昔の人間に対して誇れるレベルなのか。

歩きながら都会の「みんなが一緒におんなじように歩く」

それから抜け出すには自然を観ながら。
値札が付いていない世界にいけるか??
値札が付いていない自然を観て楽しめるか??

127:考える名無しさん
13/08/08 NY:AN:NY.AN 0.net
>>115-116
これはもう仕様も無いことだからね。
進歩の問題として、人類の今の現状は邪智世間智を使わなくても生活できるようにはできていない。
ただし超長期的には使わなくても良い社会を創らなくてはいけないのは事実。
ちなみに欧米諸国は前頭葉主体の社会のままでも
近年は相当に妄智分別智や真智無差別智を重視するようになってきてはいるね。
岡自身も「欧米人は日本人に進化しなくても、日本人によって啓蒙されれば相当に生活態度が変わる。」って
言ってるしな。現にロシアのプーチンの愛読書は国家の品格だったと思うよ。公式には発表していないが。

128:考える名無しさん
13/08/09 NY:AN:NY.AN 0.net
age

129:考える名無しさん
13/08/16 NY:AN:NY.AN 0.net
岡潔:三島由紀夫は偉い人だと思います。日本の現状が非常に心配だとみたのも当たっているし、天皇制が
大事だと思ったのも正しいし、それに割腹自殺ということは勇気がなければ出来ないことだし、それをやって
みせているし、本当に偉い人だと思います。

Q(編集部):百年逆戻りした思想だと言う人もありますが、それは全然当たっていないと言われるのですか?

岡潔:間違ってるんですね。西洋かぶれして。戦後、とくに間違っている。個人主義、民主主義、それも
間違った個人主義、民主主義なんかを、不滅の真理かのように思いこんでしまっている。
ジャーナリストなんかにそんな人が多いですね。若い人には、割合、感銘を与えているようです。
かなり影響はあったと思います。

岡潔「蘆牙」より

130:考える名無しさん
13/08/16 NY:AN:NY.AN 0.net
東海林さだお「岡潔センセイと議論する」

ボクは数学と聞いただけで、数々のいまわしい思い出が、頭をよぎるのである。
解析Ⅰ、解析Ⅱ、幾何、ああ思い出してもセンリツが背中を走る。
数学の授業が始まって終るまでの、あの重苦しい、長い長い灰色の時間よ。
試験の答案をもらうとき、女生徒に見られぬように、パッと引ったくり、すばやく折りたたみ、
卑屈な笑い浮かべて、教壇から自分の机に戻る足どりの重さよ。
考えてみれば、ボクは、あのころから女のコにモテなかったなァ、
と思い出は、よくない方へ、よくない方へと拡がるばかり。
岡先生は、こともあろうにその数学の先生なのである。
考えれば考えるほど身がすくむ。
編集部の人の話によると、今回は、数学の話ではないという。
岡先生の近況は、数学から離れ、
荒廃する日本の行く末を案じて自宅に道場を建てられ、念仏三昧の毎日を送っておられるという。
今回は、岡先生が、どんなふうに日本の行く末を案じておられるのか、
また、次代のにない手である若者をどうお考えになっておられるのか、
そこのところを、ボクが、若者の代表としてうけたまわってくるという趣向だという。
それではということで、早速、編集の人と二人で岡先生の住む奈良へ電話をかける。

131:考える名無しさん
13/08/16 NY:AN:NY.AN 0.net
「もしもし、こちら文芸春秋の浸画讀本の者ですが、今回、『にっぼん拝見』という企画で、
東海林という浸画家が、ぜひ先生にお目にかかって、お話うかがわせていただきたいわけなのですが」
「なに?漫画家が?わたしに?……なぜ漫画家がわたしに会う必要があるのです。
漫画家はふざけて書くから会いません。会いたくありません」
「そこを、ぜひなんとか……」
「日本はいま、どういう時だと思いますか?」
「……」日本は、どういう時かと聞かれ、一瞬ちんもく。チト待てよ、たとえば安保の……
「では、さようなら」
ガチャン。
いったい、なにがどうなったのか、ボクは呆然と受話器を見つめるばかり。
だが現代のマスコミというものは、こんなことぐらいで、ひるむものではないのである。
とにかく奈良まで行きましよう、行けば行ったでなんとかなりますよ、ということになってしまうのである。

132:考える名無しさん
13/08/16 NY:AN:NY.AN 0.net
一月の奈良は、氷るように寒い。
奈良の山を背負った田ンボの中に、岡先生の新居が見えてきた。
文化勲章受賞当時、六畳二間の文化勲章と騒がれた家を引きはらって、
二年ほど前に建てられた白壁の大きな家である。敷地も二百坪はあると思われる。
このへん、坪いくらぐらいするだろうと、俗塵にまみれた漫画家は考える。
ともすれば、ひるむ心にムチ打ち、玄関のベルを押す。
たぶん、お嬢さんと思われる人が出て来て用件を聞き、「しばらくお待ちください」といって引っ込む。
家の中で協議が行なわれているのであろう。緊張の十分。
そして、「お会いするそうです。お上がりください」といわれたときは、
うれしさと、緊張のあまり足がもつれ、よろめくように座敷にころげこんだ。

浸画家といっても、漫画界では一流の、人品いやしからぬ紳士が、ゆったり現われると思いきや、
ヘンなアンチャンみたいのが、赤い背広着てドタドタところげこんできたのであるから、先生としても、さぞビックリされたことと思う。
だが先生は、優しい瞳をして、静かにすわっておられた。
蓬髪、痩躯、鶴のように痩せた、という表現そのままに、先生はキチンと正座されている。ボクも座ぶとんの上にキチンと正座する。
「わたしとしては、漫画家には会いたくないが、東京からわざわざおいでになられたのであるから、
わたしの最近の心境のようなものでしたらお話ししましょう」
といわれる。
早速、メモ帳出してキッとかまえたが、ボクはここ数年、正座というものをしたことがない。
一分とたたないうちに、足がしびれてくる。
足もしびれるが、ボクのズボンは安物なので、ヒザが抜けてしまわないか、それも心配である。シワだって寄る。

133:考える名無しさん
13/08/16 NY:AN:NY.AN 0.net
先生のお話は、まず日本の防衛論から始まった。
先生のお話は、急に飛躍したり、前後がつながらないことが多いが、
これは、先生の頭脳が、通常人の約二万七千倍も速く回転するせいであると思われる。(この二万七千倍については後述する)
「エー日本は兵力の放棄をうたっておりますが、相手の国が(兵力を)放棄するかどうかを考えていません。
(これでは)いったいどうなりますか」
「そして民族の団結心がない。国を愛していない。みんな自己主張ばかりしています。
そしてみな、物質中心の考え方しかしない。こんな状態が続けば国は亡びます」
「あのォ安保条約に関して先生は……」
「今いうよ」
「ハハーッ」
「安保は存続させるべきです。日本のこんにちの繁栄は、安保があって(米軍に)守ってもらっているからこそ、こうなったのです。
もしこれを放棄して、米国が日本から去れば、中共は必ず攻めてきます。これは自明です。今の日本人は、こんなことさえもわからないのです」
「ハハーッ」
「そして日本は、今や、亡国直前のユダヤと同じです。みんな、儲けることしか考えない。
そして団結心がない。そして国を愛するという気持ちがない。日本は亡びます、十中八九亡びます」
「ハハーッ。亡びます……と」

134:考える名無しさん
13/08/16 NY:AN:NY.AN 0.net
ここからお請は情緒の問題に急転換する。
お話のあいだ中、ずっと体は左右に揺れ続け、ハイライトを口


135:にくわえるが、火はつけない。 つけないでまたテーブルに置く、またくわえるということをくり返す。 「情緒の元は、すべて頭頂葉にあります」 ボクの足のシビレは限界に来たが、先生は決して、「おたいらに」といってくださらない。 やむなく、先生のスキをみて、ソロソロとヒザをくずしにかかる。 「最近の人間は頭頂葉を使わずに、前頭葉ばかり使っています。 自然科学的なものの考えの元は前頭葉にあります。西洋人は前頭葉ばかり使ってきました。だから物質第一主義となったのです」 この頭頂葉という言葉は、先生のお好きな言葉であるらしく、じつにヒンパンにお話の中に出てくる。 そして「頭頂葉」といわれるたびに頭のテッペンをバシッとたたかれる。 そのありさまは、ほんとにバシッという感じで、先生の腕時計が、そのたびに、カチャカチャと音を立てるほどなのである。 「日本人は、大型景気に浮かれ、借金をしてどんどん設備投資をしています。 借金だから利子を払わなくてはいけません。ですからそのうち、大量倒産時代が必ずやってきます。 そのとき日本人は団結心がないからたちまち亡びてしまいます。それもみな、情緒というものを忘れてしまったからです。 それは、頭頂葉(バシッ、カチャカチャ)を使うことをしないからです」 そうして先生は「国が亡びるのを座視するに忍びず」その対策を、本に書いたり、人にいったりしてきたのであるが誰もわかってくれない。 「日本人は情操を解するただ一つの秀れた国民です。もともと頭頂葉(パシッ、カチャカチャ)の発達した国民です。 それがいつのまにか、こんなことになってしまった。情けないことです。日本はもうすぐ亡びます」 話が佳境にはいり、熱してくると、体の揺れも激しくなり、「頭頂葉」の出てくる頻度も激しくなり、 当然、頭をたたかれる回数も多くなる。バシッ、カチャカチャも多くなる。 しかし、あんなに頭をたたかれては、頭頂葉のために、よくないのではないだろうか。 あるいは、ああして頭頂葉を鍛えておられるのだろうか。



136:考える名無しさん
13/08/16 NY:AN:NY.AN 0.net
お茶が出、コーヒーが出て、話はどんどん発展する。
「とにかく日本は、いま、亡国寸前です。亡びるのは自明ですから、それまであなたは漫画でも書いていなさい」
「ハイ。そうします」
 お茶を飲みすぎて、ボクの膀胱は、ついに満タンになってしまった。
「あのォ、おトイレは」
「だいたい今の人間は自然科学を重視しすぎます。自然科学で、人間はなにを知りえたでしょうか。
たとえば、今私は坐っている。立とうと思う。そうするとすぐ立てる。これもまた不思議なことです。
全身四百いくつの筋肉が統一的に働いたから立てたのです。
なぜこんなことができるのか。自然科学はなにひとつ教えてくれません」
膀胱をしっかり押さえつけ、シビレる足をなでつつお話を拝聴する。
「今、全学連が騒いでいますが、先生としては……」
「あんなことをしてもなんの役にも立ちません。すべて物質中心主義、自然科学過信がまねいた結果です」
「あのォ、宇宙開発が今盛んに……」
「いくら物質を科学しても、何も得られません。ムダなことです。
宇宙を開発しても人間は幸福になりません。大切なのは心です」

137:考える名無しさん
13/08/16 NY:AN:NY.AN 0.net
「最近の女性は……」
「最近の女性は、あれはいったいなんですか。性欲まる出しにして尻ふりダンスなどしておる。
まったく情操の世界から逸脱しておる。セックスは種の保存のために必要です。
仏教では親が子を生むのではなく、子が親を選ぶのだといいます。
ですから男女のまじわりは気高く行なわねばなりません」
セックスについて語るのに「気高く」という表現が使われたのでボクは一瞬息をのむ。
「最近の若者の無知ぶりはひどい。わたしはせんだってある女子大生の知力をはかってみましたところ、
わたしの二万七千分の一しかありませんでした。そして最近になって、もう一度はかってみましたら、
さらに、そのときの三十分の一になっていました。これはじつに、合計百万分の一ということで�


138:キ」 (略) 「日本の最近の男女の乱れぶりは亡びる前のアテネに似ています」 先生はここで急に声をひそめ、 「日本の共産主義の若いものは、『歌って踊って恋をして』の方針でやっているらしい。 わたしが最近、親しい僧侶から聞いた話では、 男たちが、若い女性を輪姦して、それで女が喜びを知って共産主義に走るということをしているらしい。 これは、私が相当の地位にある僧侶から聞いた語だから、ウソではないでしょう」 ボクは岡先生の口から輪姦という言葉がとび出してきたのでびっくりしてしまった。 そして、老いたる高名な僧侶と先生が、ヒソヒソと輪姦の話をなさっている場面を、思わず想像してしまったのである。 「それにしても」と先生は続ける。「こんなことをして、ほんとうに日本はどうなるのでしょう。 まちがいなく亡国寸前の姿です。日本はまもなく亡びます。十中八九亡びます」と、 おいとまを告げて玄関に出たわれわれに、さらに先生はこう続けられたのである。 玄関で靴をはく間もボクの心は深い憂いに沈んでいた。どうやら日本はまもなく滅びるらしいのである。 本当に日本はどうなるのだろうか。この非常のときに、漫画など書いてていいのだろうか。 不安が次第につのり、胸がいっぱいになり、ぼくはヨロメくように玄関から退出したのである。(略)



139:考える名無しさん
13/08/16 NY:AN:NY.AN O.net
「岡潔センセイと議論する」より 解説(野坂昭如)

岡潔へのインタビュー、というよりその形を借りて、
老先生を肴にした文章/名にし負う狷介孤高偏屈独断の人物を相手に、
その周辺をとびはねているだけの如くみえて、
余人の誰も描き出せなかった岡の人物像を、見事、浮び上らせたのだ。

140:考える名無しさん
13/08/27 NY:AN:NY.AN 0.net
秋が来ると紅葉>>99-105の続き

※今回も音源がありますので、良かったらどうぞ。
URLリンク(www.youtube.com)

141:考える名無しさん
13/08/27 NY:AN:NY.AN 0.net
「家付き、カー付き、ババ抜き」という諺がある。
これは確かにもとはアメリカです。
ところがそれを徹底的にやったんです。
徹底的にやって、とうとう赤ちゃん殺しちまったでしょう。
こういうのがアメリカ色ですね。そうでしょう。
あれはまあ大体、女性じゃないか。
それに相当する日本色っていったら、こんなんがある。

142:考える名無しさん
13/08/27 NY:AN:NY.AN 0.net
平安も末の頃、鳥羽上皇の北面の武士に源渡というのがあった。
これが宮中に仕えて卑しい勤めをしている袈裟というのをもらった。
袈裟は輝くような美貌で、心ばえも優に優しかった。それで夫婦仲はいたって睦まじかった。
ところが同じ北面の武士に遠藤盛遠というのがおった。
これがふと袈裟を見初めて、命懸けで言い寄った。
で、袈裟はこんな風になったら、事態はこうなったら、つまりそんな者にここまで思い込まれたら、
これは貞操を守るために自分の命を捨てなきゃ仕方がない、そう思った。
実際、袈裟が命を捨てなかったら、盛遠は夫の渡を殺しかねない。
もう、かなわんのです。あんな者に見初められたら。
それで夫の留守の夜を見計らって、そして、今夜、主人を風呂に入れて早く寝させつけておくから、
手探りで髪を触って濡れているのを感じたら、一刀のもとに首を打ち落としてくれ、
その後でなければお心に従うことができぬ、そう書き送った。
それで盛遠がその通りにして月明りに透かして見ますと、あろうことかそれは袈裟の首だった。

143:考える名無しさん
13/08/27 NY:AN:NY.AN 0.net
で、袈裟が貞操を守るために命を捨てたという評判は京の街々に伝わった。
そうすると京の街々で貞操をひさいで暮らしを立てていた大勢の哀れな女性達は、
袈裟の葬式の日に長い葬列を作って、そして街外れの田舎まで遠い道を墓場まで送り届けた。
こういう話があります。

※別な講演では岡は袈裟のことを天照大神の分身である、とも発言しています。

144:考える名無しさん
13/08/27 NY:AN:NY.AN 0.net
袈裟のような死に方は、頭頂葉の心が自分だと分かっている人でなきゃあできないんです。
頭頂葉の心が自分だと分かってる人を目覚めた人というんですが、そういう人でなければできないんです。
ところが袈裟はその死によって、どういうことをしたかというと、大勢の哀れな女性達に、
全く虚無に陥っていた哀れな女性達に、人生には尊ぶべきもののあることを教えた。
即ち、生きる望みを与えた。これが日本色なんです。

菊池寛に「袈裟と盛遠」という話がありますが、私が言ったようには書いてない。
で、あの頃、既に、余程駄目になっていた。が、明治は改めて申します。
私の言ったのが、それまで明治以前の日本人が語り伝えてた袈裟物のはず。これが日本色。
こんなにも違うんだから!矜持を持つべきだと思う。これが頭頂葉と前頭葉との違い。

145:考える名無しさん
13/08/27 NY:AN:NY.AN 0.net
ところで、さっきもちょっと言いましたが、頭頂葉の心が自分であると気づいた人を目覚めた人という。
前頭葉の心の描く妄像を自分だと思ってる人、即ち、五尺の体を自分だと思ってる人を眠っている人という。
人には二つの状態しかないのです。目覚めるか、眠っているかです。
目覚めた人は少ない。だけど、あることはある。
日本には少ないといっても相当あります(既にこの当時第10識を自分だと思っていた人は4%はいる)。
中国にもよく見ればありますが、欧米にはないのです。
ところで頭頂葉の心を自分だと思う。即ち、目覚める。これが真我です。そうするとどんな風かというと、
花を見れば花が自分に笑いかけていると思い、鳥を聞けば鳥が自分に話しかけていると思い、
人の喜んでいるのを見れば嬉しく、人の悲しんでいるのを見れば悲しく、
みんなのために働くことに無上の幸福を感じ、疑いなんか決して起こらない。
就中、自分は死んでしもうのじゃあるまいか、などという疑いは決して起こらない。
人は目覚めることはできなくても、できるだけ眠りが浅くならないといけないんです。

146:考える名無しさん
13/09/04 16:16:33.15 0.net
春雨の曲 第4稿 注釈

岡先生は「春雨の曲」第四稿に姉小路公知卿暗殺の記述を遺しているのであるが、
その宗教的解釈によるならば、桂小五郎の妻となった芸者幾松にその責がある。
岡先生が見たビジョンによると姉小路卿こそが天上の神々の使いなのだが、
もう一人の天上の神々の使いである幾松が桂小五郎をそれと勘違いしていた間に生じた手落ちだったというのだ。

通説とは異なり、岡先生によると、
天上の神々の意向に沿う祭政一致の政体を希求した孝明天皇は公武合体を望まなかったが、
この姉小路卿の横死によって祭政一致の近々の実現は不可能になった情勢を踏まえ、
天上の神々は明治天皇の即位を選ぶ。
外圧の危機を乗り越えるために富国強兵を早急に達成する明治時代の迂路を選択せざるを得なかったとする。
だが岡先生が祭政一致の原則に根底から反するとして糾弾するのは王政復古と「五箇条のご誓文」であり、
最終責任者としての木戸孝允(桂小五郎)を許さなかった。
どうも、姉小路卿の横死の責任を、幾松と木戸孝允(桂小五郎)に帰しているのだろうと思われる。

147:考える名無しさん
13/09/05 19:31:58.93 0.net
昭和への遺書>>72の続き

私は初め一高に入ろうと思っていたのであるが、一高の校風の自治が自分の性に合わない、
自分の性に合うのは三高の校風の自由であるとわかって、三高へ入ったのである。
代表的寮歌を挙げると、

(旧制一高寮歌)
嗚呼玉杯に花うけて
緑酒に月の影宿し
治安の夢に耽りたる
栄華の巷低く見て
向ケ岡にそそり立つ
五寮の健児意気高し

(旧制三高寮歌)
紅萌ゆる丘の花
早緑匂う岸の色
都の花に嘯けば
月こそかかれ吉田山

私は三高の自由とはどういうものか


148:今日まで言えなかった。しかしやっとわかった。 これは無差別智と分別智による「植物の喜び」である。 言い換えると神代の心、日本的西洋型精神統一法である。 これに対して一高の自治は世間智が加わる「動物の犇き」だと思った。 それで躊躇なく人生の梶を一高から三高へ取り変えたのである。



149:考える名無しさん
13/09/13 22:11:08.24 0.net
日本が意志中心の国になれば大変なことになりますと・・

実際に現在日本は、人間の意識が作ったものに無理やり適応させようと
がんばっているようですが・・・ぐっすり眠るには
人間の意識が作った機械とはほどほどに付き合えばよいのです。

150:考える名無しさん
13/09/13 22:18:34.78 0.net
日本が中世の暗黒時代の繰り返しになると・・岡が記して
50年くらいになるでしょうか。

いいからあしたから、毎日自分の足で歩いて思索してほしいのです
特に大学生、まだ夏休みでしょうから

毎日自分の足で歩いて、会社員がどんなふうに昼食をとっているのか
よくよく見てください。

151:考える名無しさん
13/09/13 22:35:24.34 0.net
効率よく忘れ、効率よく老化するぞ。
機械で管理された環境にいると。

152:考える名無しさん
13/09/27 04:40:35.41 0.net
岡潔って鬼女(既婚女性)の傍若無人ぶりを極端に嫌ってたが、それ以上に日教組嫌いだったよな。

153:xeo ◆topaTViseQ
13/09/27 05:00:57.90 0.net
んー岡スレがあがってる。

>>88
同じようなことばかり書くのに飽きたんだろう。

>>91
岡全集は絶版になったのかな?

ちょっとまえ、近くの図書館にいったら岡潔全集があったので
パラパラとめくってみた。司馬遼太郎と対談してたね。あんまり
話噛み合ってなかったね。

154:考える名無しさん
13/09/27 06:23:45.40 0.net
「岡潔講演集」より 序(>>66の全文)

この度岡潔先生の講演集を出版することにした。その内容は目次に書いてある通りである。
岡潔先生は市民大学講座の提唱者であり、しばしば本講座で講義されたことがあるから我々とは縁の深い方である。
私は切に諸君がこの本を読む、というよりは熟読することを御勧めする。
「読み易い本」だから御読みなさいと言いたいが、そう言うとウソになる。実に難解な本である。

本が難解であるだけではなく、日常のお話しが難解である。
今から七、八年前だと思うが、私は岡潔先生を奈良の御宅にお訪ねした。
初対面の挨拶も済まないうちに突如として「数学は愛である」という言葉が先生の口から飛び出した。
正直のところ何のことだかよく解らないので、恐る恐る「それはどういう意味ですか」と、うかがいを立てた。
そうしたら先生はどういうものか怒り心頭に達したらしく
「そんなことが解らないか。だからキリスト教とアメリカがいけないんだ」と。それも私にはさっぱり解らない。
そこで私は再び恐る恐る「それはどういうわけですか」と聞いた。
そのあたりから先生の怒りは消え、数学と仏教の話しになった。
それもよく解らなかったが、質問するとまた叱られるから一時間ばかり御説を拝聴して辞去した。
「御説」の内容はちんぷんかんぷんであったが、
私は自分の頭の中にたまっているゴミがすっかり落とされたようなスガスガしさを覚え、その心境は今でも残っている。

155:考える名無しさん
13/09/27 06:31:08.80 0.net
岡潔先生の思想は西洋式の形式論理を超越したユニークなものである。
であるから西洋式の形式論理に当てはめて理解しようとすると難解というよりは理解不可能になる。
ところで


156:問題は我々の常識になっている西洋式形式論理でどの程度まで真理が把握できるかである。 私は極めて小と思う。西洋式形式論理で解る程度の真理は常識で解るのであるから特に論理の必要はない。 わかり切ったことをえらそうに表現するに過ぎない。 ところで岡潔先生の論理は形式論理ではなく、直感の論理である。 だから形式論理で考える習慣を改め直感で考えると先生の言われることがよく解るのである。 岡先生の思想は実にユニークである。従ってそれを説明するのは非常に困難であるし、 強いて説明すると違ったものになる。であるから私は敢えて先生の思想を解説しようとはしない。 ただこういうことは言えるのではないか。ギリシャ哲学、仏教、神道をよく理解した学者は沢山いる。 しかし岡潔先生はこの三つを頭で理解し、心で愛した。そしてその愛を直感的に表現した。 だから難解と言えば難解であるが、心を澄まし、無心無欲で接すれば強く心を打つものがある。 私は諸君がこの本を「とっつきにくい」と言って放棄しないで欲しい。 解らなかったら解らなくてよいから読んで戴きたい。 必ず諸君は読む前と読んでから後とで諸君の心境に何かの変化が起きていることに気づかれるであろう。



157:考える名無しさん
13/09/27 06:39:55.13 0.net
岡潔先生と私は同年である。「数学は愛である」が解らないので愚問を発したので御叱りを受けたが
御宅を辞す時非常に別れを惜しみ「是非また来て下さい」と言われた。
私もまた御訪ねするつもりでいた。そのうち月日が過ぎ去り、彼は故人となった。
もっと沢山仕事をして欲しかった。というのが私の心情である。
何故かというに私は彼ほど、彼の名の如く「潔」い人はこの世にいないと思うからである。
彼は日本の宝、世界の宝であった。宝は既に去った。しかし彼の思想は永久に残る。
すくなくとも私の心には残り、そして働いている。

昭和五十三年九月
松下正寿

158:考える名無しさん
13/09/29 08:28:42.28 0.net
1972年6月6日京都産業大学講義録

物質が法則を満たすということは、物質に絶対的な知性と意志とがあることを仮定してのことである、
仮定しなければ言葉の意味がわからない、と云いますとね、日本人にこんな話をしますとね、『スカミタイナ顔』してる。
スカミタイナ顔と云うのは、日本人にこういう非常に大きな真理を話した時のことです。大きすぎてわからん。
フランス人はねえ、『知的興味を以って膝を進める』。それにキリスト教もあるし、妄智は残っても邪智は取れてることが多い。
日本人は白痴だ!!犬猫と選ぶところないじゃないか!
話が大きくなればなる程、大切なことになればなる程、それが知的な宝であればある程、無関心。
邪智を使っているし、使わなくても側頭葉が引き金を引くから、
共産主義にコロッと騙されたり、的外れな批判や集中攻撃を皆でしたりする。
日本人は意的純粋直観は得意だからそこは大いに誇るべきだが、諸刃の剣なの。
君等の顔がそうなん。大切な知識になる程無関心。こんなのを白痴って云うん。つまらないことだと熱心に聞く。
前頭葉の発育が悪いん!だから応神天皇以後真似ばかりしてる!
白痴だから危なくてしょうがない!いつ何をしでかすかわからん!
だけどこの白痴だって、西洋人を日本人にするには20万年はかかるだろうと云いましたが、
前頭葉の白痴をなおすのだって2千年位はかかるだろう。
ともかく応神天皇の頃からちっとも良くなってやしない。2千年位じゃどうにもならんかもしれん。

それだと仕方ないから、初め、進化の度は遅れてるんだけど、20万年位遅れてるだろうけど、
ともかくレシーバーを持ってる欧米人に先話して、ともかく人類の滅亡を喰い止めるより


159:仕方ないかもしれん。 君等はレシーバーを持たん! えー、これは欧米人から先にったって無理です。 レシーブはしますけど、本当に見ようと思った時、情の目でしか見られんから。 (欧米人は)これが働かないから。だから非常にわかりのいい盲に外界を教えるようなもの。 で、やはり日本人にやってもらうより仕方ない。 (日本人は)前頭葉は非常に悪いんです!



160:考える名無しさん
13/09/29 08:43:50.48 0.net
1973年第2回京都産業大学講義録

聞かんのか!(大変大きな声で一喝)

で、この悲願、これが間違ってると、統一のとれるわけもなく、秩序のあるわけもない。
だから一番始めに心の世界に出た「こころそのもの」(第十三識の造化)がある。
一番始めに心の世界に出た「こころそのもの」を、古事記から採って名前をつける。
『原始天尊天の月読の尊』(ここで学生ガヤガヤと退出)

この無量の天つ神々の悲願が大宇宙の原動力である。
これあるが故に喜びというものは絶えず心の奥底から送られてくる。
こんなふうなん。これが原動力。
これなしに、天つ神々の悲願なしに、何もない。時もない。まして時の内容はありません。

ともかく今は、このままでは間もなく人類は滅亡する。
だから思い切って変えなきゃならん。人類始って以来の『大革命』が要る。
これをやらなきゃ人類は自滅であるということがわかる人の限度が四百万人というわけです。
あなた方にもそのつもりで説いていく。あなた方の四パーセントがわかるわけですから。
だって、他のことをしたって無意味だから。
ところで、これまで人類の歴史に現れた革命というふうなものは、
武力を頼ったり、あるいは人数を頼ったり、つまり力というものによって戦って来ましたね。
今度はそんなやり方では到底駄目なことは明らかですね。今度は知によって戦わなきゃならん。
で、是非やるべきことは、古来の間違った観念、
それが人の生活に大きな影響を与えている、そういう間違った観念の打破です。

だから知といいましたが、もっと遡ると悪い。
ともかく、物質の力なんていう、あるいは個人というもの、つまりからだというもの、数などと、
そんなおかしなものを使って出来る革命じゃありません。人類に一度あって二度ない革命でしょう。
ここを乗り切れば、もはや自滅の危機は来ないと思う。

161:考える名無しさん
13/10/01 11:32:55.83 0.net
数学者・岡博士の記念館 建設へ基金

橋本市は、同市ゆかりの世界的な数学者、岡潔博士(1901~78)の顕彰事業として記念館を建設することを決め、
全国から建設資金などを募るための「橋本市岡潔顕彰基金」を創設した。
建設地は同市御幸辻の杉村公園で、2018年のオープンを目指している。(山田博之)

岡博士は、大阪市で生まれ、4歳から父の実家があった紀見村(現橋本市)で育った。
京都帝国大学を卒業後、「多変数函数(かんすう)論」に関する難問を解決。
戦後は奈良女子大教授を務め、1960年に文化勲章を受章し、61年には橋本市初の名誉市民になった。
岡博士の旧宅(木造平屋約80平方メートル)は老朽化によって2001年に取り壊され、建材は保存されている。
その業績をたたえ、数学教育を推進しようと、木下善之市長や市内外の教育関係者らが2009年に「橋本市岡潔数学WAVE」を設立。
親子を対象にした算数・数学教室や講演会を開いたり、絵本「岡潔博士ってだぁーれ?」を出版したりしてきた。
同時に、記念館を建設する構想を打ち出し、市もこれまで建設に前向


162:きな考えを示していた。 同市によると、記念館は木造平屋で100平方メートル前後。旧宅と似た設計にし、保存中の建材も活用する方針。 岡博士の業績を示す資料を展示し、算数や数学を学習するためのイベントも開催する。 同市は、2014年度に有識者らによる建設実行委員会を設立し、基本設計を策定する予定。 建設費は数千万円規模になるとみており、同基金や国からの補助金を充てる方針。 同市企画部企画経営室の担当者は「記念館の建設や運営に市民も参加できるような方法を考えたい。 岡博士の名前を全国に広め、若い人に地域への誇りを持ってもらうための拠点になればうれしい」と話している。 (2013年10月1日 読売新聞和歌山版)



163:考える名無しさん
13/10/08 23:01:36.12 0.net
研究会関係者と先日お話したところ以下のようなお返事でした。
①岡潔の考えについて知っている人は周囲のいろんな人に岡を広めたり、
 関係者に未出版の資料を問い合わせたりしてほしい。
 黙っていることは美徳とはいえ岡自身は下から葦牙のように盛り上がるのを期待していたので。
 (一歩間違えれば劣化宗教化・全体主義化する危険はあるが)
②現状インターネットしか広報手段が無く地道な活動に留まっており、
 なかなか大きな動きにならず残念である。
③岡の予言通りなら2001年頃にアマテラスが生まれ(愛子さまか?)、
 2010年頃に日本の転換期が来た(東日本大震災か?)。
 なおその後は紆余曲折はあるかもしれないが数世代を経て
 2170年頃、日本は一致結束し世界をリードしてもう安心になる、とのこと。

164:考える名無しさん
13/10/08 23:10:01.75 0.net
>>141
いわゆる知識人のこういうエピソードってさ、ただ単に自分自身の立場(権威)に乗っかって
聞き手をからかってるんじゃないのかね?ただの凡人にこんな対応されたら聞き手は激怒だろwww

165:考える名無しさん
13/10/08 23:18:58.03 0.net
どうなんだろう・・・w

日本人の短所とでも言うべきか、そういうものはからかいにすぐ乗って怒りまくることだからね。
もしくは我慢しすぎて突然暴発するところとか。
あるいはあまり知ろうとしなかったり、いくら矛盾してても気にせず忘れてしまったりすることとか。

岡潔は権威とかそういうのを一番嫌ってたけどね。
すぐキレるのはご愛嬌というかね、知性を働かせすぎるとああなるねどうしても。
周りが無知すぎて我慢なんかしてたらキリがないしね。

166:考える名無しさん
13/10/18 20:02:56.10 0.net
キリスト教の神って一神教だけど、岡自身はそこに大した問題は見出してないよな。
日本の多神教っていうのは第二の心の世界で、「一つであって一つではない」(不一不二)から、数学の使えない世界。
第15識で生まれた内宮さま(原始天孫天照大神)、外宮さま(原始天孫天月読尊)をもとにして、
第13識の造化でそれらが八百万の神々になって、
それより浅い第12識以降で人間が呼んでる存在が岡の解釈する「神」というもの。
だから一神教でも多神教でも岡にしたらどうでもいい主題なんだろう。どっちにしろ偉さは無いから。
レムリア・ルネッサンスや幸福の科学としたらこの辺の区別にはこだわるから岡の考え方とは相容れないだろうけれども。

イエス・キリストっていうのは西洋人としては数少ない


167:第二の心の持ち主なんだな。 だから第一の心で迷える羊の一般西洋人のことを罪人扱いして悔い改めよと説いたが、 それが禁欲となってなんとか西洋は道徳水準を維持しているらしい。 しかし禁欲っていうのは諸刃の剣で、これを悪い方向に解釈したのが宗教改革前のカトリックだな。 プロテスタントとしては憤慨したわけで、アメリカの建国精神にもそういう反省が込められているわけだ。 けれどもこのプロテスタントっていうのもまた厄介で、 カルヴァン派は禁欲するなら金銭を稼ぎまくって良いっていう意味不明な宗教だから、 それが発展に次ぐ発展を重ねて今日の新自由主義となったわけだろう。 ちなみに古典派経済学者のハイエクですら過剰な新自由主義には警鐘を鳴らしていたね。 若い頃は仲の悪かったケインズに対しても彼が亡くなってからは評価する発言をしているし。



168:考える名無しさん
13/10/28 22:27:51.47 0.net
風蘭 1964年5月

女性の、情から知と行くのがうまい行き方で、知から情と行く男性の行き方は下手なのかもしれない。
それはひどく手間がかかるのです。
情から知と行けば、なにか形となって残ります。つまり情緒となってまとまって、それが残ります。
まとまれば、それをつかんだらいいのです。

169:考える名無しさん
13/10/28 22:30:47.46 0.net
紫の火花 1964年6月

私は答案などによってくわしく研究した結果、
男性は普通、知から情に向って意志が働くが、
女性は逆に情から知に向って意志が働くらしいことを知った。
前者は発散し、後者は心の中に残る。
男女二人合わせると意志が動かなくなり、安定するのかもしれない。

170:考える名無しさん
13/10/28 22:42:41.20 0.net
月影 1966年4月

人として一番大切なことは、大脳新皮質に宿る心の珠を磨くことである。
この珠は磨けば磨くほど深い輝きを増して限りがないのである。
この珠がよく光っていれば大脳前頭葉もよく働く。

ではこの珠を磨くためにはどの学科がいちばん適しているかという問題がある。
わたしはそれに対し、それは数学であると答える。その理由を説明しよう。

文芸復興以後の数学史はかなり詳しくわかっている。
ところがそこに出てくる数学者は、多少人格に疑問のある、ただふたりを除いてすべて善人である。
しかもそのふたりとも、その数学のやり方のほうにも疑問がある。
それで数学者は例外なく善人であるといえる。
この事実は、数学科の存在意義の完全ともいうべき裏付けである。

171:考える名無しさん
13/10/28 22:49:59.32 0.net
ここに一つ困った問題がある。たいていの数学者は昼は視覚型、夜は聴覚型なのであるが、
したがってたいていの児童もそうだろうと思うのだが、
まれに昼も夜も聴覚型の数学者がいる。
わたしがフランスで会った人たちの中ではジュリヤがそうであった。
彼には主要な論文は二つしかない(論文の数ならば七十以上ある)。
しかし二つとも非常によいのである。

孫のきのみもその母のすがね(私の長女)もこの聴覚型である。
二学期に見たのはこの母がこの子に教えている数学教育で、わたしには実におもしろかった。
以下に述べるのはこのときのありさまから取ったものである。

172:考える名無しさん
13/10/28 22:56:44.52 0.net
食物の消化を見ると次の順になっている。
「口に入れる」、咀嚼玩味する、「嚥下する」、消化吸収する。
このうち見落としがちな「口に入れる」と、「嚥下する」とが実に大事であって、
これらに相当するものは、数学する場合には、
「前向きの姿勢をとる」、「真情の裏づけをやろうとする」
である。
聴覚型の児童はこの二つを非常に深くやろうとするため(要領が悪いため)、
てまどって、他の子についてゆけないのである。

すがねは今わたしの私設数学研究所で勉強中である。
わたしはすがねに特別な指導をしてやって、
きのみのほうはすがねに教えてもらうことに決めている。
聴覚型の子には何かそういった工夫が必要だろうと思う。

173:考える名無しさん
13/10/28 23:09:44.09 0.net
(算数ができないので先生に呼び出されることもあった当時小学四年生の次女さおりに対し)
さおりのやるのを見ていると、不思議にも少しも数学しているという気がしない。
規則どおりにしなければ×がつけられると思いつめて、びくびくし続けているにすぎない。
ところが、おもしろいことに、間違いのほうに目をつけると、このほうは生彩陸離としている。
初めはおずおず間違うのであるが、だんだん興が乗って、しまいには傍若無人に間違う。
鞍上人なく鞍下馬なしである。
間違いやすいから間違うのではなく、間違えたいから間違うのである。
そうなるとなんだかリズムのようなものさえ感じられる。
生命力は表へは出ようがないから、裏へ出たのであろう。
その表と裏とを変えるのに、私は三月かかったのである。

174:考える名無しさん
13/11/03 13:59:10.87 0.net
高倉健さんらに文化勲章 皇居・宮殿で親授式(産経新聞)

文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。
今年度の受章者は、映画俳優の高倉健さん(82)▽電子工学の東北工業大理事長、岩崎俊一さん(87)▽書家の高木聖鶴(せいかく)さん(90)
▽万葉集研究で知られる日本文学・比較文学の中西進さん(84)▽医化学・分子免疫学の京大客員教授、本庶佑(ほんじょ・たすく)さん(71)の計5人で、
天皇陛下が直接、勲章を授与された。
続いて行われた拝謁では、受章者を代表し高木さんが「それぞれの分野において一層の精進を重ねる決意です」とあいさつ。
陛下は「今後ともそれぞれの分野の発展のために尽くされるよう願っております」と述べられた。
その後の記者会見では、高倉さんが「日本人に生まれてほんとによかったと思いました」と話した。

175:考える名無しさん
13/11/03 14:10:00.32 0.net
1960年11月3日

私が皇居で文化勲章をいただいたとき、そのあとでコーヒーを御馳走になった。
私はその席で、
「西洋の文化はインスピレーション型、東洋の文化は情操型だと思います。
これは、いわば花木型と大木型というようなものです。
日本の教育は、大木型の人を育てることを目標にしてほしいと思います」
と申し上げた。そうすると皇太子殿下(今上陛下)は、
「大木型の人を作る教育というのは僕も賛成だな」
と仰せられた。是非皆様にお伝えしておきたいと思う。

陛下(先帝陛下)は「数学はどうしてするの」と御下問になった。
私は「数学は生命を燃焼させて、それを結晶させてつくるのです」とお答え申し上げた。
情熱が創造になるのであって、他のものは道具である。
それで大脳前頭葉は感情、意欲、創造といわれているが、
よい創造が起きるためには感情は熱愛、意欲は不動の意志であるのが望ましいと思う。

176:考える名無しさん
13/11/03 14:30:21.32 0.net
【1960年11月3日】数学者の岡潔さんに文化勲章
URLリンク(gyao.yahoo.co.jp)

177:楽天日本一おめでとう
13/11/05 21:21:15.30 0.net
明らかに日本人より台湾人なんかの方が美人が多いよな~ビビアンスーなんて典型。

オカケツは日本の社会が歪んでるからそうなるって言ってたが、まさにそう。
女性って情緒の影響をモロに受けるから、それがそのまま顔つきに出るんだってさ。
男性諸君、女性の顔見りゃ性格まで大体予想つくでしょ?
戦後顔つきが大きく変わったのは、当時の世の中がおかしな時代だったってことだよ。
最近は100年くらい前の顔に戻ってきたね。良い兆しといえば良い兆しかな。

台湾の場合は大陸の悪い部分に汚染されてないからな。
李登輝みたいな人格者は日本にはもういないんじゃないかな。
かつて日中戦争時に日本側についた胡蘭成(オカケツの友人)も
ほとんど知られていないが1990年に台湾から名誉回復されている。
大陸からも2000年代以降は事実上回復されている。

余談だが「カワイイ」系は美じゃなくて感覚だからオカケツは嫌がってたな。
それと日本が西洋に惹かれるのは男性が麗しい女性を見てよろめくのと同じことらしい。

178:考える名無しさん
13/11/06 22:48:33.17 0.net
1969年10月26日

(質問)
私は大学生です。先生に話を伺って、まだ、男子の志した現在の物質文明や、
その中で生活している我々っていうのを、捕えられ得ない訳ですけれども、
今、僕たちが当面している問題の中で、大学、先生が大学は化石化している、
そういうことをおっしゃったんですが・・・

(岡潔)
大学については西洋文明が壊れていくという現れの一つだと、そう言いました。
一度、君の理論を聞きたい!その前に。君の理論を聞きたい。

179:考える名無しさん
13/11/06 22:54:45.47 0.net
(質問)
いいですか。僕たちが関わっている、マスコミを通じて一般に大学紛争と言われるものは、
セクトに分かれている。そして派閥争いのように言われている。
しかし、僕たちが大学において求めているのは、大学の管理運営やそういうものをより民主化して行く。
そして僕たちの本当に聞きたい講義や、そういうものを聞けるような大学を作って行く。自由化して行く。
そしてまた、先生が奈良女子大学の教授であったように、それを大学で何を求めるのか、
大学で何を人間として作って行くのか。そういうことまで突き詰めて、
僕の場合、教育学部ですけれども、明日の教育を担っている、日本の教育を担っている。
そういう教育者として、本当の教育者として、大学の四年間、短い四年間を生活している訳ですけども、
勉学生活や、そしてクラブ生活や、そういうものを通して僕たちの本当に社会に出て、正しい人間になる。
先生のおっしゃる日本精神ですか、そういうものを自分たちで形作って行く。
人間として当然の権利や、そして義務を遂行して行く。
この世に人間として生まれて来て、その中で自分がどのような役割を果たして行くのか。
そういうものを当然四年間の中で求めるべき。そういうものが大学には少ない条件である。
だから僕たちとしては大学の管理運営やそういうものを民主化して行く。
ですから僕たちの講義が全く詰め込み式で、先生が黄色いノートをそのまま開いている。
そして教育の現場にあっては先生を責めました。


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