21/02/16 19:22:59.18 f0PyzHwd.net
オーディオの評論、レビューの危ういところは、違いを感じた、と言ってしまえば
感じることができる感性を持っているかのように振る舞えるところでである。
要は言ったもん勝ち。違いがわかる男になるには、そう言ってしまえば良いだけ。
こんなに胡散臭いことがまかり通っているのは教祖が空中浮遊出来るとかいう
新興カルト宗教やオーディオ製品くらいのものである。
「ケーブルを変えると音が変わって感じたけど、本当に音自体は変わっているのだろうか?」
そんなことすら調べて自分の頭で考えられない空耳糞耳節穴バカがまき散らす錯聴体験談が
オーディオのウソ、デタラメ、オカルトを助長してしまった。
スピーカーケーブルが10cm単位で何万円もの値段で売られていたり、制震機器やただのラックに
法外な値段を付けたり、この国のオーディオ販売業界はまったくもって良心の欠片もない。
お人好しの脳天気な空耳糞耳節穴バカがいなければこういった詐欺まがい、いや詐欺そのもののじゃん
的な商売も成り立たないのだが、心理的なバイアスで音はいくらでも変わったかのように聞こえて
しまうので本当にタチが悪い…。
しかし、このような悪どいクズ商売が横行するのは、オーディオの世界に魔力があるからに他ならない。
どのような趣味の世界にも「魔物」が存在する。
その根源は「人より優れたものや人とは違うものが欲しい」という人間の欲望に発する。
欲望には論理とかけ離れた「魔物」の世界があり、どうしてこんな子供騙しのようなものが売れるのか?
と呆れてしまうような怪しげな製品が数多く存在する。
このような人間の欲望につけ込んでくる「魔物」の魔力に打ち勝つのは最低限の工学的な知識と理性であり、
論理的思考力と批判的態度をもって臨むしかない。