20/12/23 11:22:58.45 JxFGNJ81.net
>>622
最初期の半導体アンプは真空管回路の模倣だったが、オペアンプ(演算増幅器)形回路に移行したからです。
オペアンプというのは無限NFBを前提とした理論。
もちろん実際には有限だが80 dBとか100 dBのNFBをかける。
もともとはアナログコンピューター用に考えられた回路で、NFB回路にいろいろなものを入れることによって対数特性や指数特性などを実現する。
対数特性-指数特性で元に戻るが、対数化したものをいくつか加算して指数化すると乗算ができるというように、回路を組み合わせることで計算ができる。
当然定数倍もできるわけで、それをオーディオアンプ用に使った。
オペアンプ形回路になる前は20 dBの増幅が必要なら20 dB増幅する回路を組み、30 dB増幅が必要なら30 dB増幅する回路を組んでいた。
しかしオペアンプ形回路では同じ回路でNFBによって増幅度を設定する。
オペアンプ自体は真空管時代からあったが全段直結で増幅素子数も多くなるので、真価を発揮するようになるのは半導体になってからで、現在ICオペアンプは普通に使われている。
NFBは真空管オーディオアンプにもかけられていたが、大量のNFBを安定にかけることができなかった。
半導体の直結回路になって大量のNFBを安定にかけられるようになり、驚異的な低歪率を叩き出すようになった。
真空管アンプでは良くても0.01%程度だったが、半導体アンプでは0.001%やそれ以下のレベルまで行くようになった。