20/02/10 13:39:58 k94LEyj90.net
「ケーブルで音は変わらない」を証明する難しさ・・・「悪魔の証明」とは何なのか
悪魔の証明は、分野によって若干意味合いが異なりますが、一般に、法律の分野
では訴訟において、「~していないこと」、「~が存在しないこと」のように、事実の
不存在の立証が求められる場面を、悪魔の証明と呼ぶことがあります。
なぜ、悪魔の証明と呼ばれるかというと、「~していないこと」、「~が存在しないこと」
の証明は、そもそも不可能に近いことが多いからです。
例として、「ケーブルによる音の変化を人間は聴き分け出来る」という主張は、
ABXブラインドテストで1回でも聴き分けにすれば、立証に成功します。
しかし、「ケーブルによる音の変化を人間は聴き分け出来ない」ということを立証しようとすれば、
(1)世界中の人間全員を対象に、(2)すべてのオーディオケーブルのジャンルの全製品を使って
ABXブラインドテストを実施したが一人も聴き分けが出来なかった、ことを立証しなければなりません。
A「ケーブルによる音の変化を人間は聴き分け出来る」という事実存在の立証と、
B「ケーブルによる音の変化を人間は聴き分け出来ない」という事実不存在の立証では、
難易度が天と地ほど異なります。
中世ヨーロッパのローマ法の下での法学者らが、土地や物品等の所有権が誰に帰属
するのか過去に遡って証明することの困難さ「悪魔」と、比喩的に表現した言葉が由来
とされています。
A「ケーブルによる音の変化を人間は聴き分け出来る」という事実存在の立証は、誰か
一人でもABXブラインドテストで1回でも聴き分けにすれば、立証に成功します。
過去に様々なテストも行われており、海外のサイトでも多く紹介されていますが、残念
ながら未だに成功事例はありません。