16/08/19 07:35:38.09 sVYOd8dO.net
倍音の加減でいうと、1960年代までは歪みを伴うのが標準で
歪まないと高音がこもって、ボーカルが奥に引っ込んだりする。
1970年代前半が過度期で、原因は鉄板リバーブの使いこなしで
過剰に使ったものほど磁気テープの劣化の影響が大きい。
おそらくカセットデッキでダビングして聴いていた頃も同様で
高域にリンギングの多いスピーカーの助けを借りなければ難しい。
これが悪循環を繰り返すのは、その後のビギナー向け製品に顕著である。
1970年代後半からは、マルチ録音で歪みが管理されているので
スピーカーに合わせて倍音の出方を調整すると収まる。
おそらく、ほとんどの人は何も手を加えないほうが良いと考えるだろう。
これに逆行するのが演歌の録音で、昭和40年代の感触を大切にしているので
クリーンに再生すると何か足らないということになる。