16/07/12 21:45:05.53 aI8ihdZ9.net
話をテレビ=箱庭に戻すと、箱庭というのは、お茶の間と言い換えることができる。
家電製品の多くは1~5Wのアンプで鳴らすようにできているが
それに対応するスピーカーも10~16cmのフルレンジである。
周波数も100~8,000Hzくらいの範囲に留まるが
指向性は数人で取り囲んで聴いても良いように広く設定してある。
一般のステレオのようにスィートスポットが1点集中では困るのだ。
こうした「標準的なお茶の間」に合わせて歌謡曲は作られている。
という前提に立ったとすれば、どうやってグレードアップするか?
という疑問のほうが先走るだろう。
答えは簡単で、ローファイ帯域でも質の良いオーディオであれば
コンサートで聴くような臨場感が味わえる。
逆に実践はとても難しく、重低音、超高域という飛び道具は
いとも簡単に蹴落とされるので、筋書き通りの高音質を喧伝する
オーディオは向かない。
重低音、超高域がないと魅力がない音だからだ。
こうしたオーディオの本質的な能力をどうやって伝えれば良いか?
歌謡曲にその鍵がありそうに感じている。