20/03/16 14:54:32 ELQmZgmk.net
フリーウェアのASIO4ALLを使えば、オンボでもカーネルミキサーを迂回してASIO出力することが可能。
しかし、オンボや安いサウンドカードだと、ジッター対策がされていないので、デジタル伝送にも関わらず、デジタル音声信号が大幅に劣化する。
これは、マニアにしか分からない差ではなく、計測数値にもはっきりと出るレベルの劣化となる。
なお、ジッターというのは、クロックのズレのこと。
デジタル音声データをアナログ音声データに変換するとき、DAC内では、同じ間隔ごとに、DACに入力されたデジタルデータの数値に応じて、DACから出力するアナログデータの電圧を変化させる。
で、その「間隔」がごくわずかでもズレれば、音は全く変わってしまう。
しかも、一部の周波数が持ち上がるとか、そういう部分的な影響ではなく、音全体が大幅に劣化してしまうことになる。
極端な例を挙げれば、クロックがジッターのせいで本来の間隔の2/3になっていれば、出力されるアナログデータの音全ての周波数が3/2倍されてしまう。
実際は、フラフラと短くなったり、長くなったりとランダムな変化をするので、尚更やっかいになる。
で、オンボのS/PDIF端子からデジタルデータを出力した場合、このジッターのせいで、DACに入力される「変換前デジタルデータ」が、周波数がメチャクチャに変わった別物になっているわけだ。
これは、バカでもチョンでも実際に聞けば確実に判別できる。
ちなみに、よく「BitPerfect出力」と言われるが、これが可能なのは、ジッター対策が施された(高精度クリスタル+強力なノイズ対策により、正確なクロックを生成可能な)、高価なオーディオインターフェースやDDCを使用した場合のみに限る。
オンボや安いサウンドカードを使っている場合は、ASIOやWASAPI排他にしようと、どんなプレイヤーアプリを使おうと、BitPerfectなんて物理的に不可能。