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▽▲オールド・レビンソン ファンクラブ 2 ▽▲ - 暇つぶし2ch456:あんちょこ ◆44iVG5nexo
11/02/05 21:56:23 upDEW1wS.net
その当時のレヴィンソンは、音に狂い、アンプ作りに狂い、そうした狂気に近い鋭敏な感覚のみが嗅ぎ分け、
聴き分け、そして仕上げたという感じが、LNP2からも聴きとれた。そういう感じがまた私には魅力として
聴こえたのにちがいない。そうであっても、若い鋭敏な聴感の作り出す音には、人生の深みや豊かさが
もう一歩欠けている。その後のレヴィンソンのアンプの足跡を聴けばわかることだが、彼は結局発狂せずに、
むしろ歳を重ねてやや練達の経営者の才能をあらわしはじめたようで、その意味でレヴィンソンのアンプの
音には、狂気すれすれのきわどい音が影をひそめ、代って、ML7Lに代表されるような、欠落感のない、
いわば物理特性完璧型の音に近づきはじめた。かつてのマランツの音を今日的に再現しはじめたのが
レヴィンソンの意図の一端であってみれば、それは当然の帰結なのかもしれないが、しかし一方、私のように、
どこか一歩踏み外しかけた微妙なバランスポイントに魅力を感じとるタイプの人間にとってみれば、全き完成
に近づくことは、聴き手として安心できる反面、ゾクゾク、ワクワクするような魅力の薄れることが、
何となくものたりない。いや、ゾクゾク、ワクワクは、録音の側の、ひいては音楽の演奏の側の問題で、
それを、可及的に忠実に録音・再生できさえすれば、ワクワクは蘇る筈だ─という理屈はたしかにある。
そうである筈だ、と自分に言い聞かせてみてもなお、しかし私はアンプに限らず、オーディオ機器の鳴らす音の
どこか一ヵ所に、その製品でなくては聴けない魅力ないしは昂奮を、感じとりたいのだ。

皆さんもご存知だと思いますが故瀬川氏がステレオサウンド誌に載せた文章です。
私は殆どオーディオ雑誌を読みませんが、友人のお宅やショップでたまに目を通す程度
ですがこの文章だけはかなり同意しました。ただそれだけのことですが皆さんも同じ印象
なのではないでしょうか?骨董価値だけで所有するのは反対しませんが、良さや作り手の
情熱を垣間見るのは非常に興味深い事だと私は思います。


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