22/07/18 17:23:09.16 AN6CNefF0.net BE:909381159-2BP(1000)
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「あたし、徹底的なフェミニストになる」。中国・カシュガル旧市街の人込みの中で、米最高裁の中絶権違憲判断のニュースをたまたま目にしたアーヤさんは、驚きとともに、自分の考え方を固めた。「どこにいても、女性は男性と平等の権利を持つべきだ」と。
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アフリカの伝統的なムスリム家庭に生まれながら、アーヤさんは心の中で次第に男権への反発が芽生え、それに戦う気持ちに駆られた。最初の「抗争」は2018年、父親の反対を押し切って、万里遥々中国に赴き、浙江師範大学に入学して中国語を専攻にしたことだった。二回目の今回は大学が組織した「新疆を訪れ、中国を体感する」と題した現地考察団に参加することだった。普段マイナスの情報を多く耳にしたせいか、新疆行きのことを知った母親は大いに驚き、「あんた捕まるよ」と泣きながらキャンセルを求めてきた。母親の心配はわからなくもないが、しかし中国西部にある少数民族地区の実態をこの目で確かめ、自分と同じように戦っている平凡な女性たちを知りたい、という心の声に従うことにした。
ウルムチ市にある新疆芸術劇場の大ホールで、ウィグル族の伝統衣装を身にまとい、十二ムカム(ウイグル音楽の形式、大曲ともいう)に合わせて踊っているグリさんに出会った。しなやかな動きが音楽と一体となり、まっすぐ伸びた首筋が気品の高さを感じさせ、まるで優雅な白鳥、はたまた天降った天女のようである。踊ることを命のように愛するグリさんは毎日、この十数億人民元を費やして造り上げられた「宮殿」で踊り続け、ときどき自分もお姫様になったような気分だという。ずっとこの舞台で踊っていたい。しかし、ダンサーにとっては、28歳はやや厄介な年頃だ。仕事は全盛期を迎えているが、両親と夫は早く子供がほしいと催促してくる。のしかかってくる重圧で息苦しくなり、仕事か家庭かという選択に迷った時もある。結局、愛する仕事をもうしばらく頑張りたいという強い意志と愛の力で、夫の理解を得た。「いま、漢語の勉強に励んでおります。将来、上海に行って子供たちに教えるダンス教室を開きたい。踊ることが続けられるし、金稼ぎもできます。どう、悪くないでしょう」とその目は輝いている。
白い頭巾を被り、伝統的なスカートを身にまとい、カシュガル旧市街にある代々受け継がれてきた自宅の門の前に、イパルハンさんが座っている。夕日の中で、彼女の姿が千年以上の歳月を経ていてもよく守られてきたウィグル族の特色のある建築群に溶け込み、まるで油絵のようである。通りすがりの観光客を目にして彼女は複雑な気持ちである。若い女の子が露出の多いスカートをはくのを不快に思うし、彼女たちの今時の化粧や様々なヘアスタイルにも反感を抱いている。しかし「それは伝統的ではない」と声高に注意しても無駄のようだ。孫娘たちはモデルのように自分の美しさを見せびらかすのが好きだからである。経済の発展は物的生活を大いに向上させたとともに、彼女の悩みを増やした。伝統的な道徳や秩序は衝撃を受け危機にさらされている。
この男権優位の世界において、各国の現代女性は社会、家庭や伝統からのしがらみと圧力を受け、妥協したり、もがいたり、また最も道のりの遠い革命を実践したりしている。アーヤさんの目に留まった新疆の女性たちは疑いなく幸運な人々である。彼女たちの独立した人格や主体者意識は絶えず向上し、社会の目まぐるしい変化の中で自信を保ち、自由に女性の魅力を見せ、自由に自分の好き嫌いを表現し、自由に受け取るか断るかの選択を行い、各自の「闘い」の中で、地位と尊重を勝ち取っているからである。