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日本で最もよく知られている中国のお寺と言ったら、少林寺かもしれない。河南省登封市にある嵩山少林寺は僧侶が武道の修業を積むお寺として有名で、その近辺には武術学校が設置されている。しかしこの「少林寺」、日本には10カ所以上もあるというのだ。
中国メディア・今日頭条は3日、「日本には13ものパクリ版少林寺が存在する」とする記事を掲載した。記事は、お馴染みである中国の少林寺が禅宗の総本山であるとともに、カンフーで世界にその名を知らしめていると紹介した。
そのうえで「しかし、日本には13もの少林寺がある事を知っているだろうか」とし、日本各地に存在する少林寺を境内の写真とともに紹介している。紹介されたのは、埼玉県秩父市、千葉県柏市、岐阜県各務原市、岡山県岡山市、東京都八王子市、大分県大分市、福岡県福岡市、大阪府堺市、滋賀県彦根市、三重県熊野市、石川県金沢市、埼玉県上尾市、福岡県久留米市の少林寺だ。記事は「この勢いだと、今後もまだ増えるかもしれない」としている。
また、日本にある少林寺は中国の少林寺とは関係がなく「少林寺日本分院」ではないと説明。一方、唯一関係性がある点として「その大多数が臨済宗、すなわち少林寺と同じ禅宗のお寺ということだ」と指摘。臨済宗は日本の栄西が12世紀に2度中国に渡り、天台山で修行して帰国して開いた宗派であることを紹介した。
記事は「これらの寺が『少林寺』の名を取ったのは、実は達磨大師が嵩山少林寺で参禅した故事によるもの。日本各地の保護文化財になっているが、これはパクリではないのか」と評している。
なお、中国の少林寺の僧侶が修行する武術は「少林拳」あるいは「少林武術」と称されるものであり、「少林寺拳法」と呼ばれることはない。「少林寺拳法」は日本で宗道臣氏が戦後に作り上げた、別の武術だ。日本に「少林寺」、「少林寺拳法」が存在することからは、日本人が古代中国や少林寺に対して尊敬の念を抱いて来たことが伺える。パクリではなく、オマージュなのである。
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2017-06-05 07:12
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