16/11/11 00:55:56.79 zjwSpJbe0.net
マンションの外観デザインには、はやりすたれがある。
例えば、レンガ色の外壁タイルがはやったのは、もう30年以上も昔。今はほとんどないから、そんなマンションの外観を見ただけで
「この物件は築30年以上か」と推測できる。
タワーマンションなら、ある大手デベロッパーが盛んに黒いガラスウォールのデザインを採用していたのが、約10年前。
しかし、天気のいい夏の昼間には室内が猛烈に暑くなるので不評を買ったらしい。
今ではすっかり見なくなった。
日本人は欧米人に比べて、建築に対する審美的なこだわりが薄い。ほとんどの人が、「まぁ、適当にカッコよければいいよ」という感覚。マンションを買う場合でも、
外観デザインよりも間取りや設備・仕様、あるいは共用施設などにはこだわる。外観は二の次という人がほとんどだ。
結果、少しずつ違ってもマクロに見ると同じような外観デザインの物件ばかりになる。
特に日本で最も多く分譲マンションを建設しているあるデベロッパーが手掛けると、容積率の消化とコスト低減が最優先となる。
その会社が各地で建設する物件は、まるで統一仕様かと思えるほど似通った外観デザインになってしまう。
都道府県や区市町村で景観条例を定めているところは多いが、適用はおおむね緩やかだ。
景観条例を厳しく施行しているのは、京都市や金沢市、鎌倉市など一部だけ。
だから日本全国、どこへ行っても同じようにデタラメな街づくりの結果が生み出した雑然とした街並みが見られる。
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