15/12/08 13:24:11.12 xgmxbeFX.net
【モーリー・ロバートソン】
みなさん、そろそろシールズのショック・バリューに免疫がついて矛盾点ばかりが目立つようになってきているみたいです。
この先、左派メディアは何が何でもシールズを擁護し、かっこよく見せるために編集に手を加えていくでしょう。
一方、ネットでは次第におもちゃに。シールズの発言はネタ化。
ただですね、シールズがこれで「左翼の大人の入れ知恵だけで動いている純粋培養のロボットくんたち」だという正体を暴露されて、
世の中から見離され、そのまま萎んでいく…という定番には必ずしもならないと思うのです。
というのは全世界的に原理主義、極端な世界観、煽動主義が浸透しているため。
大統領候補が「イスラムのテロの原因は何だかわからない。教えの中にあるかもしれないし、
イスラム社会が原理主義になる偏向性を持っているのかもしれない。
とにかく原因がわかるまで全てのムスリムの米国入国を止めるべきだ」と発言すると、
かなりの米国人が「よくぞ言ってくれた」と喝采を送る。
グローバリズムが進み、経済的な相互依存が地域間の距離を縮め、いやでも多文化共存を求められ、強いられる現在。
日本社会も「ガストアルバイター」たちが定住するにつけ、徐々に多文化・多元化に明け渡すようになるでしょう。
同時進行で男女平等が進み、伝統的な家族制度は進化と崩壊を繰り返す。
つまり先進国でも途上国でも風景が変わり、格差も広がり、
従来機能していた経済のセーフティーネット、精神的な絆が朽ちていく現在。
世界中で喪失感を味わう人たちが増加中です。
しかも個々の喪失感はあまりに多様で、そう簡単に隣人と共有できない。
加えて弱者が何かと守られない。だから…
だから、原理主義的、陰謀論的、短絡的な「ものがたり」のアピールがそれだけ高まるのだと思います。
「シールズ」を応援し、自己の願いを投影している大人たちの心の中をご覧なさい。
(ちょっと開けてみて、また閉める)ほら、やっぱりふれあいを求めている。大事なのは結果じゃない、思いなんだ。
ドナルド・トランプへの熱烈な支持もマリーヌ・ルペンの得票も、絶望が下地になっていると思います。
途上国で虐げられている若者が原理主義に勧誘される構図と並列です。
EUでは「プロの政治家とエリートグローバル資本主義に
自分たちは見捨てられている」との根強い反発が「フランスを元に戻せ」
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シールズに言及したのは、この先かなり長く存在感を放ち続ける可能性を感じるからです。
嘲笑された方が返って理論武装し、先鋭化するかもしれません。
日本の中で別の日本へとガラパゴス化。ガラサヨ。今度、文章にします。間もなく掛川です。
今日は浜岡原発を見学した後、シンポジウムに参加します。
2:オリエンタルな名無しさん@\(^o^)/
15/12/08 13:42:26.88 xgmxbeFX.net
【モーリー・ロバートソン】
シリアで「アル・ヌスラ戦線」が支配している地域では男子が少年兵として特別訓練を受けます。
尊敬する大人はビンラディン。将来の夢は自爆テロで天国に行くこと。
戦う相手はすべてのクファール。これは酷いですが比較的単純な構図です。
一方、パキスタンのお金持ちの女性がいく宗教学校はもっと複雑。
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社交の場として未亡人などが通う上流階級向けの宗教学校は、ふれあいの場にもなっている。
会話を通じて文化が形成されていく。「ムスリムとしてもっとちゃんとしましょう」という復興運動をも兼ねる。
欧米化だけじゃだめでしょう、と。そこまではわかる。それがなんで原理主義に連鎖するのか?複雑…
ムスリム社会に広く共有されているセンチメントは「欧米式の民主主義は望ましい。だが欧米諸国はムスリムを蹂躙し、
イスラエルの暴虐を後押ししている」というもの。アメリカの理念は好き。アメリカの振る舞いは嫌い。
教養があればあるほど、この矛盾がヒリヒリするみたいです。
この矛盾が解決されないまま、イスラム世界の知識人たちが欧米に愛憎を抱いて葛藤し続けると、
そこに原理主義や陰謀論が入り込む隙間ができ、権力者も便乗、で一つの大きな「産業」へと育っていったようです。
欧米側でもイスラムに対して徹底した無知と恐怖を貫いきたので、この両者がスパイラルに。
結局、「お互いに親切にしよう。神と共に生きよう」といった無害な幸福への切符がどこかで
「イスラエルと欧米の仕掛けた世界支配と対決して教えを守らなくては」に変質していくのが原理主義。
議論よりも同じ考えを持つ人を動員し、増やし、実験を握ることに力点が置かれる。行動する信仰。
3:オリエンタルな名無しさん@\(^o^)/
15/12/08 13:47:29.79 xgmxbeFX.net
【モーリー・ロバートソン】
アメリカ、フランス、日本。保守は「祖国防衛」の大義名分を掲げる。
左派はだいたい「弱者防衛」。
原理主義に傾いたムスリム知識人は「尊厳の防衛」といったところでしょうか?
競合する「ものがたり」群がひしめき合っているわけですよ。
それぞれが自分の正しさを自明なものとして信じて疑わない。
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自分が違和感を感じる意見に対して「何を言ってるんだ、この人は?」と即断できる。
そのスピード感が気持ちいい。その都度、自分の価値観を守ったぞという達成感もある。
つるんでいる仲間から「異議なし!」のRTがもらえると、より一体感が得られる。
絆が。で、何から逃げているんだろうね?
4:オリエンタルな名無しさん@\(^o^)/
15/12/08 14:01:41.72 xgmxbeFX.net
【モーリー・ロバートソン】
それぞれの原理主義者が何か大切なものを守り、お互いからの侵略に対して防衛的に戦っている。
自存自衛の戦いを繰り広げているのだから、相手の視点に立って自分を見る余裕は、全っ然ない。
話し合ったら負けだと思っているから。謝ったら死んじゃうから。お互いをヒトラー呼ばわりする方がいい。
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新たな「ものがたり」は実は過去にあったものがたりの焼き直しであることが多い。
歴史を学ばない人、めんどくさがりな人は新しいものがたりに乗って、大興奮する。
日本で陳腐化して売れなかったデジカメがなぜか中国の女子の間で大爆発したようなイメージを抱いています。
かわいいもんだ、との側面も。
ぼくがシールズの皆さんに一言だけ言うなら、「ソ連」。
5:◇◇ ◆cyufT7QSxLA5 @\(^o^)/
15/12/08 20:02:16.94 xDEmF59S.net
人間の善性とかモラルとかは、限りのある貴重な資源なのに
それを自分の利益の為に浪費したり、
民衆を操る道具として使ったりしすぎる
キチガイが増えたから、
善性とかモラル不足になったんだよw
6:オリエンタルな名無しさん@\(^o^)/
15/12/08 22:12:48.16 3iO240Tv.net
マリーヌ・ルペンはちょと格好いい。あんまり知らんからな。
トランプは、本人が困惑してる様子が分かって面白い。
7:オリエンタルな名無しさん@\(^o^)/
15/12/09 01:12:16.24 oAds5vBi.net
ソビエトが崩壊し中共が官僚資本主義に移行したとき、
歴史は第2フェーズに入った。
多くの人間が気付いてさえいない事実、
イデオロギー闘争は21世紀初頭に完全に消滅したということ。
現代の最大の悲劇は
国家間の摩擦で死ぬのはそれぞれの国の貧乏人であるという事実。