14/03/28 00:34:57.85 HVJfLmY7.net
ソース（日経ビジネス、世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」）
URLﾘﾝｸ(business.nikkeibp.co.jp)
3月1日の夜に雲南省の省都“昆明市”の“昆明火車站（昆明鉄道駅）”で発生した無差別殺傷事件は、死者29人、負傷者143人を
出す大惨事となった。中国国内では“昆明3.01暴力恐怖襲撃事件（昆明3月1日テロ襲撃事件）”（以下「昆明テロ事件」）と呼ばれる
この事件は、大型ナイフで武装した男女8人（男6人・女2人）の集団によるものであったと、3月3日午後に事件の決着を宣言した
地元公安当局は発表していた。
ところが、3月4日夜にネットのニュースサイト“財新網（ネット）”が報じたところでは、1日の事件発生時に昆明鉄道駅へ突入して
無差別殺傷を行った実行犯は5人（男3人・女2人）であり、現場から逃亡したと言われていた3人は事件発生2日前の2月27日に
昆明市から南に200kmほど離れた「紅河ハニ族イ族自治州」（以下「紅河自治州」）にある“個旧市”の“沙甸鎮”で事前に逮捕されて
いたというのである。2月27日、8人のウイグル族からなる犯行グループは沙甸鎮で手製の爆発装置の実験を行っていた際に警官隊
の急襲を受け、仲間3人が逮捕された。残る5人は逃走して車で昆明市へ移動し、3月1日に昆明鉄道駅で事件を引き起こしたのだ
という。
■現場写真は30歳、公開写真は16歳
3月2日夜12時以前には、地元公安当局は犯行グループが何人であったかを把握できておらず、現場の監視カメラや写真などの
資料を分析した結果、最終的に刃物を持って犯行に及んだのが5人であることが判明したのだという。事件現場があまりにもむごたらしく、
情報が錯綜していたことは理解できるが、事件発生から丸1日以上経過した時点で、ようやく実行犯が5人であったことを確認したと
いうのはあまりにもお粗末と言わざるを得ない。
このニュースが報じられると、地元公安当局が2月27日に犯行グループ8人を沙甸鎮で逮捕していれば、昆明鉄道駅における無差別
殺傷事件が起こることはなかったとして、地元公安当局に対する轟々たる非難が巻き起こった。
しかし、それは事実であったかどうかは疑問である。事件に遭遇した目撃者の証言では、犯人グループは長さ50cm～1mの長い刀で
現場に居合わせた人々を殺傷したとする人が多いが、地元公安当局が示した凶器は刃渡り30cm前後のナイフに過ぎず、証言との差異
が大きい。また、現場で負傷して捕捉された犯人は、現場写真を見る限り黒装束の30歳前後で冷酷な顔つきの女性だが、地元公安当局
が公開した写真に写っていたのは、まだあどけなさが残る16歳の少女で、どう見ても無差別殺傷を行ったようには見えないのである。
事件の経緯が徐々に判明するにつれて、公安部によるウイグル族のウイグル独立組織による犯行説にも疑問が呈されるようになった。
すなわち、事件発生から警官隊による制圧までの時間が約20分間、この間に死者29人と負傷者143人の合計172人が殺傷されたことに
なるが、犯行グループはわずか5人。これは犯人1人あたり34.4人を殺傷した計算になるが、これを20分間で割ると、1分当たり1.72人と
なる。1分間にこれだけの人間を殺傷することは並の人間には到底できないと中国の専門家は語っている。今の中国でそれができるのは
特殊な訓練を受けた軍人だけである。
（>>2以降に続く）
2:<丶｀∀´>（´・ω・｀）（｀ハ´ ）さん
14/03/28 00:35:28.74 HVJfLmY7.net
（>>1の続き）
昆明市には人民解放軍“昆明軍区”＜注1＞があるが、昆明軍区の前身は人民解放軍第14集団軍であり、同集団軍を創設したのは
“薄一波”である。薄一波は国務院副総理、中国共産党中央顧問委員会副主任などを歴任した元老の1人だが、2013年10月に無期
懲役が確定した元重慶市党委員会書記、“薄煕来”の父親である。
＜注1＞ 昆明軍区は1985年に“成都軍区”に編入された。また、昆明軍区の管轄下には“雲南軍区”と“貴州軍区”という省レベルの
2つの軍区がある。
薄煕来は父親との関係から昆明軍区を含む成都軍区を勢力下に置いていたと言われている。薄煕来は、2012年11月まで5年間に
わたって“中央政法委員会書記”として公安警察と武装警察200万人以上の指揮権を握っていた中国共産党中央政治局常務委員の
“周永康”と手を組み、“習近平”を党総書記の座から引きずり降ろして、薄煕来がこれに代わり、周永康が院政を敷く図式を考えて
いたとされている。従い、昆明鉄道駅の無差別殺傷事件が昆明軍区の特殊部隊による犯行という確たる証拠はないものの、すでに
軟禁状態にあり、断罪の時が間近に迫っているとされる周永康に味方する人物が背後で暗躍しているとすれば、今回の事件は辻褄が
合うのである。
■20分で172人殺傷、特殊部隊関与か
もう1つの考え方は、“武装警察”の特殊部隊が犯行を行ったとするものである。上述したように、周永康は長年にわたって武装警察
の指揮権を握っていた訳で、周永康を信奉する武装警察の一部の指導者が武装警察内の特殊部隊を動員して犯行に及んだ可能性
である。こうなると、同じ政法委員会に属する公安警察としては、武装警察の名前が表に出ないように真相をカモフラージュする必要が
出てくる。それが事件後ろくな捜査もしないうちに、公安部がウイグル族のウイグル独立組織による犯行と断定した理由とも考えられる。
現に、事件発生から4日後の3月5日に開幕した「第12期全国人民代表大会第2回会議」で政府報告を行った国務院総理の“李克強”は、
演説原稿から逸脱する形で昆明テロ事件に言及して無差別殺傷を厳しく非難したものの、“新疆”、“東突（東トルキスタン）”といった
言葉に触れることはなかったのである。とにかく、種々の情報を分析すると、ますますウイグル族のウイグル独立組織による犯行説は
信ぴょう性が薄れつつある。
さて、3月14日の午前10時15分頃、湖南省の省都“長沙市”の“開福区伍家嶺”にある“沙湖橋菜市場（食品市場）”内の“農貿市場
（自由市場）”入り口付近にあるウイグル族の露天商「“新疆買買提芝麻大餅（新疆メメットのゴマナン）”」＜注2＞で、店主の不在時に
ウイグル族の店員2人が言い争いを始めた。2人は21歳の“海比尓・図尓迪（Habir Turdi）”（以下「ハビル」）と22歳の“買買提阿卜拉・
買買提尼亜志孜（Memet Ablla・Memet Niyaz）”（以下「メメット」）で、口論は間もなく殴り合いに発展し、そこに数人のウイグル族の
同業者がメメットに加勢したことで騒ぎは大きくなった。そのうちに、2人はナンを切る時に使う長い刀を持ち出して対峙し、店を出た2人は
追いつ追われつした末に“沙湖橋街”まで来たが、そこでハビルがメメットに切りつけた。切られたメメットが地面に倒れると、すかさず
ハビルがメメットに襲いかかり、刀でメメットを執拗に刺して殺害したのだった。
＜注2＞ “大餅”はウイグル族が主食とするパンの一種であるナン（?）を意味する。ナンとは、小麦粉をこねて発酵させたものを
円形状に伸ばし、炉の内側に張り付けて焼いたものを指す。
（さらに続きます）
3:<丶｀∀´>（´・ω・｀）（｀ハ´ ）さん
14/03/28 00:36:00.55 HVJfLmY7.net
（>>2の続き）
■ウイグル族の事件は「非組織的」
メメットを殺して心神喪失状態に陥ったハビルは、刀を持ったまま逃走を図って沙湖橋街へ走り込んだが、そこで通行人に手当たり
次第切り付けた。ハビルは短時間に通行人4人を無差別に殺害し、通報を受けて駆け付けた警官に追い詰められた末に射殺された。
一方、警察はメメットが殺害されたのを見て逃亡したウイグル族の男1人を拘束したし、事件に関与して逃亡したウイグル族の行方を
追跡しているとのことであったが、長沙市公安局はその後の経過については何も発表していない。なお、公安当局の調べによれば、
犯人のハビルは2月1日に長沙にやって来て露天商の店で働き始めたが、生活環境に慣れないばかりか、仕事振りも良くなかった。
このため、事件当日の朝、ハビルは店主からその日限りで解雇する旨を言い渡されたことで、むしゃくしゃしてメメットに言いがかりを
つけたのが喧嘩の原因だった模様である。
上述したように事件は、喧嘩を発端に逆上したハビルがメメットを殺害したことで心神喪失の状態となり、殺害現場から逃亡を図る
途中で出会った通行人4人を持っていた刀で無差別に殺害したという単純なものだった。しかし、3月1日に昆明鉄道駅で発生した
大規模な無差別殺傷事件がウイグル族の独立組織によるものと公安部が断定していたこと、今回の事件の犯人も同じくウイグル族
の青年であったこと、さらには依然として逃亡しているウイグル族がいるとの噂が流れていたことなどから、多くの長沙市民が暴徒に
よる新たな無差別殺傷事件の発生を恐れてパニック状態に陥った。報道によれば、長沙市政府は市外への各出口の検問所に対して
取り締まりの強化を命ずると同時に、市内の区、県の役所に対してホテル、旅館、鉄道駅、バスターミナルでパトロールを行い、
新疆ウイグル自治区出身者を見つけ次第一律に尋問を行うよう命じたという。
■不安とデマがテロパニックを誘発
同じ3月14日の午後4時20分頃には、四川省の省都“成都市”の市中心の繁華街“春煕路”でも事件が発生した。民族衣装を着た
少数民族の集団が春煕路を歩いているのを見た人が、昆明テロ事件を想起して、関わりあいになりたくないと、彼らから少しでも
離れようと急に走り始めると、これを見ていた周囲の人々も釣られて走り始めた。一方、少数民族の集団も何だか良く分からないが、
周りの人々が走りだしたので走り始める。そうなると、少数民族の一団が走って来るのを見た人々が恐怖に駆られて走るという
悪循環が連鎖反応をもたらした。これを見ていた人の中には、携帯電話のメールで「春煕路で人が切られている」とか、「刃物を
持った一団が“伊勢丹百貨店”の方へ走っている」といった趣旨の悪質なデマを流した者もいた。商店や百貨店の店内にいて携帯の
メールを見た人々がパニック状態になり、買い物もそっちのけに一斉に外へと走り出たのだった。
こうして、春煕路には数千を数える人々が溢れ、彼らがてんでんばらばらの方向へ走ったことで大混乱に陥った。人々が一斉に
退去した春煕路では、商店や百貨店が軒並みシャッターを下ろし、成都一の繁華街は無人の街と化した。急を聞いて駆け付けた
警察は春煕路周辺をくまなく捜索したが、どこにも切り付け事件の発生を認めず、悪質なデマと判断して、夕方6時には安全宣言を
発布し、間もなくして春煕路はいつもの賑わいを取り戻したのだった。この事件を“春煕路散逃事件（春煕路の逃げ散り事件）”と
呼ぶとメディアの記者は報じた。
翌日の3月15日には広東省の省都“広州市”でも類似の事件が発生した。15日の午前8時30分頃、広州市の中心部から5km程の
距離にある“天河区沙河鎮”の“沙河大街”にある某衣料品市場でガードマンが“小偸（コソ泥）”を捕まえた。すると、コソ泥は突然に
大声で「“有人?人（人を切るやつがいる）”」と叫んで逃げようとした。朝8時30分とはいえ、周辺に多数の衣料品市場が立ち並ぶ
沙河大街には大勢の人々が集まっていたし、出勤途上の人々も多く、コソ泥の叫び声を聞いた人々は我先にと四方八方へ逃げ出した。
これを見た周囲の人々も理由が分からぬままに走りだし、数千人が右往左往して逃げ惑い、沙河大街は大混乱に陥った。その後、
コソ泥は警察に引き渡され、沙河大街の現場付近は間もなくして正常に復したという。
（さらに続きます）
4:<丶｀∀´>（´・ω・｀）（｀ハ´ ）さん
14/03/28 00:36:32.17 HVJfLmY7.net
（>>3の続き）
■弓の音におびえる、国民的「疑心暗鬼」
中国のメディアは成都市や広州市で発生した架空の切りつけ事件でパニックに陥って逃げ惑う人々を、中国の成語“驚弓之鳥
（弓の音におびえる鳥）”を用いて形容している。その出典は前漢の“劉向”が編纂した『戦国策』で、意味は「一度危険な目に遭うと
ちょっとしたことにもすぐおびえる（こと）」と辞書にある。戦国時代の魏国にいた弓の名手が魏王に矢を射ることなくして鳥を捕える
ことができると言明し、飛んできた雁の群れに向けて矢をつがえぬまま引いた弓の弦を放つと、弦が風を切る音がして、空から1羽の
雁が落ちて来たという故事に基づいている。落ちて来た雁は飛び方が遅かったので、弓の名手は以前矢に当たって傷ついていると
考え、弦の音がすれば前に受けた恐怖体験の故に失神して落ちてくると判断したのだという。
現状のところ、中国指導部は昆明テロ事件をウイグル族のウイグル独立組織による無差別テロとする公安部の見方を否定も是認も
しておらず、あいまいな態度に終始している。しかし、上述したように、国民はすでに無差別テロに対して疑心暗鬼の状況にある。
今後、第二、第三の無差別テロが発生するようなことになれば、民心はその発生を許した中国共産党と中国政府に対する不信感を
より一層鮮明にすることになるだろう。そうさせないためには、昆明テロ事件の真相を包み隠さず国民に示すことが肝要だが、それが
できないところに中国指導部の苦しみがあるように、筆者には思えるのである。
（終わり）
5:<丶｀∀´>（´・ω・｀）（｀ハ´ ）さん
14/03/28 09:05:44.96 ZE5LIk5v.net
まるで911直後のアメリカのようだね
捕まった少女ってこの娘でしょ
livedoor.blogimg.jp/nappi11/imgs/0/e/0e5b2389.jpg
この表情は犯行後に見えないよ
6:オリエンタルな名無しさん
14/03/31 11:48:08.92 wpuabdt2.net
大餅（タイピン）売りは中国全土に広がったウィグル族の
主要行商品、ほかにウィグル茶、ナッツ類を売る屋台もある
以前は羊肉串を商っていたが、原料高騰、中国人の模倣または
それ以外の何らかの理由でこちらに切り替わった
7:過去ログ ★
[過去ログ]
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています