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(>>2の続き)
■ウイグル族の事件は「非組織的」
メメットを殺して心神喪失状態に陥ったハビルは、刀を持ったまま逃走を図って沙湖橋街へ走り込んだが、そこで通行人に手当たり
次第切り付けた。ハビルは短時間に通行人4人を無差別に殺害し、通報を受けて駆け付けた警官に追い詰められた末に射殺された。
一方、警察はメメットが殺害されたのを見て逃亡したウイグル族の男1人を拘束したし、事件に関与して逃亡したウイグル族の行方を
追跡しているとのことであったが、長沙市公安局はその後の経過については何も発表していない。なお、公安当局の調べによれば、
犯人のハビルは2月1日に長沙にやって来て露天商の店で働き始めたが、生活環境に慣れないばかりか、仕事振りも良くなかった。
このため、事件当日の朝、ハビルは店主からその日限りで解雇する旨を言い渡されたことで、むしゃくしゃしてメメットに言いがかりを
つけたのが喧嘩の原因だった模様である。
上述したように事件は、喧嘩を発端に逆上したハビルがメメットを殺害したことで心神喪失の状態となり、殺害現場から逃亡を図る
途中で出会った通行人4人を持っていた刀で無差別に殺害したという単純なものだった。しかし、3月1日に昆明鉄道駅で発生した
大規模な無差別殺傷事件がウイグル族の独立組織によるものと公安部が断定していたこと、今回の事件の犯人も同じくウイグル族
の青年であったこと、さらには依然として逃亡しているウイグル族がいるとの噂が流れていたことなどから、多くの長沙市民が暴徒に
よる新たな無差別殺傷事件の発生を恐れてパニック状態に陥った。報道によれば、長沙市政府は市外への各出口の検問所に対して
取り締まりの強化を命ずると同時に、市内の区、県の役所に対してホテル、旅館、鉄道駅、バスターミナルでパトロールを行い、
新疆ウイグル自治区出身者を見つけ次第一律に尋問を行うよう命じたという。
■不安とデマがテロパニックを誘発
同じ3月14日の午後4時20分頃には、四川省の省都“成都市”の市中心の繁華街“春煕路”でも事件が発生した。民族衣装を着た
少数民族の集団が春煕路を歩いているのを見た人が、昆明テロ事件を想起して、関わりあいになりたくないと、彼らから少しでも
離れようと急に走り始めると、これを見ていた周囲の人々も釣られて走り始めた。一方、少数民族の集団も何だか良く分からないが、
周りの人々が走りだしたので走り始める。そうなると、少数民族の一団が走って来るのを見た人々が恐怖に駆られて走るという
悪循環が連鎖反応をもたらした。これを見ていた人の中には、携帯電話のメールで「春煕路で人が切られている」とか、「刃物を
持った一団が“伊勢丹百貨店”の方へ走っている」といった趣旨の悪質なデマを流した者もいた。商店や百貨店の店内にいて携帯の
メールを見た人々がパニック状態になり、買い物もそっちのけに一斉に外へと走り出たのだった。
こうして、春煕路には数千を数える人々が溢れ、彼らがてんでんばらばらの方向へ走ったことで大混乱に陥った。人々が一斉に
退去した春煕路では、商店や百貨店が軒並みシャッターを下ろし、成都一の繁華街は無人の街と化した。急を聞いて駆け付けた
警察は春煕路周辺をくまなく捜索したが、どこにも切り付け事件の発生を認めず、悪質なデマと判断して、夕方6時には安全宣言を
発布し、間もなくして春煕路はいつもの賑わいを取り戻したのだった。この事件を“春煕路散逃事件(春煕路の逃げ散り事件)”と
呼ぶとメディアの記者は報じた。
翌日の3月15日には広東省の省都“広州市”でも類似の事件が発生した。15日の午前8時30分頃、広州市の中心部から5km程の
距離にある“天河区沙河鎮”の“沙河大街”にある某衣料品市場でガードマンが“小偸(コソ泥)”を捕まえた。すると、コソ泥は突然に
大声で「“有人?人(人を切るやつがいる)”」と叫んで逃げようとした。朝8時30分とはいえ、周辺に多数の衣料品市場が立ち並ぶ
沙河大街には大勢の人々が集まっていたし、出勤途上の人々も多く、コソ泥の叫び声を聞いた人々は我先にと四方八方へ逃げ出した。
これを見た周囲の人々も理由が分からぬままに走りだし、数千人が右往左往して逃げ惑い、沙河大街は大混乱に陥った。その後、
コソ泥は警察に引き渡され、沙河大街の現場付近は間もなくして正常に復したという。
(さらに続きます)