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櫻井よしこ氏特別インタビュー
夕刊フジは31日発行号で、56年の歴史に幕を閉じる。米ソ冷戦期の1969年に創刊した夕刊フジは「人を描く、人間くさい新聞」として、サラリーマン目線で、昭和、平成、令和の最新ニュースや話題を伝えてきた。この間、世界はどう変わり、日本は今後、どう歩んでいくべきなのか。ジャーナリストの櫻井よしこ氏が夕刊フジの特別インタビューに応じ、夕刊フジの思い出や、本紙主催の憲法シンポジウムで共演した安倍晋三元首相などについて語った。櫻井氏は、日本が直面する危機に対峙(たいじ)すべき石破茂政権について、「一日一日、国益を損ねる」として早急に退陣すべきとの考えを明かした。安倍氏の薫陶を受けた、保守政治家の結集を呼び掛けた。
―夕刊フジの思い出は
(略)
―米ソの冷戦時代とどう違うのですか
「当時、ソ連の力は非常に強かったけれど、西側諸国とはかみ合わず、独自の世界をつくっていました。一方、中国は、商業や人的交流という面でも、西側にどんどん入り込んでいるわけです。中国を制裁すれば、こちらも相当の返り血を浴びる。今の経済界の状況をみると、(自由主義や民主主義を守るために)商業的利益を一部犠牲にしてでも中国の力が弱まるような方向に経営方針を持っていくことが難しくなっています。『国益とは何なのか』『国益を超えた人類の幸福の軸は何なのか』という哲学的な思想が、日本の財界だけでなく、米国の財界にも欠けています。その意味で非常に難しく、複雑な戦いを強いられています」
―そのような時代で、夕刊フジはどんな役割を果たしてきたと思いますか
「国際状況の中で、日本がどう対応すべきかについては、一にも二にも『国民の意思』が基本になって決められます。政治だって国民の意思を無視して政策をつくることはできません。電車で通勤する人たちが記事を読んで『なるほど、そうなんだ!』と思ってくだされば、それは世論を変える一つの要素になります。その意味で夕刊フジは国家に貢献したと思います」
■保守政治家よ 結集せよ
―現在の日本政治の状況をどうみますか
「石破首相は絶望的、岩屋毅外相も絶望的です。一日一日、日本の国益を損なっていますから、早くおやめになることが一番の日本国の国益です」
―どう絶望的ですか
「日本の対中関係の軸が変わってしまいました。安倍氏は第1次政権時代、冷え込んだ日中関係改善のため、当時の胡錦涛国家主席との間で『戦略的互恵関係』という概念を打ち出しました。中国は習近平国家主席の時代になって力をつけました。そして能力を隠して力を蓄える『韜光養晦(とうこうようかい)』」というそれまでの外交方針を捨てて、2018年以降、戦略的互恵という言葉も消えていました。ところが、西側の有力国と対立した中国から孤立回避を図るための働きかけを受け、岸田文雄前首相は23年11月、『戦略的互恵関係』の復活を受け入れた。それを引き継いだのが、今の石破首相、岩屋外相です。2人とも日中関係については『戦略的互恵関係』という言葉をしょっちゅう使っています」
―確かに、日中関係は懸案だらけです
「『どこが互恵なのか』という感じです。中国で日本人学校の児童が殺害されたときも、中国政府の謝罪はありませんでした。福島第1原発の処理水を『核汚染水』と呼び続け、約束した日本水産物の輸入再開を実行しない。農産物も禁輸しています。軍事的には、日本を狙った核とミサイルの増強を図っている。石破首相も岩屋外相も、中国の罠(わな)にまんまとはまっています。最近ようやく、米国との関係を気にし始めて、岩屋外相が訪米してマルコ・ルビオ国務長官と会談し、日米首脳会談の準備を始めた。安倍首相時代は対米関係を最も重要視していましたが、今は対中関係が先で、対米関係をアリバイ工作のようにやっているように見えます。石破首相も岩屋外相も、日本にとって何が大事なのか分かっていません」
―この先、日本に希望はあるのでしょうか
「究極的には、自民党の保守政治家がきちんと立ち上がることが重要です。萩生田光一元政調会長や西村康稔元経産相ら旧安倍派だけでなく、高市早苗前経済安保相や小林鷹之元経済安保相、木原稔前防衛相など、いい人材がいます。そういった価値観を同じくする人を結集して固まりをつくって、その人たちがリーダーシップを発揮することが日本国の国益になると思っています」(聞き手・森本昌彦)
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夕刊フジ 2025/2/2 07:00
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