25/01/17 11:49:20.06 kOjwTETI.net
阪神大震災から30年の節目に、映画「港に灯(ひ)がともる」が17日から全国で上映される。被災者の心のケアに奔走し、2000年に病死した在日韓国人の精神科医、安克昌(かつまさ)さんをモデルにしたNHKドラマ「心の傷を癒すということ」(20年放送)の劇場版製作委員会メンバーらによる企画だ。監督の安達もじりさん(48)が作品への思いを語った。【堀山明子】
◇多文化共生社会での心の傷
―ドラマ「心の傷~」からの流れで在日を主人公に設定したのですか。
◆ドラマ放送の翌21年に劇場版の全国上映活動があり、大きな反響がありました。震災のことを伝え続けたいと、製作委員会のメンバーから新しい映画をつくりませんかと依頼されました。
与えられたお題は、震災から30年の公開で、神戸を舞台に、心のケアをテーマにしてほしいという三つだけ。最初から在日の設定で決めていたわけではありません。最も被害が大きかった神戸市長田区で取材を進めていくうちに、さまざまなルーツを持つ方々が暮らし、多文化共生的な助け合いがあったという話を聞き、現代的な視点でテーマになりうるんじゃないかと思いました。
―被災した家族の痛みを受け止めきれず、主人公のようにパニックに陥る場合もあると聞きます。出口はどこに?
◆先の出口は分からないけれど、自分の気持ちに折り合いを少しずつつけて、ちょっとだけ息ができるようになっていく物語だと思います。心のしんどさを回復するにはものすごく時間がかかる。それぞれのペースでいいと感じてもらえるように、物語の中でちゃんと表現したかった。
―阪神大震災を経験していない人たちにこの映画をどのように見てほしいですか。
◆神戸を舞台に描く、主人公の半径数メートルの世界の物語ですが、とにかく一つ一つの感情を丁寧に描くことによって、普遍的な物語になるようにしたいと思ってつくりました。見てくださった後に自分の話をしたくなって、新しい対話が生まれるきっかけになるような作品になれば幸せです。
◇安達もじり
NHK大阪放送局ディレクター。主な演出作品に、連続テレビ小説「カーネーション」「カムカムエヴリバディ」や土曜ドラマ「夫婦善哉」など。「心の傷を癒すということ」は2020年、放送文化基金最優秀賞を受賞。「港に灯がともる」はNHKエンタープライズに出向中の24年に製作した。
1/17(金) 9:01 毎日新聞
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
■参考ソース
港に灯がともる
URLリンク(eiga.com)