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[上海/香港 14日 ロイター] - 中国のデイトレーダー、ルー・デロン氏の株価上昇への楽観的な見方は、年明け第1週に早くも消え去った。わずか3カ月前には、中国当局による景気刺激策を受けた株高騰を期待してポジションを組んでいたが、株式を売却して損失を計上することを余儀なくされた。
ルー氏のような多くの個人投資家が1月上旬に株式を売却したことから、中国株式市場は過去10年で最も弱い新年のスタートを切った。
ルー氏は「売りは私の理解を超えている。トランプ次期米大統領は中国にとってマイナスの発表を新たにはしていないのに」と首を傾げた。
その上で「説明がつくとすれば、市場はより強力な政策の導入を政府に催促しているということだろう」と語った。ルー氏は昨年9月下旬に中国株について強気の見方に転じたが、1月下旬から始まる旧正月の休暇を控えて現在は現金のみを保有する予定にしている。
経済政策への幻滅や米関税に対する懸念を背景に、個人は売りを加速させており、中国株は数年来の下落トレンドに逆戻りしかねない。
中国株は、コロナ禍や不動産セクターの苦境、消費者マインドの低迷によって3年間続いた下落を経て、2024年は年間でプラスに転じた。
中国の株式取引の約70%はリテールマネーが占めていることから、売りによってレバレッジをかけた取引の無秩序な巻き戻しが引き起こされ、資本市場の安定化に向けた当局の努力が停滞するリスクがある。
北京を拠点とする資産運用会社、凌通盛泰の董事長である董宝珍氏は、中国政府は経済再生のために持続可能な強気市場を必要としているが、ブームが起きてそれがはじければ、富は破壊され、消費は打撃を受け、中国経済に悪影響が広がることになる」と語った。
<中途半端な政策に失望>
中国当局が金利引き下げに踏み切り、市場を防衛する意向を表明した昨年9月下旬、市場は回復の兆しを見せた。投資家は株式を買いあさり、上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数(.CSI300), opens new tabはわずか2週間で40%上昇した。
その後、投資家がより具体的な政策を待つ姿勢に転じたことから、市場は全体的に冷え込んだが、個人の取引は活発な状態が続いた。
ところが、25年に入ると投資家の幻滅の兆しが顕著に表れ、上海総合指数(.SSEC), opens new tabと深セン総合指数(.SZI), opens new tabはこれまでに約6%下落、世界の主要市場の中で世界最悪のパフォーマンスとなっている。
個人投資家のジャン・ジェアン氏は「当局は枯れ木に火をつけたが、水で消された」と述べ、政策が中途半端だったとの見方を示した。
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