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【11月21日 AFP】バルト海で海底通信ケーブル2本が相次いで断線した件を受け、デンマーク海軍は20日、同国沖に停泊していた中国の
貨物船を追尾していると発表した。前日には、フィンランドとスウェーデンが破壊工作の疑いで調査を開始した。
48時間以内に2本のケーブルが断線したのを受けて、欧州当局者は19日、ロシアのウクライナ侵攻に関連した「破壊工作」と
「ハイブリッド戦争」の疑いがあるとの見解を発表。これについてロシア政府は20日、「ばかげている」と否定した。
フィンランドの首都ヘルシンキとドイツのロストク港を結ぶケーブル「Cライオン1」は18日、
ヘルシンキから700キロほど離れたバルト海に浮かぶスウェーデン領エーランド島南方で断線した。
これに先立ち17日未明、バルト海のスウェーデン領ゴットランド島とリトアニアを結ぶ海底通信ケーブル「アレリオン」も断線した。
デンマーク海軍はAFPの取材にメールで回答し、「デンマーク軍は、中国船『伊鵬3号』に近い海域にいることを認める」とした上で、
現時点ではそれ以上コメントしないと述べた。
船舶の位置などに関する情報をリアルタイムで提供するウェブサイト「マリーントラフィック」によれば、中国企業「寧波伊鵬航運」が
所有する伊鵬3号は19日から20日にかけて一晩中、デンマークとスウェーデン南西部の間にあるカテガット海峡に停泊していた。
同サイトによると、伊鵬3号は18日、Cライオン1が断線した海域に位置していたが、断線に関与したことを示す証拠はない。
船舶位置情報サイトの「vesselfinder.com」によれば、伊鵬3号は11月15日にロシアのウスチルガを出港している。
2024年11月21日 10:06 発信地:コペンハーゲン/デンマーク
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