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不況下の中国で、大学院が就職先の見つからない学生たちが避難する?駆け込み寺?のように利用されている。大学院修了者が大卒者を上回る都市も出始めた。近年は大学院が飽和状態となり、高学歴を得ても就職につながるとは限らず、若者は就職氷河期の辛酸をなめている。
大学院の志願者は、2015年の165万人から8年連続で増え、23年には474万人と3倍近くまで急増。北京では23年、大学院修了者が16万人余りで学部卒を3万人ほど上回った。
高度成長期は修士や博士の学位を得れば就職や研究職に有利だった。だが、浙江省の大学で今年修士号を取得した男性は「今はそんな時代ではない」と嘆息する。アルバイトをしながら就職活動を続け9月にようやく仕事先を見つけた。
中国の就職情報サイトによると、今年の大学院生の就職内定率は前年比12ポイント減の44％で、学部生の45％、専門学校生56％を下回った。大学院進学以外にも、高倍率の公務員試験の勉強や費用のかかる海外留学といった選択肢があるが、いずれも負担は大きい。社会に出ること自体が試練になっている。（共同）
産経新聞 2024/11/3 15:21
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