24/10/30 13:21:49.26 lKm81CUd.net
中国の習近平国家主席は「食糧安全保障の主導権を確保してこそ、強国復興の主導権を握ることができる」と繰り返し、
今年6月には「食糧安全保障法」も施行された。
長引く米中対立を背景に「自分の食いぶちを保てなければ、他人に指図されることになる」とも語って危機感を強める習氏の「号令」を
実践する現場を訪ねた。
中国内陸部・湖北省鄂州市。市の中心部から幹線道路を南に進むと、突然巨大な建物が出現した。
高層マンションかオフィスビルのようだが、よく見ると窓がない。
実はこれは地元の人たちが「世界最大だ」と胸を張る26階建ての養豚場だ。元々セメントを扱う企業が40億元(約800億円)を
投資して建設し、2022年秋から操業を開始した。
給餌から清掃、消毒など多くの作業が自動化されており、それによって年間最大120万頭を飼育することが可能だという。
古くから「猪糧安天下(豚肉と食糧が充足してこそ天下が安定する)」と例えられるだけに中国政府も豚肉の安定供給には
神経をとがらせているようだ。
「中国は自分で自分を養うべきだ」も習氏の持論だが、カロリーベースの食料自給率は00年前後のほぼ100%から、
最近では7割強にまで下がってきている。これも習氏の危機感の背景だ。【北京・岡崎英遠】
2024/10/30 05:00(最終更新 10/30 10:34)
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