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反ワクチンから診療所にカッターの刃…陰謀論に思うこと- 医師、小説家の知念実希人氏に聞く◆Vol.2
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陰謀論めぐる状況「日本はまだマシ」
ーー小説には反ワクチンを掲げる人々から「新ニュルンベルク裁判」を謳う怪文書や、厚労省名義でカッターの刃がクリニックに届くという描写も登場します。あのような出来事を、知念先生はどのように受け止めていますか。
社会全体がパニックに陥ると、あのような動きをする人々が生まれてしまうことも仕方ないのではないかと考えています。2011年3月の福島第一原発事故後も、多くの人々がパニックに陥り、今となってはとても冷静とは思えない行動を取っていた人々もいました。
恐怖を感じ、正常性バイアスが働く中で、変な情報に惑わされてしまうーー。このような人をゼロにすることは難しいと思います。ウイルスによって引き起こされるパンデミックに対して、人間ができることは限られています。人間にはどうすることもできない側面がある中で、「誰かが悪さをしている」「こんなことになっているのは○○のせいだ」と物事を単純化し、一部の人々は医療者をスケープゴートにしています。
しかし、あのような極端な行動に走ってしまう人の根底には、恐怖や怒りがあることを僕らは理解しなければいけないのかもしれません。
陰謀論は世界的に問題となっています。日本でも陰謀論に取りつかれ、ワクチン接種会場を襲撃した人々がいました。しかし、アメリカでは議会が襲撃されたことなどを踏まえれば、日本の状況はまだまだ相対的にマシだと言えるでしょう。