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中国の秦剛外相と日本の林芳正外相が2日、秦氏の外相就任後で初めての電話会談で、日本の尖閣諸島領有権問題や福島原発汚染水の海洋放出問題などをめぐって神経戦を繰り広げた。
中国外務省によると、秦剛外相は同日、50分間にわたる電話会談で、林外相に「（日本が）軍事・安保分野で慎重に問題を処理するよう希望する」と述べ、最近の日本の防衛力強化や日米軍事密着に対しての不快感をあらわにしたとのことだ。これに対して、林外相は両国の建設的かつ安定的な関係の構築が重要であることを再確認した、と日本の外務省は伝えた。
秦剛外相は「釣魚島（日本側の呼称：尖閣諸島）問題と関連して、日本が右翼勢力の挑発を抑制するよう望む」「客観的で理性的な対中認識を持ち、歴史や台湾など重大な問題で約束を守らなければならない」と述べた。一方、林外相は「中国が尖閣諸島を含む東シナ海で軍事活動を活発化させていることについて深刻な懸念を表明する」と指摘した上で、「日本国内の対中世論は極めて厳しい」と言った。秦剛外相は福島原発汚染水の海洋放出に抗議し、「日本が一方的に放射能汚染水の海洋放出を決めたことについて深刻に憂慮している」と述べた。
経済分野で秦剛外相は日中協力強化を望む意向を明らかにした。同外相は「日本は市場原則と自由・開放精神を固守し、対中経済・貿易・技術協力を展開すべきだ」「供給網の安定などのために中・日両国が協力しよう」と述べた。米国の対中半導体輸出規制などの制裁に日本が参加しないよう促したものだ。一方、林外相は3日の記者会見で、「秦剛外相から訪中の要請を受けた」「具体的な時期を調整する」と明らかにした。
北京＝イ・ボルチャン特派員
朝鮮日報日本語版 2023/02/04 10:55
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