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2023年1月22日、韓国メディア・韓国経済は「『神の一手だった』…日本ソニーに押されたサムスン電子の決断」と題した記事を掲載した。
サムスン電子は2017年にカメラ事業から撤退した。そのことは今も「最高の経営判断」「神の一手」と評価されているという。
サムスンは1979年にミノルタの技術を借り市場に初進出を果たした。最初の出荷数は300台、販売価格は9万ウォン(約9540円)。80年の平均賃金は15万ウォン、キヤノン、ニコンのカメラは20万~30万ウォン台だった。以来、カメラ事業に投資を続けたのは、李健熙(イ・ゴンヒ)先代会長の督励があったからだという。
先代会長は半導体部門でも基幹技術として光学装備が用いられるのを目にし、カメラ事業への投資拡大を考えたという。93年からデジタルカメラ研究に参入し、2009年には本体の前後にLCD画面を装着したコンパクトカメラが人気を博した。当時、サムスン電子はコンパクトカメラ市場でシェア10%台を確保し、世界3位に浮上した。
こうした流れの中で、サムスンのカメラ事業は「サムスン電子」の主導となった。10年4月にサムスンデジタルイメージングを吸収合併し、サムスン電子内にデジタルイメージング事業部を置き育成を始めた。
その後、小型・軽量の長所を生かせばデジタル一眼レフカメラ(DSLR)に重点を置いてきたキヤノン、ニコンとの差別化が可能だとの判断から、「ミラーレスカメラ」に着目。従来のDSLRに比べ厚みが半分、重さは3分の1という製品を発売した。しかし、ミノルタを買収したソニーなどもミラーレスデジタルカメラ事業に力を入れた結果、サムスン電子は韓国市場でも日本メーカーに押され、シェア1位の座に着くことはできなかったという。
その後、「スマートフォンの大衆化」という時代の流れの中、内蔵カメラの性能が向上し、デジタルカメラ市場は萎縮し始めた。17年、サムスン電子はカメラの生産販売を停止することを宣言した。この頃、写真を撮ってすぐにSNSに載せる文化が定着し、デジタルカメラは居場所を失っていた。カメラ事業撤退は、惜しむ声もあったが、結果的には「神の一手」だったと評価されているという。
サムスン電子デジタルイメージング事業部出身の社員たちは現在、スマートフォンを担当するMX事業部に残り、「Galaxy」のカメラに関するハードウェアとソフトウェアの性能向上に力を注いでいるという。
サムスン電子はかつてコンパクトデジタルカメラ市場でライバルだったソニーと、現在はカメラの目の役割を果たす半導体イメージセンサーで争っている。22年7~9月期の世界スマートフォンイメージセンサー市場シェアは、ソニーが52.8%で1位、サムスン電子が26.9%で2位となっている。現在はソニーの追撃に力を注いでおり、17日に発表した2億画素のイメージセンサー「ISOCELL HP2」がその代表だ記事は紹介している。来月1日に発売する「Galaxy S23」ウルトラモデルに搭載の見込みだという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「カメラは記者や専門家が主な需要層。大部分の人はスマホで撮影するようになった。市場性のない事業から思い切って撤退し、スマホ用カメラモジュールにシフトしたのは見識だった。ソニーを抜いてカメラモジュール世界一を目指そう」「Galaxyシリーズの成功は、デジカメを作ったカメラ技術、CDやMP3プレーヤーを作ったオーディオ技術、テレビで磨いたディスプレー技術、パソコン製造技術、そして世界をリードする半導体技術の融合の結果だ」などのコメントが寄せられている。
一方、「ソニーに比べて画素数は先を進んでいるのに、なぜいまだにシェアは負けているのか」「事業に失敗して手を引いただけなのに、神の一手だと?」「イメージセンサーでソニーが大逆転し、自律走行車市場を掌握したことを考えると、カメラは手放すべきじゃなかったと思う」「サムスンの失敗は低価格作戦のせいだと思う。ニコン、キヤノンより高くしていたら成功しただろう」といった意見も見られた。
その他、「カメラは日本が世界一だよ。ニコン、ミノルタも優秀だ」「放送用カメラはソニーばかり」「工作機械、精密機械は日本、もしくはドイツだ。おや、どっちも第2次世界大戦の戦犯国だ」などの声も上がっている。(翻訳・編集/麻江)
Record Korea 2023年1月26日(木) 6時0分
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