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[ワルシャワ 28日 ロイター] - ポーランドのモラウィエツキ首相は28日、同国初の原子力発電所を米原子力大手ウエスチングハウスが建設すると発表した。
ポーランドは炭素排出量の削減と石炭依存度の低減を目的に原発建設計画を進めており、出力6-9ギガワットの原子力発電設備の整備に向けたパートナーを探していた。2022年末までに最初の3基の原子炉の種類を選定し、33年の稼働開始を目指していた。同プロジェクトでは、パートナーから最大49%の資本調達を計画していた。
モラウィエツキ首相は同日、「われわれの原子力発電計画では、信頼できる安全なウエスチングハウスの技術を採用することにした」とツイートした。
ウエスチングハウスは、韓国水力原子力発電と受注を争っていた。ポーランド政府は、仏企業とも同計画について協議していた。
隣国ウクライナにロシアが侵攻する中、米企業を選んだポーランドの選択は、米国との関係重視を改めて確認したものだ。
モラウィエツキ首相と複数回会談するなどしてウエスチングハウスの受注を後押ししてきたハリス米副大統領は、「この計画における米国とのパートナーシップは、われわれ全てに利点があるものだ。気候変動危機に対応しつつ、欧州のエネルギー安全保障を強化し、米国とポ-ランドの戦略関係を深めることができる」とツイートした。
米政府高官は、「今回の決定は最初の3基の原子炉についてのものだと理解している。ポーランドは最終的に6基のAP1000原子炉を建設する計画で、第二弾6基につての正式決定も後日あるものと期待している」と話した。