21/11/08 10:06:21.72 6dFrKB1Z.net
日本・欧州は尿素水を自国で生産、供給不足なし
11/6(土) 9:41 朝鮮日報日本語版
日本や欧州などの諸外国では尿素水の価格が上昇するなどの副作用が現れてはいるものの、
韓国のような「供給難」は発生していない。
自国内での生産により、供給システムを構築してあるからだ。
韓国で尿素水品薄騒動、中国の顔色ばかりうかがう政府
日本の場合、尿素水の製造に不可欠なアンモニアの約80%を国内企業が作っている。
財務省によると、昨年確保したアンモニア96万2814トンのうち74万3231トン(77%)を
日本の化学メーカーが自ら生産したという。
宇部興産、三井化学、昭和電工、日産化学などの大手企業が国内需要のほとんどをカバーしている。
残りの約20%は海外から調達しているが、
これも中国ではなくオーストラリアやインドネシアから来るものだ。
このため、中国が輸出通関検査を強化しているのにもかかわらず、
日本では尿素水をめぐる価格上昇および供給不足といった問題がそれほど大きく注目されていない。
尿素水メーカーが全世界的な天然ガスや物流配送費の上昇などを理由に今年の夏以降、
価格を少しずつ引き上げている程度だ。
ハイブリッド車が主流の日本はディーゼル車の割合が韓国より低く、
尿素水の需要が韓国より少ない点も関係している。
ディーゼル車が多く、尿素水の需要が高い欧州でも、尿素水供給の中止や「大混乱」は起こっていない。
中国に押されて尿素生産業者がなくなってしまった韓国とは違い、
欧州連合(EU)域内には尿素生産業者が多く残っているからだ。
ただし、欧州の尿素生産コストの70-90%を占める天然ガスの価格急騰による生産難は避けられない。
欧州最大の尿素生産企業であるチェコの「ドゥスロ・サラ」が
天然ガス供給契約問題で先月4週間、尿素の生産を中止した。
イタリアの化学メーカー「ヤラ」とドイツのメーカー「SKWピエステリツ」
も生産量を大幅に削減した。
このため尿素水供給が減り、欧州主要地域の尿素水価格は10リットル当たり2.5ユーロ(約330円)から
5ユーロ(約660円)へと倍増した。
ハンガリーとチェコでは尿素水の買いだめが発生、販売量制限措置も取られた。
韓国の尿素水不足の原因となった中国でも、尿素水が手に入らない状況ではない。
ただし、今年7月に1トン当たり1500元(約2万6000円)台だった尿素の価格は最近3000元(約5万3000円)台まで急騰し、
最近は2000元(約3万5000円)台の中盤-後半を行ったり来たりしている状況だ。
中国の尿素供給量を短期間のうちに拡大するのは難しそうだ。
中国の投資信用評価会社「レンハー信用評価」はこのほど発表した報告書で、
炭素削減などのために中国当局が古い尿素生産施設を整理している点を指摘した。
中国全体の尿素生産の40%を担う山東省の場合、
来年の生産能力が今年(2500万トン)の32%程度に当たる800万トン前後に減る見通しだ。