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21/06/23 21:07:06.12 CAP_USER.net
「基層民の本当の相扶相助、村契がまさに住民自治」
朝鮮時代の「村契」から住民自治の原型を取り戻して、各地域だけの歴史・文化的伝統と遺産を、住民自治を通じて活かすべきだという主張が提起された。住民自治実質化の新たなページを開く韓国住民自治中央会第2期定期会議が6月18日~20日、済州パーリープラスホテルで開かれた。
「住民自治、愉快な反乱をしよう」というキャッチフレーズに合わせて、今回の定期会議は住民自治の理論的向上はもちろん、現場で基礎となる役立つ実行プログラムとして進められた。定期会議二日目の最初のプログラムは、パク・ギョンハ中央大歴史学科教授(郷村社会史研究所長)の「朝鮮後期の住民自治組織村契と済州道の郷会」講義だった。
郷村専門研究学者のパク・ギョンハ教授は、「郷約は郷村規約の略字で、国家が郷村民を統制するための道具として、美風良俗の伝統を活用したと見るのが適切であると思う。両班が下層民を支配するために活用した。水平的な郷会組織もあった。それがまさに『村契』だ」とし、「郷約を30年以上研究してみると、概ね4つの性格に分類されるが、△士族の郡単位である郷村統治の道具である『郷契』、△郷会の村単位である『洞契』、△首領の郷村統治とも言える『洲県郷契』、△基層民たちの水平的郷契である『村契』がそれだ」と説明した。パク教授は、「洲県郷約の場合、李栗谷の書院郷約が代表的だが、行政的国家機関といえる。官の支援がなければ郷村自治は実現しないという趣旨で制定され、制度は良いが、運営主体によって大きく異なった」と付け加えた。(中略…)
パク・ギョンハ教授によると、「村契」は村ごとに名前は違うが、似たような機能をしており、規模は10~50戸前後の両村(両班がいる村)対民村の割合は約2:8程度だった。主な機能としては△村の大小事を決める生活共同体△「トゥレ」に代表される労働共同体△小正月に村の守護神を祭る祭祀共同体などだ。(中略…)
続けてパク教授は、「済州道では、村契を郷会と呼び、この郷会が村の守護神に対する祭祀を主管する。特色は、1つの村で2つの村の守護神を祀って、祭壇の1つはポ祭壇と呼ばれ、儒教式の里社之神に対して祭祀を行う。もう1つは、本郷堂といって無教式の本郷之神を祀る。この本郷神は、儒教伝来以前の村契形成時からの土俗神」と話した。
続けて、「済州市では、儒教式の里社神が、陰事的要素の本郷堂をなくしたり儒教的表皮で覆ったりして一つの村の守護神にしたのではなく、郷約における里社神と村契における本郷神を一緒に致祭することで、支配階層の儒教的イデオロギーと儒教以前からの基層民の土俗信仰が対立・葛藤の関係ではなく、調和・融合していたことを示している」と説明した。 これについてパク教授は「一つの村で儒教的儀礼と土俗的村の守護神を共に治めるということは支配層の理念に溶けていない、すなわち基層民の影響力の程度を示している」と評価した。
次に、30年間の踏査写真を見せながらパク教授は、「村の祝祭という伝統を再照明して、住民自治会が主管しなければならないが、最近の地域祝祭はどれも同じ様子だ。その地域の歴史的伝統をいかさなければならない。その村の人々のための祝祭、精神的一体感を得るための行事として、村の人々が主人公となる村の精神を取り戻すべきだ」と強調した。
パク教授はまた、「百済の人々が、日本に行って古代国家を作って、私たちがやっていた村の祝祭文化も伝えられ、日本の「マツリ」が世界的な祝祭になった。しかし、我々はというと、この美しい伝統を迷信だといって、すべて無くした。先祖たちの伝統文化として再照明する努力を、住民自治会が中心となってやらなければならない。その地域住民の文化自治、経済自治などを作っていく精神的遺産を継承することが本当の自治であり、意味があるのではないか。歴史と文化を基礎に住民自治をしてほしい。村の歴史と文化を基礎とすれば長く続き、誰も反発できないだろう」と強調した。
オンライン中央日報(韓国語)
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(参考)
基層民:国の基層をなす民。一般人、庶民。



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