20/11/07 07:53:26.28 CAP_USER.net
労働組合のストライキで生産に支障を来している韓国GMが6日、「予定されていた富平工場の投資執行を保留して再検討する」と明らかにした。先月30日と今月2日に半分(組別に4時間)だけ働く部分ストを断行した労組が、再び三日間(6日、9日、10日)の部分ストを続けることから、会社側が「投資保留」という強い対応に出たものだ。賃金・団体協約の過程で労組に圧力を加えるための措置だと見られるが、GMが韓国から撤退する可能性があるという警告メッセージを投げかけたものではないかという解釈もある。
韓国GMが保留することにした投資計画は、富平第1工場で来年から執行することにした1億9000万ドル(約196億円)だ。韓国GMは2022年末から昌原工場でCUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)の新車を生産することにしたが、このCUVの派生製品を富平第1工場にも割り当てるとして、昨年10月に投資計画を発表した。現在、「トレイルブレイザー」しか生産していない富平第1工場の生産継続のため追加投資をするという内容だった。会社側はまた、今年の賃金団体協議の過程で、国内の自動車メーカーでは初めて「1年ごとに行う消耗的な賃金交渉を終わりにし、2年に一度しよう」と、2年分のボーナス700万ウォン(約64万円)を提案した。だが、労組が「絶対に受け入れられない」としてストを起こしてすぐ、会社側が投資計画を撤回したものだ。
韓国GM側は「今年上半期は新型コロナウイルス流行などで6万台以上の生産損失が発生、深刻な現金流動性危機を経験したが、最近は労組の残業や時間外勤務拒否、部分ストなどで7000台以上のさらなる生産損失が発生した」「今回の追加ストで累積生産損失は1万2000台に達すると見られ、流動性の状況が非常に悪くなっている」と明らかにした。ある業界関係者は「最近の労組のストで現金不足問題が悪化し、現実的に見て新規投資が不可能になったと聞いている」と語った。
韓国GMのカハー・カゼム(Kaher Kazem)社長は9月、業界関係者に「また生産に支障が発生したら、GMは韓国から去るしかない」と発言した。このため、業界では「韓国GMは新規投資を徐々に減らしていき、最終的には撤退という手順を踏むことになるのではないかと懸念される」という声が上がっている。
柳井(リュ・ジョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2020/11/07 07:41
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