20/03/21 21:29:58.82 CAP_USER.net
韓国に防御壁築いた国々が「韓国の新型コロナ対応モデルから学ぼう」
韓国の“新型コロナウイルス感染症(COVID-19)奮闘記”は、数回の急激な変曲点を経て世界の注目を集めている。
1月から中国でCOVID-19の感染者が爆発的に増える中、韓国国内での感染拡大を防ごうとした努力もむなしく、2月末に新天地イエス教会における急速な拡散が始まり、(韓国の防疫体系は)崩れ落ちたかのように見えた。特定宗教集団を媒介に感染者が続出する韓国の状況に世界のメディアの関心が集まった。各国政府は韓国からの入国制限・禁止で韓国に対する防御壁を築き始めた。韓国からの入国を制限する国家は急速に増え、今月6日に100カ国を超えた。
しかし、韓国保健当局と医療陣が積極的な診断検査で感染者を見つけ出し、治療に乗り出したことで、感染拡大の遮断効果がはっきり現れるにつれ、「韓国型モデル」が世界的な関心を集め始めた。特に、米国の政治家やジャーナリストが韓国の積極的な診断検査の効果に注目し、これと対比を成すトランプ政府の“失敗”を相次いで指摘した。今月11日に開かれた米下院のCOVID-19聴聞会で、キャロリン・マロニー下院議員は「韓国は一日に1万5千人を検査できる。米国の2か月分より多い数を一日で処理している。我々はなぜ遅れたのか」と問い詰めた。ワシントンポスト紙は16日付の「米国の初期の失敗を浮き彫りにする韓国のCOVID-19成功ストーリー」と題した記事で、「韓国はCOVID-19勃発初期に最も打撃を受けた国の一つだったが、積極的な対応でパンデミック(世界的な大流行)の中、模範を示した」と評価した。
欧州をはじめとする世界各国でCOVID-19が急速に広がると、「韓国型モデル」に対する関心は世界的な現象となった。世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は18日、スイス・ジュネーブの本部で開かれたテレビブリーフィングで「韓国では1カ月前、COVID-19の市中感染が加速化したが、韓国はそれに屈しなかった」とし、「韓国は革新的な検査戦略を開発して実験室の容量を拡大し、マスクを配った」と述べた。また「韓国と他の地域から学んだ教訓を地域感染事態を経験する他国に適用するつもりだ」と述べた。
特に、韓国で始まった乗車検査(ドライブスルー)は米国や英国、ドイツ、ベルギー、日本などにも導入された。韓国の診断キットの輸出要請も殺到している。韓国専門家の派遣と韓国保健当局との協力要請も相次いでいると、外交部は説明する。
「韓国型モデル」に関心が高まっている背景には、「中国型モデル」と対比しようという意図もある。中国当局は武漢で感染が拡大する間、情報を統制し、初動対応に失敗したが、人口1100万人の武漢と5000万人の湖北省の封鎖をはじめ、1カ月以上中国人の日常を全面統制する権威主義的対応で感染拡大を食い止め、「中国の偉大な勝利」を宣言するなど、中国体制の優秀さを誇示しようとしている。こうした状況で、米国と欧州のマスコミは中国の権威主義モデルと異なり、個人の権利と自律性を侵害せずに防疫の効率性を発揮する韓国モデルに注目している。米国や欧州、日本が独自のモデルを示せない中、韓国は民主主義体制を維持しながらも社会的災害に効果的に対応できることを示す巨大な実験場になっているわけだ。
パク・ミンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
ハンギョレ
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