19/10/14 18:44:01 CAP_USER.net
(台北中央社)蔡英文総統は14日、記者会見を開き、南米チリで来月16日と17日に開かれる太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に、半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者で前董事長(会長)の張忠謀(モリス・チャン)氏を総統特使として派遣すると発表した。張氏が特使を務めるのは2年連続で、陳水扁政権下の2006年と合わせて3度目となる。
蔡総統は、張氏が昨年、特使としてAPEC首脳会議に出席し、台湾のデジタルな未来への理念を各国に伝えたり、各国のリーダーと意見を交わしたりして、大きな成果を上げたと評価。再び起用したことについて、張氏が産業界で世界的に高い地位にあることや、台湾のテクノロジー産業に対する独特の見解を持っていることなどを挙げた。
蔡総統は、使節団に▽デジタル社会とスマート国家の実現に向けた台湾の決心と成果をAPECメンバーに示す▽社会的な包容性の向上と持続的な成長の推進のための台湾の努力を紹介する-の2つの任務を与えるとした。
張氏は、APEC首脳会議に特使として出席できることは非常に光栄で、うれしく思うと述べた。デジタル経済がどのような貢献をもたらすのか、またそれによる問題をどう解決していくか、各国のリーダーと話し合う機会となると意気込んだ。
昨年のAPEC首脳会議では、ペンス米副大統領との会談を実現させた張氏。トランプ米大統領が今年、出席する可能性はあるとし、同氏が出席したら必ず面会すると意欲を示した。
台湾のAPEC首脳会議参加を巡っては、中国が1991年の加盟時の備忘録を理由に総統の出席に反対しているため、1993年の初開催以降、総統に委任された特使が代表として派遣されている。
(葉素萍、廖禹揚/編集:楊千慧)
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中央社フォーカス台湾 2019/10/14 16:36
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左から蔡英文総統、TSMCの創業者、張忠謀氏