19/07/16 03:40:20.46 jKHjqK2Q.net
各国の事情によってグローバルバリューチェーンは異なる。
世界中のサプライヤーの中から自国が最大の利益を得られるモノを選び出し、構築したものがバリューチェーンである。
韓国が上流の素材部品を日本に依存しているように、日本は下流の組立ラインを東アジアに依存し、最大の利益を上げてきた。
しかしアメリカが輸入関税の引き上げを武器に米国での組立を要求してきたら、機会損失を考慮して最善策として下流を米国に移転することもある。
企業論理にしたがって最も利益が得られるグローバルバリューチェーンを構成できる訳でもなく、諸事情を考慮して組み上げるのがグローバルサプライチェーンである。
韓国がサプライチェーンの見直しに困っているように、日本も安価で安定した供給を受けられるように組立部門の見直しを迫られているのはお互い様であり、それは仕方のないことである。
自分の都合を相手国政府に要請するのも当然ありだが、問題の解決にはならない。
利益を最大化できないサプライヤーでも次善策として組み込んでサプライチェーンを構築できなければ、他国との競争に勝てない。
最善ではないが、ロシアをサプライヤーとして検討しようとするサムスンは、グローバル企業として最善を尽くそうとしているので韓経連も見習った方が良い。