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鄭忠海という朝鮮人徴用工の手記。
「1944年12月、鄭は広島市の東洋工業（現在のマツダ）に徴用された。」
（西岡力）
鄭は、寄宿舎の新しさや新しい寝具に「まずまず」と満足し、食糧難の最中、広島名産の牡蠣や蜜柑等の豊富な食料に舌鼓を打ち、酒盛りも楽しんだ。
ノルマも無い小銃の部品工場に配属されると、巡査の初任給が45円の時代に140円という高給を取った。
それだけではない。「工場には、10代の若い女のコたちが“女子挺身隊”として全国から集まっている。
日本の男は戦争に取られていないから、朝鮮人徴用工と女子挺身隊の間でロマンスが生まれるんです。
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鄭に至っては、戦争未亡人とできちゃった。
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夜中に未亡人の家に行くと、風呂と晩ご飯があって浴衣も置いてある。
もっと酷い現場もあったとは思いますが、殆どの徴用は強制労働ではなかったんです」
（証拠）当時の新聞記事
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