18/09/10 12:15:55.45 +8tgxvP7.net
>>79
一応まとめとくと、こんな感じ。
現在の通貨スワップ協定は大きく3種類があり、それぞれ意味合いや目的が違う。
1. ハードカレンシーどうしのスワップ協定
無期限・無制限で、相互の信用向上というよりも世界経済そのものの安定という意味合いが強く、実際に発動することはない。
万一このスワップが発動するようなことがあれば、それはリーマンショックやサブプライムローンどころではない、世界経済全体の一大危機状態。
2. ハードカレンシーとローカルカレンシーのスワップ協定
通常は有期・上限ありで、国際的な信用が不足しているローカルカレンシーに一定の保証が付与される(いわゆる「後ろ盾」を持たせる)ことで、その国の経済的発展を促すのが主目的。
さらに、ローカルカレンシー側が通貨危機や債務不履行に陥りそうになった時に発動することで、通貨危機やデフォルトを回避する。
3. ローカルカレンシーどうしのスワップ協定
有期・上限ありで、相互に経済力が弱いので一般に規模も小さい。
通貨の信用向上の意味はほとんどなく、締結国相互間での貿易や債務償還などの支払いに支障が生じた時に発動することで、デフォルト(直接関係ない他の国々との決済も止まる)を防ぐのが目的。