18/06/22 01:36:04.69 txKaQIyk.net
>>399
薬師寺の場合は、東塔が歴史的遺物としてほぼそのまま残っていたため、
これを元に西塔の設計を行い、塗装などは創建時のものを復元して
今日の形に再建されています。
再建に当たっては、長い年月で段々と背が低くなることを想定し、
東塔の現状よりもやや高く再建していることも知られています。
ところが、弥勒寺の場合は、東塔の復元設計にあたって
西塔の遺構があまりにも不完全であるため、
おそらく他の古代建築についての知見などを再構成して
設計したのではないかと類推されます。
復元東塔の基壇は、われわれが法隆寺塔で見るものに似た
様式ですが、これは修復前の西塔には残っていないものです。
今回、西塔の修復写真を見ると、東塔の復元基壇と全く同じに
作られています。
しかし、これを構成する歴史的遺物は無いですし、
そうであったとする根拠も希薄だと思います。