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毎日新聞
東京都千代田区の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部に銃弾が撃ち込まれた事件で、建造物損壊容疑で現行犯逮捕された右翼活動家、桂田智司容疑者(56)が、過去にも北朝鮮への抗議活動を繰り返していたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁公安部は北朝鮮への不満が背景にあるとみて動機を調べている。
公安部によると、桂田容疑者は昨年、右翼団体を脱退した後、1人で活動を続け、北朝鮮や韓国を非難する右派系市民団体の集会で演説していた。
朝鮮総連は1955年に在日朝鮮人の権利擁護を目的に結成され、中央本部は北朝鮮の大使館としての役割を担う。23日午後に記者会見した南昇祐副議長は「当直の職員がパンパンという銃声を聞き事件に気がついた。許し難い暴挙だ」と非難した。
逮捕容疑は23日午前3時50分ごろ、ワンボックスカーで中央本部前に乗り付け、鉄製の門に向かい銃弾数発を発砲したとしている。桂田容疑者は容疑を認め、同じく建造物損壊容疑で逮捕された右翼関係者、川村能教容疑者(46)は拳銃を発射したことをほのめかしているという