18/02/18 14:41:53.99 CAP_USER.net
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日本に外交権を奪われることになった乙巳保護条約2カ月前の1905年9月、当時の米国大統領セオドア・ルーズベルトの21才の娘で「ワシントン社交界の王女」と呼ばれたアリス・ルーズベルトが仁川(インチョン)港に到着しました。当時は列強の予想を破って日本が露日戦争で勝利し、韓半島に対する侵略野心を露骨化した時です。
それまで密使を送るなど米国大統領に大韓帝国の独立維持を切なく訴えてきた高宗(コジョン)皇帝は救援の天使がきたとし、アリスを手厚くもてなしました。アリスが通る道路はあらかじめ補修し、皇帝専用列車を用意し、皇室御輿に乗せて王陵を観覧までさせました。皇室楽団が米国国歌を演奏し、帰る時は各大臣が南大門停留場まで出てきて直接見送りもしました。
●イヴァンカ訪韓…110年余り前と似た形
110年余りが過ぎた今、やはり「米国王女」と呼ばれ様な人物が韓国を訪れます。トランプ米国大統領の長女でありホワイトハウス選任顧問のイヴァンカ・トランプです。アリス・ルーズベルトが「社交界の王女」だったらイヴァンカ・トランプはトランプ大統領の「1級参謀」に分類される点で次元が異なるといえます。
政府は来る25日に開かれる平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック閉会式に参加する予定のイヴァンカ顧問に最高級の儀式を提供するという方針です。イヴァンカ選任顧問が米国を代表して訪韓する点、開幕式と違い閉会式には最高級の人々が多く来ずに余力がある点などを勘案した措置という説明です。
政府当局者は「儀式の具体的な内容は決まっていないが、最高級の儀式TFが引き受けるだけに、普段より細心な支援をすることになるだろう」と話しました。イヴァンカ顧問の入国の瞬間から一般的な慣行を跳び越えた儀式が予想されます。
●「イヴァンカ」に期待かける政府
わが政府がイヴァンカ顧問に対しこの様な特別優遇を準備している裏には、それ相応の十分な理由があります。それは南北首脳会談に対する「米国の支持」です。ムン・ジェイン大統領が言及したように南北首脳会談推進のためには条件造成が必要です。そしてその最初が米国の支持です。韓・米同盟を土台に対話を通した平和的方法で北核問題を解く、という私たちの政府の立場では切迫した懸案です。その様な点でイヴァンカ顧問は適任者だと言えます。
(中略)
●110年余り前と似た形…繰り返さないようにするなら
110年余り前、韓国と今の韓国は全部外交安保的危機という共通点があります。米国に期待をかけているのも同じです。各国の状況と条件が完全に異なりますが、皮肉にも日本が連携している点も似ています。
110年余り前、10日間ソウル、大邱(テグ)、釜山(プサン)などを見て回って帰国の途についたアリスは「丁重な接待を受けたが、感銘はなかったし皇帝が悲しくてかわいそうだった」と話しました。米国の内心は高宗の切実な願いとは全く違ったからです。すでにアリス訪韓2カ月前、自分たちのフィリピン支配権を認める代わりに日本の朝鮮支配権を認めたいわゆるカツラ-タフト密約を結びました。
現在の状況はどうでしょうか?米国と日本の関係はかつてのどの時より強いという評価です。共通の牽制対象である中国のためなのかもしれません。少なくとも北核問題解決法をめぐり時々緊張局面を迎える韓米関係よりは強固にみえます。もちろん外交で両国間に異見があるのは当然ではないか、という韓国当局者の言葉のようにかえって日本の対米外交が非正常であるかもしれません。
さらにはイヴァンカ顧問の認識です。昨年2月、日本朝日新聞は総理官邸関係者を引用して、何日か前にあったトランプ大統領と安倍総理との通話内容を紹介しました。イヴァンカ顧問がトランプ大統領に「安倍総理は非常に賢い人だ。(東北アジア外交安保で)従うのが良い」と助言したという内容でした。日本側の報道だけに気をつけて聞くべきですが注意して悪いことはありません。
強固な米日関係、これに加えて米国が東北アジア政策で日本の助言に耳を傾けるなら、私たちには様々な面で不利にならざるをえません。北朝鮮に対する強硬メッセージを吐き出したペンス副大統領と安倍総理が平昌五輪開幕式レセプションに「偶然に」共に遅刻登場したのもこの様な不安感を育てる問題です。歴史は繰り返されるという格言があります。イヴァンカ顧問を迎える私たちの準備が110余年前のように「米国王女」出迎え水準に留まってはいけない理由です。
ナム・スンモ記者
ソース:SBSニュース(韓国語) [取材ファイル]「米国公主(王女)」の訪韓…110年余り前辛い歴史似た形?
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