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【社説】
首相平昌出席へ 溝を乗り越える対話を
2018年1月25日
安倍晋三首相が来月、韓国で開かれる平昌(ピョンチャン)冬季五輪開会式に参加し、日韓首脳会談を行う意向を表明した。両国の間には慰安婦合意に関する溝があるが、率直な意見交換で対立を減らしてほしい。
韓国政府は今月、二〇一五年暮れに日韓両政府がまとめた従軍慰安婦を巡る合意について、新方針を発表した。
朴槿恵(パククネ)・前政権が結んだ合意は維持するものの、合意内容を否定するという矛盾が目立つ、理解しにくい内容だった。安倍政権は反発して韓国側に抗議、合意の順守を求めてきた。
こういう状況の中で安倍首相が五輪出席を見送れば、「スポーツに政治対立を持ち込んだ」と批判されるだろう。
二〇年には東京五輪が控えている。北朝鮮への対応では、韓国との協調が欠かせない。
さらに日本は、東京での日中韓首脳会談の早期開催を目指しており、今回の訪韓は、開催実現への一助となるはずだ。
政治は政治として、開会式出席を決めたのは当然といえる。
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