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【中国包囲網】モディ印首相がインド洋３カ国訪問、中国の海洋進出に対抗
*インドのモディ首相がセーシェル、モーリシャス、スリランカのインド洋の
３島嶼（とうしょ）国を訪問中だ。中国の軍事的海洋進出をにらみ、海洋の
安全保障などで協力を強化する狙いだ。 モディ氏は１２日、モーリシャスの独立記念日の式典に主賓として参加。
インドがモーリシャス沿岸警備隊に供与した警備艇の就役式にも出席し、 「インドはモルディブ、スリランカと海洋安全協力を始めている。モーリシャス
とセーシェル、そしてインド洋のすべての国が加わることを望んでいる」と述べ、 中国を念頭に結束を訴えた。
１０、１１日にはインドの首相として３４年ぶりにセーシェルを訪問し、 警備用航空機１機を追加支援することを表明した。インドの援助で沿岸警戒
レーダーの運用も始まった。 １３、１４日には、インドの首相としては国際会議出席を除いて２８年ぶりに スリランカを訪れ、ラジャパクサ前政権の対中依存からインドや中国、日本との
バランス外交に転換したシリセナ政権との関係構築を図る。少数派民族タミル人が 多く住む北部州で、インドの支援による文化施設の開所式に臨席する。
インドは、インド洋周辺国で港湾整備などを支援する中国の「真珠の首飾り
戦略」や、中国潜水艦の動きに神経をとがらせてきた。 インド政府のシンクタンク、国家海洋財団のビジャイ・サクジャ所長は、
「セーシェルとモーリシャスは中印両国との外交バランスを取ることが必要だ
が、最近のスリランカ情勢を見て、インドの懸念を理解している」と指摘。
「今回の協力は、主に対海賊、テロ、麻薬密輸が目的だが、インドは中国の
軍事的台頭を警戒し、長期的な関係強化を図った」と分析した。 産経デジタル ニューデリー＝岩田智雄
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