17/10/22 03:44:44.79 CAP_USER.net
(>>1の続き)
「安倍さんのやり方に反対する気持ちが強いのは支持率が下がっていることからも事実でしょう。かといって民進党は分裂し、誰を首相指名するかも分からない希望の党に任せるわけにもいかない。その意味では立憲民主党は託してみようと思う人が増えるかもしれない。姿勢ははっきりしているから」
-ご自身は託してみようと思わないのですか。
「そこは同級生なんで。政党じゃなくて人情。日本の政治のいいところでも悪いところでもあるのでしょうが」
即答だった。私は落胆した。人ごとのような響きに、これまでと変わらぬ選挙の風景に。男性はこうも言っていた。
「投票が意思表示だとすれば、理由まで書き込めればいいのだけれど。『ほかに適当な人がいないから』とか」
仕組みがそうでない以上、別の選択はあり得ないのだろうか。
戦禍の未来図
私はこの候補者に確かめたいことがあった。公示日の10日、第一声で北朝鮮情勢は「年明けにも緊迫する」と語っていたからだ。
集会後、本人に聞く。
-年明けに緊迫するというが、根拠は。
「僕自身が与党で活動するなかで実感を持っているということ」
-実感、ですか。
「いつ何があるかなんて分かるわけがない。だけど緊迫はしてくる。石油の輸出制限などの制裁が効いてくれば、普通にみて、年明けには核ミサイル開発をやめる判断を下すか、暴発するかのどちらかしかない」
「暴発」も「脅威」もやはりためらいなく語られていた。「簡単じゃない。まともな国じゃないんだから」とも言った。
では「まともな国」じゃないから対話は必要ないのか。武力行使は許されるのか。この候補に限ったことではない。未来予想図は共同通信社が候補予定者に実施した政策アンケートに示されている。自民党候補の約4割が「米国の軍事行動を支持する」と回答している。
米国が軍事行動に踏み出せば、集団的自衛権の行使による参戦と戦禍は現実味を帯びる。何より北朝鮮で命が失われる。なのに不支持の回答は約2割にすぎない。
このためらいのなさに身震いを覚えるとき、戻るべき原点が立ちのぼってくる。
〈日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する〉...
(おわり)